2017年08月14日

台湾子留学2017 22日目―お休みの一日をもう一度

所長(10歳)のサマースクールもおとといですべて終了し、帰国前に少しだけ完全にオフの時間を台北で過ごしています。昨日に続き、今日もお休みの一日でした。

あ、昨日に続いて研究員Aの要望で、今回も研究員Bが執筆を担当します。よろしくです。

さて今朝の朝食は、トーストサンド激戦地・公館で、Aと所長があちこち食べ比べた結果「第2位」と(勝手に)認定した、「吃吐吧」(台北市中正區羅斯福路四段138-1號)で買ったもの。ここはチーズトーストでサンドするのですが、今回買ったのは照り焼きチキン・メキシカンビーフ・そしてリンゴのコンポートのチーズトーストサンド。不思議な組み合わせのように思う人もいるかもしれませんが、これがなかなかいいんです! 意外に重くなく、ぺろりと食べてしまいました。

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店の前面にある窯で焼いたチーズトーストは絶妙な焼き上がりで、具もちゃんとおいしい。リンゴのコンポートなんか、リンゴがこの厚みです!

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公館エリアは中式の朝食があまり強くないけど、その分いろいろ新しい朝食のお店が活発な印象があります。トーストサンドの激戦区になったのもその一例で、地域の個性が出ていて面白いです。

その後は、前日に続きやはりお休みモードでみな動きが悪く、帰国を前に宿舎で荷造りや片付けなどをしているうちに、また昼過ぎになってしまう。出遅れて今日向かったのは、台北駅です。

実は台北駅は、以前から日曜には多くの人が集まっていると聞いていたので、その様子を実際に見てみたいというBの希望で訪れました。誰が集まっているのかというと……東南アジア各国から台湾にやってきて働いている、外国人労働者の人たちです。

台北駅の建物の中央にある、あの広いホールがこんな風景になっていました。

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みんなで集まって、あれこれ食べたり談笑したり、という輪が台北駅のホール中に広がっていました。別にこれはイベントとかではなく、みなさんなんとなく集まっているだけで、適当に抜けたり、途中からやってきたり。くつろいで他の人の膝で眠る人もいれば、特別な衣装で着飾って写真を撮ることに興じる人も。親子連れもいました。みんな、休日らしくリラックスした表情で、楽しそうでした。

実はホール以外にも、駅の建物周辺のあちこちで、外国人労働者の若者たちが集って過ごしていました。それぞれ平日は苦労もいろいろあるのだろうなあと思いつつ、台湾で少しでもいい時間を過ごしてくれればと思わずにはいられませんでした。それと同時に、研究員AがSNSで書いたように、「彼らを追い出さず公共スペースを解放し続ける社会の度量に、色々と考えさせられる」のも確かでした。

あと、台北駅の東側、東3門を出て少し歩いたところに北平西路という短い通りがあるのですが、そこはインドネシア人街になっています。先日、平日に訪れたときはあまり店も開いてなくて人もいなかったのですが、日曜だと屋台がいっぱい出ていて、夜市のような盛り上がり。みんなあれこれ食べていて、こちらも大変楽しそうな様子でした。携帯電話や電化製品の店、ヘアカットの店なども。先日訪れた台北駅地下街のY26〜28あたりとともに、台北でインドネシアの雰囲気が感じられる場所でした。

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その後はちょこちょこと買い物をしたりして、いろいろ荷物を抱えて夕方に宿舎に戻り一服。今回の台湾滞在最後となる夕食は、Aの希望で火鍋を食べることに。訪れたのは、宿舎からほど近い「石頭公石頭火鍋」(台北市中正區汀州路三段92號)。所長を含め3人でしたが、2人のセット(580元+サービス料)を頼んでみました。

おいしかったです! 特に店オリジナルの沙茶醤がおいしく、それをベースに自分でつくったタレでがつがつ食べてしまいました。

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この店は食べ放題ではなく、また無料のドリンクバーはあるけどデザート関係はなし。それだけ聞くと物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、でも中年夫婦と小学生の3人で、2人のセットを食べるのでも量は十分でした。また、決して台湾の火鍋の最高峰を競うレベルの店ではないけど、近所にあったらうれしいローカル人気店らしく、十分においしく、満足できました。アメコミのキャラクターが壁から飛び出ていて(!)びっくりしますが、店内にごちゃごちゃした感じがないのもよかった。

あ、今日も所長は、「宿舎でジャニーズをYoutubeで満喫」という至福の時間があったので、その点は満足そうでした(笑)。夕食の後には、所長が愛する「光南大批發」(台北公館店:台北市中正區羅斯福路四段114號)で、日本の友達へのおみやげのお菓子を楽しく選んで購入。帰り道、長い滞在がいよいよ終わりつつあることをかみしめつつ、お世話になった市場やお店を通るたびに、三人で口々にお店に向けて「バイバイ、おいしかったよ〜」などと言ったりしながら宿舎に帰りました。ありがとう、公館!

さてさて、いよいよ明日は本当に最後の日です。時間は限られていますが、少しでも何かができるといいのですが。



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posted by 研究員B at 02:19 | Comment(0) | 台北親子留学2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月13日

台湾親子留学2017 21日目―お休みの一日

所長(10歳)のサマースクールも昨日ですべて終了。今日は完全にお休みの一日でした。

研究員Aが「疲れた〜」と言って眠ってしまったので、今回はずっとブログを更新してきたAに代わって研究員Bが担当します。雰囲気が変わりますがご容赦を。

さて、寝坊気味で迎えた朝、少し遅めの朝食を食べに行ったのは「倆倆號」(公館汀洲店:台北市中正區汀州路三段158-1號)。今回の宿泊エリア・公館はトーストサンド激戦地だそうで、自分が台北に来る前の2週間に、Aと所長があちこち食べ比べた結果、ここがベストだというのでやってきました。

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食べてみると、なるほどおいしい! 味のおいしさに加えて、具がぎっちり入っていて大変充実。また、カットされて提供されるのだけど、その断面もとても華やか。店内は広くはないけど、店舗デザインもお洒落で、価格もリーズナブル。人気店であることがいろんな面で納得できます。具が充実し過ぎているせいか、甘いサンドの甘さはもうちょっと控えめでもいい気がしましたが(個人の印象です)、それでも魅力的な店なのは間違いありません。

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宿舎への帰り道に、「水花園有機農夫市集」(毎週土曜に自來水園區水霧花園(台北市中正區思源街1號)で開催:Facebook)に立ち寄る。昨年ここで買った「火龍果ジュース」は衝撃的においしかったのだけど、残念ながらこの日は販売している様子なし。でも味見させてもらったスイカや、購入したバナナはほんと絶品でした。

さてその後、3週間の疲れのせいか、今一つみな体が動かない。結局昼過ぎまで宿舎でなんとなく過ごすことに。ようやく出発して向かった先は、実に4年ぶりに訪れた迪化街。

久々の迪化街は、新しい店がさらに増えて観光客も多く、10年近く前の地味な雰囲気を思うと別の場所に来たような感覚。以前はなかった店をのぞいたり、以前と変わらない店に入ったり。ぶらぶら街を歩いて店をのぞくという時間は、特にAはこれまでの滞在中全然なかったので、とても楽しんでいました(暑かったけど)。食べたものや飲んだものは追い追いAから紹介すると思いますが、一つだけ簡単に書いておくと、「古早味杏仁茶」(台北市大同區永昌街21號)の冰杏仁茶はものすごくおいしかった!

北に向けて歩いて行くと、以前はこの先はもう観光客はゼロで地元の方しか来なかった、というエリアにどんどん新しい店ができていて、観光客も奥まで足を延ばしている感じ。一層不思議な感じがしました。浦島太郎なだけかもしれませんが…。

ぶらぶら歩きを続けて、最後に訪れたのが「阿嬤家 和平與女性人權館」(台北市大同區迪化街一段256號;公式サイトFacebook)。これについては、まずAがSNSで書いた言葉をはりつけておきましょう。

……迪化街の阿嬤家。かつて「慰安婦」であったおばあちゃん達の歩んだ道を記録する記念館。凄惨な記憶と前を向くしなやかさが共存する場所。行って良かった。

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慰安婦というシステムがどのように運用されていたかを理解すること。そして慰安婦であった人が確かに存在し、でも慰安婦であったことはその人達の一部でしかないと実感すること。どちらもしていかないと分からない何かがここにはある。

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入り口はとてもお洒落なカフェ。カフェとしての評価も高いので、こちらだけでも行く価値あり。参観口はカフェの奥。キュートなおばあちゃん達の命の記録、ぜひのぞいてみてください。(A)

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ここの展示は響くものばかりだけど、その一つが3人の阿嬤が若い時にできなかった夢(郵便配達、歌手、空姐)を実現するパネル。どの阿嬤の表情もとてもいい顔。大変な経験をしたことは、阿嬤たちの人生にとってもちろん決定的に大きなことかもしれないけど、他方でこの「阿嬤家」で感じるのは、その大変な経験に阿嬤たちの人生をすべて還元してしまうことの暴力性です。阿嬤たちの人生はそれだけではないし、そのことを阿嬤たち自身が確かめなおす過程が展示を通じて描かれているのが、本当に印象的。そしてまた、そうした具体的な阿嬤たちの姿だけでなく、彼女たち以外の見えないままになっている(だけど間違いなく存在した)ほかの阿嬤たちがたくさんいることを、展示の随所で喚起している点も印象的でした。いろんな意味で、ここはその名前のとおり、ミュージアムという以上に阿嬤たちの「家」なのだと感じずにはいられませんでした。

青木由香さんのショップ「你好我好」のすぐ近くです。機会があればぜひ一度。

……あ、今日の所長ですが、今日は宿舎でゆっくりしてジャニーズをYoutubeで満喫する時間があったので、その点は満足そうでした(笑)。今の彼女には、「引きこもってジャニーズ三昧」が一番疲れを癒す方法みたいです。……って、「いいのかそれで?」という思いと、「自分にもそういう面があるかも?」という思いの両方が頭をよぎり、複雑な気持ちの父でした(笑)。


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9月2日(土)に東京ウィメンズプラザで、おきらく研のイベント「台湾「親子留学」報告会」を開催します。詳細はこちらをご参照。ご関心のある方はぜひ!


posted by 研究員B at 01:20 | Comment(0) | 台北親子留学2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

台湾親子留学2017 20日目―サマースクール最終日

3週間にわたった所長(10歳)のサマースクールも、とうとう今日が最終日。

最終日は発表会。スケジュールは以下の通り:

9時〜10時20分 ホールで発表会
10時30分〜11時30分 教室でポスターによる成果発表

早めに所長を教室に送り届けた後、研究員AとBはホールで待つ。去年は低学年クラスだったから、高学年クラスの発表会をきちんと見るのは初めて。どうなるかな。

発表は、レベルが下のクラスから順に行われた。入門クラスは、子どもたちが体で漢字を作り表現し(ゴルゴ松本の「命」みたいな)、
「これは何でしょう?」
と会場に問いかけるクイズ。正解した人にはお菓子をプレゼント、というのが台湾っぽい。(所長の中国語教室でも、全体会でクイズをやって当たった子にお菓子がバラまかれる、というのは定番)。

所長の初級クラスは、一人一人が自分の作ったクイズを出す。
「動物です。耳が長いです。跳ねます。人参が好きです。何でしょう?」
といった感じで。それぞれが自分で文章を考えたそうで、頑張ったなあ、と見ていてしみじみ。

中級クラスは自分の好きな台湾の食べ物の説明と、普段クラスでやっているワークを披露。男子の多いクラスだけあって、好きな食べ物は圧倒的に「火鍋」が多く、その理由が
「肉が食べられる!」
「アイスが食べられる!」
なのに会場から笑いが。後半のワークは、ホワイトボードに貼ってある単語を使って文章を作る、というもの。上手にみんなの笑いを誘うような文章を作る子供たちを見て、研究員Bが驚愕していた。

上級クラスはお芝居。フラミンゴ、ペンギン、きりんなどの動物が神様のところにやってきて
「なんで、自分は十二支に入れないの?」
と文句を言う。それぞれ十二支に加わるための競争に参加できなかった理由を訴えると、神様は
「それは仕方ない」
と、訴えた動物を次々十二支に加えていく。でもたくさん来るのでだんだん疲れてきて、最後に来た亀に、
「はいはい。十二支のことだろ。いいよいいよ、君も入れてやるよ」
と言うと、
「ありがとう。でも、僕、トイレの場所を聞きたかっただけなんだけど」
とゆ〜っくり答える、というのがオチ。会場、特に子どもたちが大爆笑で、所長も
「あれが一番面白かった」
と楽しそうに言っていた。

去年の低学年クラスは歌ったり踊ったりが多くてお遊戯会っぽかったけど、今年は確かに「成果発表会」。それぞれがそれぞれのレベルにあった出し物を、きちんと中国語を生かしてやっている。出し物の内容も、子どもたち自身がアイディアを出し、工夫をして決めたらしい。そうなると、段々、言葉を通してその子の人となりがうかがい知れるようになってくる。それが面白いなあと見ていて思う。

教室での成果発表は、子供たちがそれぞれ作ったポスターの展示。所長のクラスは「台湾」をイメージがそれぞれ描いたとのこと。みんな可愛くて面白い。

香港人のZちゃんの。

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これは誰のだっけ。たぶん、アメリカ人男子の。

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そして所長の。

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他の子がタピオカミルクティーとか101とか、いかにもな物を描く中で、なぜ一人、水源市場…。確かに毎日行ってたけどさ。君だけ現地の子みたいだぞ。

発表会が終わると、今日は授業なし。所長のクラスでは、ホワイトボードに的を作ってボール投げをしたり、互いのポスターを見てきゃあきゃあ言ったり、楽しそうに遊んでいる。

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コミュニケーションは中国語でちゃんととれている感じ。スマホを見ている子もいるけど、みんなで集まって遊べるようになったのは大進歩。発表会よりも、そっちの姿にじんと来る私。

その後、一度学校を離れて放課後に戻ってくると、所長は最後の二人。アシスタントの先生たちや、去年、担任だった先生に囲まれて満面の笑顔でゲームの最中。その間に所長をとてもかわいがってくれたアシスタントの先生にお礼を言いに行くと、涙を浮かべながら別れを惜しんでくれた。
「みんな、所長が大好きなんですよ。可愛くて、明るくて、前向きで。寂しくなります。」
ああ、所長ったら幸せ者。でも、去年担任だった先生にも、今年担任だった先生にも、所長はいっぱい褒めてもらった。
「まじめで一生懸命ですし、いつも友達を助けてあげていました。教室でも机を動かすとか、物を運ぶ時には進んで手伝ってくれたし。本当にいい子ですね」。

反抗期の入り口で、研究員AやBに対しては日に日に態度が悪くなっている所長。でも、学校ではちゃんとみんなのことを考え、一生懸命勉強に取り組んでいたんだな。だから、最後にお友達がいっぱいできたんだろうな。

自分の知らないところで一人頑張っていた所長の姿がちらっと見えた気がして、ちょっと安心する。良かったね、所長。すてきな人たちに囲まれた夏だったね。
「3週間だけの友達」
と昨日、寂しそうに言っていたけれど、きっと心の中ではずっとみんなつながっているよ。もう会えないかもしれないけど、この夏の特別な思い出は、みんな絶対に忘れないと思うよ。

【今日の研究員AとB】
昼まで学校にいたので、あまり遠出もできず。とりあえず昼は学校から少し歩いたところにある「莫宰羊」(大安台大店:台北市大安區新生南路三段28號)で羊料理。

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台湾で「羊」と言うと、いわゆる「羊」である場合と「ヤギ」である場合、どちらもあり得るらしいんだけど、これはどっちなのかしら。まあ、美味しいのでどっちでもいい! 台北らしい上品な「羊」料理なのです。

スープ最高。

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その後は、さくっと誠品信義へ。お土産とか狙ってた本とかごちゃごちゃ買い込み終了。所長がいないと効率よく回れて、かなり時間が短縮できた。




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posted by 研究員A at 01:13 | Comment(0) | 旅行:食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月11日

台湾親子留学2017 19日目―明日でおしまい、サマースクール

3週間にわたったサマースクールも明日で終わり。こちらから持ちかけてもいないのに、所長(10歳)が夕食を食べながら、サマースクールの総括をしていた。

去年と今年の違いは、所長によると次の通り。
1.去年はみんなイングリッシュネームで呼び合っていたけど、今年は中国語名で呼び合っている。
2.去年はみんなずっと英語を話していたけど、今年は後半になると中国語で話す人が増えた。
3.去年はみんな状況を考えず英語を話していたけれど、今年は英語が話せない人(=所長)がいると中国語に切り替えて話してくれる。

去年は低学年クラスだったのが、今年は高学年クラスに移ったからか。去年は入門クラスだったのが、今年は初級クラスに移ったからか。中国語の使用率が高くなって、友達同士で基本的な会話は中国語でしているみたい。そして、言葉の分からない友達をきちんと思いやるようにもなっているみたい。成長って、なんて素晴らしいんだ…。

ただ、英語を使うことについては、授業中もすいぶん厳しく制限していたみたい。サマースクールが始まった頃は、授業中に英語を話すと5分間は教室隅の席に座っていないといけないというルールだった。それがだんだん厳しくなって、座っているだけでなく書き取りの練習もしなければいけない。ランチタイムにビデオを見せない。という風に変化。この辺の厳格さは、日本のぬるま湯な小学校に通っているとかなり新鮮だった。

一方で、サマースクールでは「できる子を褒める」ことにもかなり積極的。授業中に発言をした、ゲームで勝った、お手伝いをしたなど「良いこと」をすると、シールがもらえる。黒板の横にはシール表があって、誰のシールが多いか一目瞭然。一番を取りたい所長はずっと頑張っていて、今日やっと1番になれたらしい。

最近の日本の小学校は、あまり競争をしない。罰も与えない。課題もほとんどない。能力別に分けられて、毎日課題を与えられ、ルールを守り、競争をする学校生活は、所長にとってはちょっと新鮮な体験だったんじゃないだろうか。でも、いろんな国の、いろんな育ち方をした友達との中では、基準が「一つじゃない」場面もたくさん。厳しいルールと多様な価値観とが共存するこんな状況には、なかなか他の場所では巡り合えない。そういう場所にいられたことが、所長にとって宝物になるといいなあ。なんてことを、と大人は勝手に思ってしまうけど。

そう言えば、仲良しのYちゃんにお別れの手紙を書きたいと言い出した所長。Yちゃんはあんまり中国語が読めないから、ということで、研究員Aに英訳してもらいながら手紙を書く。友達に対してこんな想いを見せるのも、去年にはなかったこと。1年で所長も成長したんだなあ、としみじみ感じてしまう。

【今日の研究員AとB】

研究員Bです。今日のコーナーは、Aは既に訪問済みのところが多いので、代わってBが書きます。読みにくくなるかもしれませんがご容赦を。

午前中は、秋に開催予定のおきらく研イベントのため、台湾在住のある方と打ち合わせ。まだ先だけど、面白くなりそうな予感。乞うご期待。

その後は、MRT永安市場駅に移動し、Aが先日訪れて強力推薦の「豆腐殿」(新北市中和區中安街74號)でランチ。

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Aは臭豆腐大好きだけど、自分はどちらかというと苦手……。でも、Aが注文した臭豆腐を自分も味見したけど、臭いはほとんど気にならず、むしろ豆腐として非常においしく、ちょっとびっくり。自分が食べた「獅子頭菜飯」も充実でおいしかった!

食後は、これまたAが先日訪れて強力推薦のスポット、国立台湾図書館(國立臺灣圖書館:新北市中和區中安街85號)へ。

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公立図書館といってもここは国立のせいか、いろんな意味で本物。蔵書や資料の充実ぶりもそうだけど、余裕のあるスペースや落ち着いた雰囲気、スタッフの親切さが素晴らしい。台湾大学の図書館でなかった資料は、国家図書館に行かないといけないと思っていたけど、この図書館でほとんど用が済んでしまった。

6階と4階で開催中の展示(「望見南方 館藏舊籍南方資料展」と「圖像敘事的藝術:日本繪本演進史 特展」)も、それぞれ興味深かった。長新太やいわさきちひろの原画を台湾で見ることになるとは、と感慨。

図書館を出てからは、目の前にある「冰果天堂」(新北市中和區中安街78號)でマンゴーかき氷(芒果牛奶冰)170元。

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マンゴーの量もクオリティも満足感十分のおいしさ。台北市内だと、この価格でこのくらいのマンゴーかき氷はあまり多くないかも。

【おまけ】
再び、研究員Aより、今晩の夕食のご紹介。
「何食べる?」
と話しても意見がまとまらなかったので、色々と買いこんで宿舎で食べる。

MRT公館駅のすぐそばで、いっつも行列している鹽水雞の店(「好雞匯」 台北市中正區羅斯福路四段76之2號)で買ってみた。

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鹽水雞は初体験。うーむ、この体に負荷が高そうな味。癖になるかも…。つまみにぴったりじゃないか…。

他は、「大學口糯米腸包香腸」(台北市中正區羅斯福路三段286巷18號)、「幸福村潤餅」(台北市中正區羅斯福路三段316巷4號)、「兄弟蚵仔麵線」(台北市中正區汀州路三段235號)、あとは鹽水雞の向かいの屋台で1Lオレンジジュース。

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完全な夜市メニューだけど、宿舎で落ち着いて食べるとそれぞれ美味しくてとっても満足。公館夜市はいいなあ、としみじみ。

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posted by 研究員A at 00:03 | Comment(0) | 台北親子留学2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月10日

台湾親子留学2017 18日目―アイドルは海を越える

今週に入ってから、放課後の自習タイムに参加するようになった所長(10歳)。

学校は朝9時から午後3時。その後4時まで、希望する子は自習室に残ることができる。自習室にはアシスタントの先生(おそらく全員台湾の大学生)がいて宿題を助けてくれたりする、というシステム。

所長は最初、これに参加することを頑なに拒否していた。
「みんな行ってるけど、すごくつまらなそう。絶対、3時に迎えに来て」
4時まで残ってくれると私の自由時間が延びるからいいのに〜、と何度も思ったが、所長が首を縦にふらず。でも、宿舎に戻ったところでダラダラしているだけの所長。激論の末に、短時間だけ参加してみることにした。それが先週のこと。

行ってみたら宿題をしているのはほんの少しの時間で、あとは自由に話したり遊んだりできる。他クラスの日本人ハーフの子もいるので、日本語でも遊べる。それが分かって、俄然、放課後タイムが楽しみになった所長。
「4時までいたい!」
と言い始めたので、喜んで同意する。

【ある日の放課後タイム。先生が持ってきてくれたボードゲームでプレイ中】
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今日は、放課後タイムのために日本から持ってきた『Myojo』を抱えていった所長。アシスタントの先生の一人が元ジャニーズ好きと知って、見せようと思ったらしい。

放課後、迎えに行くと
「え〜、もう来たの〜。ちょっと外で待ってて〜」
と言う所長。なんだかとても楽しそう。

しばらく待った後に出てきた所長はニコニコ顔。
「あのね、T4(上級クラス)のアシスタントの先生が好きなの誰かわかったよ。Kis-My-Ft2の玉森裕太! あとね、T1(初級クラス)の先生はガッキーが好きなんだって。リーダーの先生は石原さとみが大好きなんだよ〜」
「台湾ではね、山Pとガッキーが有名なんだって。みんな言ってた」
アイドルの話でかなり盛り上がった様子。いやもう先生たち、所長の話に付き合ってくれてありがとうございます。

でもきっと、台湾の大学生にとって日本の芸能人は近しい存在。だから、所長のアイドル話に、そんなに無理せずついていける。発音だけでは分からないアイドルやドラマの名前も、スマホで検索した画像や動画を見せればすぐ分かる。そんな風にして、片言でしか言葉が通じない台湾の大学生と日本の小学生が一緒に盛り上がっている様子を想像すると、ちょっと楽しくなる。

考えてみれば、日本にもドラマや音楽に夢中になることで、台湾に興味を持った人たちがいる。韓国だってそう。アイドルは海を越え、心をつなぐ。それはもしかしたらすごく素敵なことなのかもしれないなあ、と所長の笑顔を見て思ったりする。

【今日の研究員AとB】
すっかり「大人の社会科見学 in 台北」と化している研究員AとBの毎日。今日は、台湾博物館南門園區(台北市中正區南昌路一段1號)で開催されていた「南洋味•家鄉味」特展という展覧会へ。台湾に増えている東南アジア系移民の人たちの「故郷の味」を紹介する展覧会。

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会場はそれほど広くなく、展示もパネル中心。でも、色々と知らないことも多くて興味深い。見終わったところで会場を出ようとすると
「ボランティアの方が来てるのでガイドはいかがですか?」
と呼び止められる。せっかくなので、インドネシアから台湾に移り住んで16年という方から解説を受けることにする。

ところが、ここからが大変。ガイドの方が説明をしているのを我々がふむふむと聞いていると、一緒にいた別の博物館ボランティアのおじい様が口を突っ込む。ガイドの方が答える。他の観覧者の人が集まってくる。また口を突っ込む。話が脱線する。盛り上がる。の繰り返しで、全然先に進めない。でも、ガイドも突っ込みも脱線も全部が面白くて、中国語を聞き取るのに必死。なのに、時々こっちに話がふられる。
「バナナの皮で食べ物をくるむのって、日本でもやるよね?」
「やりません。日本にバナナは生えないですから。日本で使うのは竹の皮」
「ああ、そうだそうだ。竹の皮ね」
みたいに。

結局、最後までガイドを聞いたのは私たち二人だけ。他の参観者は適当に興味のあるところで聞いて、口をはさみ、そして適当にいなくなった。この辺の自由な感じも面白い。すっごく楽しかった。

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台湾博物館南門園区では他にも樟脳についての常設展やら子ども向けのコーナーとかあって面白そうだったが流し見。「南洋味•家鄉味」で力を使い果たしたので、しっかり見られなかった。また別の機会に行って、じっくり見たいな。

その後は、台北駅地下街に移動。Y区の端っこ、ほぼ北門駅というところに小さなインドネシア人街があるというので行ってみる。お目当てはご飯。何軒か並んでいたうちから、「SARI RASA 印尼小吃店」(台北市大同區市民大道一段100號 台北地下街Y區)というお店に入ってみた。

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お店の中には自助餐のようにおかずが並んでいる。ご飯を盛って、好きなようにおかずを盛りつけて自分で定食を作る形式。お金は重さではなく、おかずの種類で決まってるから、種類をたくさんとればとるほど高くなる。

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ちょっと欲張って色々とって、手前の私のお皿は200元。やや高め。でもでもでも、すっごく美味しい! 辛すぎず、ほどよくスパイシー。しかもいろんなスパイスが使われているので、それぞれがまったく違う味。味の奥行きがすごくて、インドネシアってすごい!と尊敬の念が沸く。

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私の出身地でも、最近、中国から嫁いでくる人が増えた。嫁ぎ先の多くは農家。人口減と少子化に歯止めがきかない日本の地方は、そういう人たちがいなければもう成り立たない。だから、新しく来た人たちを迎え入れ、「ともに生きる」ために、もっといろんなことをするべきなんじゃないか。考えていくべきなんじゃないか。そんなことを日ごろからぼんやり考えていた研究員Aにとって、すごくいろんなことを感じさせる一日だった。

(研究員B追記)
台湾で暮らすインドネシア出身者向けの店が多いのは、台北だと台北駅東の北平西路と、この地下街Y區のY26〜28あたり。北平西路は印尼街と呼ばれているエリア。Y區の端の方は、食事関係以外にもインドネシアの食料品の店があったりします。台湾の多様性が感じられるエリア、機会があればぜひ。
その後はMRT中山駅に移動し、地下書店街がリニューアルされてオープンしたばかりの、地下書店街「誠品R79」をのぞく。その後Bは一人で蔣渭水記念公園に行ったりするものの、暑くて早々に退散(このとき行った場所については追い追いSNSにポストしようと思います)。

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