2016年11月27日

2016金馬獎・結果

本日(昨日)、第53屆金馬獎の授賞式が行われ、各賞が発表されました。以下、受賞者・受賞作品をご紹介。詳しいノミネートリストは昨日のエントリをご参照ください。


●最佳劇情片(最優秀作品賞)
八月(『八月』:2016TIFF)

●最佳紀錄片(最優秀ドキュメンタリー賞)
日曜日式散步者

●最佳劇情短片(最優秀短編映画)
九月二十八日.晴(『ある晴れた日』2016アテネ・フランセ文化センター)(應亮)

●最佳動畫短片(最優秀短編アニメーション映画)
缺乏名字的場所(徐國峰)

●最佳導演(最優秀監督賞)
馮小剛(我不是潘金蓮)

●最佳男主角(最優秀主演男優賞)
范偉(不成問題的問題 『ミスター・ノー・プロブレム』:2016TIFF)

●最佳女主角(最優秀主演女優賞)
周冬雨(七月與安生)
馬思純(七月與安生)

●最佳男配角(最優秀助演男優賞)
林柏宏(六弄咖啡館)

●最佳女配角(最優秀助演女優賞)
金燕玲(一念無明)

●最佳新導演(最優秀新人監督賞)
黃進(一念無明)

●最佳新演員(最優秀新人賞)
孔維一(八月 『八月』)

●最佳原著劇本(最優秀オリジナル脚本賞)
龍文康, 伍奇偉, 麥天樞(樹大招風 『大樹は風を招く』)

●最佳改編劇本(最優秀脚色賞)
梅峰, 黃石(不成問題的問題 『ミスター・ノー・プロブレム』)

●最佳攝影(最優秀撮影賞)
李屏賓(長江圖 『長江図』2016SKIPシティ国際Dシネマ映画祭)

●最佳視覺效果(最優秀視覚効果賞)
Douglas Hans Smith, 王磊, Sam Khorshid, 劉松(尋龍訣)

●最佳美術設計(最優秀美術賞)
趙思豪(一路順風 『ゴッドスピード』)

●最佳造型設計(最優秀衣装デザイン賞)
張世傑(唐人街探案 『僕はチャイナタウンの名探偵』)

●最佳動作設計(最優秀アクション監督賞)
伍剛(唐人街探案 『僕はチャイナタウンの名探偵』)

●最佳原創電影音樂(最優秀オリジナル映画音楽賞)
林強(翡翠之城)

●最佳原創電影歌曲(最優秀映画主題歌賞)
Arena Cahaya(詞:季小薇, Rendra Zawawi 曲:季小薇, Rendra Zawawi 唱:季小薇 OlaBola)

●最佳剪輯(最優秀編集賞)
梁展綸, David Richardson(樹大招風 『大樹は風を招く』)

●最佳音效(最優秀音響効果賞)
房濤, 郝智禹(長江圖 『長江図』)

●觀眾票選最佳影片
我不是潘金蓮

●國際影評人費比西獎
八月

●年度台灣傑出電影工作者(最優秀台湾映画人賞)
趙コ胤

●終身成就獎(生涯活躍賞)
張永祥


台湾作品に注目すると、多数ノミネートされていた『ゴッドスピード』と『マンダレーへの道』でしたが、結局受賞に至ったのは『ゴッドスピード』で1部門のみで、『マンダレーへの道』は無冠に終わりました。昨日のエントリで紹介した、ドキュメンタリーの《日曜日式散步者》やアニメーションの《缺乏名字的場所》など、台湾作品の受賞もあるのですが、受賞リストだけをみるなら、今年は全体として台湾作品の存在感が薄くなってしまった感があります。まあ、金馬獎ではそういう年があるのは避けられないのですが。

で、受賞作品の中で、台湾作品かつ昨日のエントリで紹介していなかった2作について、動画を紹介しておきます。

一つは、最佳原創電影音樂(最優秀オリジナル映画音楽賞)に林強の音楽が選ばれた、《翡翠之城》の予告編です。《翡翠之城》は、『マンダレーへの道』と同じく趙コ胤監督による作品で、こちらはドキュメンタリーとのこと。『マンダレーへの道』は無冠だったとはいえ、自身は年度台灣傑出電影工作者に選ばれ、また《翡翠之城》でも複数部門でノミネートされていますので、趙コ胤監督は間違いなく活躍した一年だったといえそうです。ちなみに『マンダレーへの道』の音楽を担当したのも林強でした。



もう一つは、林柏宏が最佳男配角(最優秀助演男優賞)に選ばれた《六弄咖啡館》の予告編です。台湾の作家・藤井樹の小説の映画化作品で、中国の董子健、香港の顏卓靈とともにキャスティングされたのが、台湾の林柏宏。《帶我去遠方》、大阪アジアン映画祭で上映された『甘い殺意(甜蜜殺機)』や『欠けてる一族(缺角一族)』などにも出演しています。
物語は、「男女4人を中心に、高校から大学までにおける初恋と遠距離恋愛を描いた作品」とのこと(フォーカス台湾「遠距離恋愛描いた青春映画公開 台湾・中国大陸・香港の若手俳優が集結」)。これまでの台湾の学生青春もののイメージが見え隠れする予告編を:



以上、ひとまず速報まで。

タグ:金馬獎
【映画の最新記事】


posted by 研究員B at 02:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

2016金馬獎・ノミネートリストの再チェック

SNSでの発信ばかりで、ブログに書きたいことがたまったまま時間ばかりが過ぎていますが、そんなことを言っているうちに、今年の金馬獎の発表が目前に迫ってきました。というわけで、恒例の、発表直前のノミネートリストを再チェックするエントリを。

明日(もう今日ですが)11/26(土)に発表されるのは、第53屆金馬獎。頒獎典禮(授賞式)の会場は、今年もまた台北・國父紀念館です。今年の主持人は陶晶瑩、星光大道(レッドカーペット)の主持人は楊千霈と辰亦儒(飛輪海ケルビン)の二人です。陶子や楊千霈はお馴染みですが、ケルビンは今回抜擢されましたね! 注目です。

今回も例年同様、ほぼリストのみの長〜いエントリですが、ご容赦を! 台湾作品中心にみていきます。


●最佳劇情片(最優秀作品賞)
一路順風(『ゴッドスピード』:2016TIFF)
樹大招風(『大樹は風を招く』:2016東京フィルメックス)
我不是潘金蓮
再見瓦城(『マンダレーへの道』:2016東京フィルメックス)
八月(『八月』:2016TIFF)

『ゴッドスピード』と『マンダレーへの道』は今回多数の部門でノミネートされていて(前者は8部門、後者は6部門)、やはり注目です。それぞれ今年の金馬影展のオープニング作品とクロージング作品ですし、存在感が大きいのは間違いなし。

●最佳紀錄片(最優秀ドキュメンタリー賞)
亂世備忘
日常對話
大路朝天
日曜日式散步者
翡翠之城

《亂世備忘》は香港の雨傘運動をめぐるドキュメンタリー。《日曜日式散步者》は、日本統治期の台湾で、台湾の詩人が主導となって発足させた文学団体「風車詩社」を描いたものとのこと(フォーカス台湾「日本統治時代の文学団体を題材にした映画「日曜日式散歩者」」)。《翡翠之城》は『マンダレーへの道』のミディ・ジー(趙コ胤)監督によるドキュメンタリー。

いろいろ気になりますが、ここでは《日曜日式散步者》の予告編を貼り付けておきます。日本で上映される機会があるといいのですが。



●最佳動畫長片(最優秀長編アニメーション映画)
ノミネートなし

●最佳劇情短片(最優秀短編映画)
福與李(林哲樂)
九月二十八日.晴(『ある晴れた日』2016アテネ・フランセ文化センター)(應亮)
撞牆(孔慶輝)
阿尼(鄒隆娜)
海島(王赫澤)

《阿尼》(Facebook)の監督・鄒隆娜はまだ20代、母がフィリピン人の「新住民二代」。高雄を舞台にした作品で、今年4月にはカンヌ映画祭「国際批評家週間」短編部門にノミネートされています(TAIWAN TODAY「台湾の短編映画、11年ぶりにカンヌ国際映画祭ノミネート」)。というわけでこの《阿尼》の予告編を:



●最佳動畫短片(最優秀短編アニメーション映画)
缺乏名字的場所(徐國峰)
褓母(鍾劭君)(「保母」:2016台湾未来映画週間)
白色隧道(簡嵐淇, 張晉維)
八里溝(趙易)
巴特(黃勻弦)

《八里溝》以外はすべて台湾作品(《白色隧道》は日本・台湾)のよう。《褓母》は、10月の台湾文化センターでの「2016台湾未来映画週間」で上映されています。個人的に気になったのはこの《缺乏名字的場所》。



●最佳導演(最優秀監督賞)
鍾孟宏(一路順風 『ゴッドスピード』)
杜h峯(三人行)
馮小剛(我不是潘金蓮)
曾國祥(七月與安生)
趙コ胤(再見瓦城 『マンダレーへの道』)

んー、どの監督も強力かも。

●最佳男主角(最優秀主演男優賞)
梁家輝(寒戰2)
許冠文(一路順風 『ゴッドスピード』)
張學友(暗色天堂)
范偉(不成問題的問題 『ミスター・ノー・プロブレム』:2016TIFF)
柯震東(再見瓦城 『マンダレーへの道』)

ここも強力なラインナップ。柯震東、どうでしょう…。

●最佳女主角(最優秀主演女優賞)
許瑋ィ(紅衣小女孩)
范冰冰(我不是潘金蓮)
周冬雨(七月與安生)
馬思純(七月與安生)
吳可熙(再見瓦城 『マンダレーへの道』)

台湾からは許瑋ィと吳可熙。《紅衣小女孩》、こわそうなんだよな…。

●最佳男配角(最優秀助演男優賞)
秦沛(北京遇上西雅圖之不二情書)
納豆(一路順風 『ゴッドスピード』)
林柏宏(六弄咖啡館)
曾志偉(一念無明)
林雪(老笠)

台湾の作家・藤井樹の小説の映画化作品(藤井樹が自ら監督に)・《六弄咖啡館》から、林柏宏がノミネート。幅広い作品に出演している彼、金馬獎でのノミネートはこれが初めて。『ゴッドスピード』の納豆も。

●最佳女配角(最優秀助演女優賞)
吳彥姝(北京遇上西雅圖之不二情書)
劉蓓(一句頂一萬句)
李杏(樓下的房客)
金燕玲(一念無明)
陸弈靜(コ布西森林)

九把刀の小説を映画化した《樓下的房客》から李杏(ドラマ「結婚なんてお断り!?(必娶女人)」に出演していたみたい)、《コ布西森林》から陸弈靜。《コ布西森林》って、桂綸鎂と陸弈靜のダブル主役の作品かと思っていました。というわけで《コ布西森林》の予告編を:



●最佳新導演(最優秀新人監督賞)
程偉豪(紅衣小女孩)
黃進(一念無明)
許學文, 歐文傑, 黃偉傑(樹大招風 『大樹は風を招く』)
朱賢哲(白蟻)
張大磊(八月 『八月』)

《紅衣小女孩》の監督・程偉豪は、短編《保全員之死》で、昨年の金馬獎で最佳創作短片(最優秀短編映画)に選ばれた注目監督。吳慷仁主演の《白蟻》の監督・朱賢哲は、明志科技大學の教授なのだとか。

●最佳新演員(最優秀新人賞)
胡子彤(點五步)
陳宇(只要我長大)
陳庭妮(失控謊言)
孔維一(八月 『八月』)
金巴(皮繩上的魂)

今年の台北電影獎を受賞し、台湾からの今年のアカデミー外国語映画賞出品作にも選ばれた《只要我長大》、ようやくこの部門で登場。金馬獎の審査陣とは合わなかったんでしょうか…。
サスペンス映画《失控謊言》でノミネートされた陳庭妮、アニーはドラマには多数出演していますが、映画はほぼ初めてでは。いきなり金馬獎ノミネートとは見事。

ここでは《只要我長大》の予告編を。これ観たいんですが…。


●最佳原著劇本(最優秀オリジナル脚本賞)
陳潔瑤(只要我長大)
薛曉路, 焦華靜(北京遇上西雅圖之不二情書)
龍文康, 伍奇偉, 麥天樞(樹大招風 『大樹は風を招く』)
趙コ胤(再見瓦城 『マンダレーへの道』)
張大磊(八月 『八月』)

●最佳改編劇本(最優秀脚色賞)
火火, 賀鑫, 譚廣源(老笠 『荒らし』:2016OAFF)
劉震雲(我不是潘金蓮)
梅峰, 黃石(不成問題的問題 『ミスター・ノー・プロブレム』)
林詠琛, 李媛, 許伊萌, 吳楠(七月與安生)
扎西達娃, 張楊(皮繩上的魂)

●最佳攝影(最優秀撮影賞)
杜杰(唐人街探案 『僕はチャイナタウンの名探偵』:2016東京・中国映画週間)
中島長雄(一路順風 『ゴッドスピード』)
呂松野(八月 『八月』)
郭達明(皮繩上的魂)
李屏賓(長江圖 『長江図』2016SKIPシティ国際Dシネマ映画祭)

中島長雄は、ご存じの通り撮影のときだけ鍾孟宏監督が名乗る名前です。

●最佳視覺效果(最優秀視覚効果賞)
Douglas Hans Smith, 王磊, Sam Khorshid, 劉松(尋龍訣)
李昭樺, 劉綺珊(紅衣小女孩)
余國亮, 梁偉民(寒戰2)
左志中, 何孟翰, 楊欣林, 游永杰(樓下的房客)
梁偉民, 余國亮, 林嘉樂(葉問 3)

●最佳美術設計(最優秀美術賞)
李E(唐人街探案 『僕はチャイナタウンの名探偵』)
麥國強(葉問 3)
趙思豪(一路順風 『ゴッドスピード』)
羅順福, 方聖翔(天亮之前)
Akekarat Homlaor(再見瓦城 『マンダレーへの道』)

●最佳造型設計(最優秀メーキャップ・衣装デザイン賞)
張世傑(唐人街探案 『僕はチャイナタウンの名探偵』)
許力文(一路順風 『ゴッドスピード』)
葉淑華(樹大招風 『大樹は風を招く』)
吳里璐(七月與安生)
雷靜(皮繩上的魂)

●最佳動作設計(最優秀アクション監督賞)
沈在元, 梁吉泳(尋龍訣)
伍剛(唐人街探案 『僕はチャイナタウンの名探偵』)
錢嘉樂(寒戰2)
袁和平(葉問 3)
陳中泰(Mrs K)

●最佳原創電影音樂(最優秀オリジナル映画音楽賞)
林強(翡翠之城)
曾思銘(一路順風 『ゴッドスピード』)
Xavier Jamaux(三人行)
杜薇(我不是潘金蓮)
張薦(皮繩上的魂)

曾思銘は、鍾孟宏監督と一緒に仕事をするようになってもう19年なのだとか。

●最佳原創電影歌曲(最優秀映画主題歌賞)
湫兮如風(詞:梁旋 曲:吉田潔 唱:徐佳瑩 大魚海棠)
薩瓦迪卡(詞:趙辰龍 曲:胡汀洋 唱:南征北戰 唐人街探案 『僕はチャイナタウンの名探偵』)
愛不用說話(詞:陳潔瑤, 蕾雅 曲:保卜 唱:林意涵 只要我長大)
(It's not a crime) It's just what we do(詞:竇靖童 曲:竇靖童 唱:竇靖童 七月與安生)
Arena Cahaya(詞:季小薇, Rendra Zawawi 曲:季小薇, Rendra Zawawi 唱:季小薇 OlaBola)

中国のアニメーション映画《大魚海棠》の片尾曲「湫兮如風」、歌っているのは徐佳瑩(ララ・スー)です。



●最佳剪輯(最優秀編集賞)
林婉玉(日常對話)
高鳴晟, 王瀞巧(紅衣小女孩)
張嘉輝(葉問 3)
梁展綸, David Richardson(樹大招風 『大樹は風を招く』)
許宏宇, 李點石, 周肖林, 檀向媛(七月與安生)

台湾のドキュメンタリー《日常對話》は、今年2月にNHK「BS世界のドキュメンタリー」で「母と私」というタイトルで放送された《我和我的T媽媽》の別ヴァージョンのようです。

●最佳音效(最優秀音響効果賞)
黃亞歷, 澎葉生(日曜日式散步者)
黃錚(喊.山)
徐忱, 李曉丹, 高秋卉, 任冬(八月 『八月』)
楊江, 趙楠(皮繩上的魂)
房濤, 郝智禹(長江圖 『長江図』)

●年度台灣傑出電影工作者(最優秀台湾映画人賞)
趙コ胤

●終身成就獎
張永祥


台湾作品は今年もそれなりにノミネートされているのですが、『ゴッドスピード』と『マンダレーへの道』に集中した分、それ以外の作品がやや影が薄くなった感があります。もちろん、台湾作品であるかどうかに関係なく、新しい魅力ある作品がこの中に潜んでいることを期待したいと思います。

今年もYoutubeで生中継があると思うのですが、研究員Bはちょうど東京フィルメックスの『マンダレーへの道』の上映に行っている時間に重なりそうで、ほとんど観られそうになく残念…。さて、どういう結果になるのでしょうか?

タグ:金馬獎
posted by 研究員B at 03:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月09日

おすすめ! 「雲之南麗江斑魚火鍋」で雷魚鍋!

今回の滞在で最も印象に残ったレストラン。それは「雲之南麗江斑魚火鍋」(台北市大安區安和路二段184巷8號、公式サイト(日本語あり)、Facebook)。

実はこちらのお店、ご招待でうかがったお店。雷魚の鍋が一押しって言うけど、雷魚って食べられるの?美味しいの?もしやキワモノ? 疑念いっぱいでうかがったら、なんのなんの。これがとっても真摯で素敵で、何よりとってもおいしいお店。これは力をこめてご紹介せねば。ということで今回は写真多めです。

さて、こちらのお店。行った日は生憎の雨で外観の写真を撮るのを忘れてしまったけど、中に入るとこんな落ち着いた空間。

160908b.jpg 160908a.jpg

そんなに広いお店ではないけれど、場所によって雰囲気が違う。気分によって座る席を選ぶと楽しいかも。子ども用椅子もあるので、ちびっ子連れでも安心。

期待が高まる中、席に着くとスタッフが丁寧にメニューの説明をしてくれる。このお店の嬉しい所は、予約の際にお願いすると日本語ができるスタッフがついてくれるところ。メニューにこだわりのあるお店なので、説明を聞いて、いろいろ相談しながら決めていくのがまた楽しい。

で、まずは前菜。雲南料理って米が原料の麺をよく使う。こちらの前菜もそれを使ったものがいくつか。しかも、こちらの米麵は、お店のおかみさん手作りでモッチモチ。甘くてすっぱくて辛い雲南味は、パンチが効いてるけどしつこくない絶妙なバランス。

160908c.jpg 160908d.jpg

実は研究員Aは雲南料理がわりに好き。日本でも何軒かで食べたことがあるけど、このお店は、今まで食べたどこのお店よりうまい!とこの時点で確信。前菜でこれって期待ができそう!

というわけで、やってきました今日のメイン。雷魚鍋!スープは4種類の中から選べるので、辛くないオリジナルスープ(「半桶水半桶魚」)と、花山椒がきいた辛いスープ(「老重慶麻辣」)を選んだ。

160908e.jpg

鍋の薬味コーナーも充実。それぞれ、オーナーさんがこだわりぬいて選んだそうで、確かにどの調味料もすっきりとした、素材がひきたつ上品な味。どれにしようか、またまた楽しく悩んでしまう。

160908f.jpg

もちろん、具材も魅力的な品がいっぱい。まずは混ぜ物なしのエビつみれ!

160908g.jpg

スープに入れるとさーっと赤く染まる。鍋から出すとスープの味とエビ100%のうまみが口に広がって幸せー。

160908h.jpg

更に、そのまま食べても、辛いスープに入れてもおいしいですよ、とお勧めされたルーウェイ。モツを秘伝のタレで煮込んだこちら、そのままでも十分に美味しい。でも、スープに入れると辛うまダシが絡まって更においしい!

160908i.jpg

そしてやってきました。メインの雷魚!

160908j.jpg

シェフがお魚を目の前でさばいてくれるサービスは500元。でも、グループだったらぜひとも頼みたいところ。だって、目の前で自分たちのためだけにお魚がさばかれていくって、それだけで盛り上がるもの。

160908k.jpg 160908l.jpg

しかも、お魚の一部はこんな美しいお刺身にしてくれる。コリコリした歯ごたえ。さっぱりした食感。あまりしつこくないので、いくらでも食べられる感じ。

160908m.jpg

更に、お待ちかねのしゃぶしゃぶ。「5秒だけです!」と言われてお湯にくぐらせる。当然だけど、雷魚を食べるのは初体験。おいしいの?と半信半疑だったけど、さっぱりしているのにほどよい食感があって、口飽きしない美味しさ。スープによって違う趣になるし、薬味を足すとまた別の美味しさが現れたりするのでどんどん食べちゃう。しかもコラーゲンたっぷりでお肌にいいんだって。言うことないじゃん。

160908n.jpg

〆はもちろん、お店の名物の米麵(米で作った雲南特有の麺)。具材の味が解け出て激ウマになったスープがたっぷり絡んだ米麵。まさに幸せの味っていう感じ。ほっこり。

160908o.jpg

食べ終わって大満腹!大満足!なのだけど、不思議と胃もたれはなく、後味さっぱり。「うちの料理は台湾料理というより、日本料理に近いんじゃないかと思っているんです。素材の味を引き立てて、シンプルに料理することを心掛けているので」とお店の方がおっしゃっていたのだけど、まさにそんな感じ。素材が引き立つさっぱり味。だけど、ちゃんと雲南独特の味付けもぴりっと効いている。くどくなくてさっぱり美味しいけど、日本で食べられない味を食べている満足感もあり。

わざわざ台湾で雲南料理?と思うなかれ。これは、日本では絶対に食べられない味。わざわざ台湾に来て食べるべき料理だなあ、と納得。台湾料理も美味しいけど、ちょっと口飽きしてきたかな?というくらいの時に行くと、すっごく幸せな気持ちになると思う。

それから、こちらのお店の特筆すべき点は、お店の方がみ〜んな素敵なこと!日本語ができるスタッフさんは一人だけど、店主さんも、シェフも、みんな気持ちの良い方。押しつけがましくなく、でもさりげなくテーブルの様子に気を使ってくださるのがとても印象的だった。これは、料理はおいしくてもサービスは大味、なこともある台湾のレストランでは高く評価できる点な気が。

でも、自分はいつも一人旅だし…とか、そんな豪華ディナーはちょっと…という方。朗報です。こちらの店には単品で頼める麺のメニューも充実。一品200元ちょっと、というのは街の食堂基準で考えると高いかもしれない。でも、手作りの米麵、こだわりぬいたスープを、落ち着いた店内で心のこもったサービスを受けながら食べられるなら行く価値あり、ですよ。

というわけで、すっごく印象的だった「雲之南麗江斑魚火鍋」。ぜひぜひ皆さま、日本では体験できない味を確かめに行ってみてくださいな。なんと予約のメールも日本語可ですよ!

posted by 研究員A at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行:食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月23日

台湾親子留学 文化大の子ども向けサマースクールについて2

台湾親子留学実践編。前回は、なぜ数ある子ども向け中国語サマースクールの中から台湾・中国文化大学の「兒童和青少年華語夏令營」(児童&青少年中国語サマーキャンプ)を選んだかを書いた。今日は、実際行ってみて分かったことを書いてみる。

〔参加者の顔ぶれ〕
一番、多いのはやはり非中華圏在住の中華系の子ども。両親が中華系の場合も、どちらか片方の親が中華系の場合もあった。ただ、親も「中華系」とひとくくりにはできないくらい多様。香港出身・イギリス在住で家では広東語を話してるけど北京語を習わせたくて来たというママとか、台湾出身だけどシンガポール・アメリカ育ちで中国語は話せても全く読めないというママとか。中華系だから中国語を話せるというわけでもないのが興味深かった。

あと、中華系の血は入っていないけど、学校で中国語を勉強していて面白いから、という理由だけで参加している子もそれなりにいた。この場合、当然のことながら親はまったく中国語が話せない。でも、子どもはやたら中国語がうまかったりする。これも、興味深いなあと。

出身国はアメリカ・イギリスが圧倒的に多く、他にタイ、韓国、香港など、他の国(地域)が少し混じる感じ。しかし、非英語圏から来た子でも、なぜかみんなネイティブ並みに英語が話せる。結局、休み時間の教室の共通語は英語だったみたい。

〔授業で使われるのは英語と中国語〕
英語を話す生徒が圧倒的多数なので、授業の時にサブとして使われるのも英語。と言っても、あくまで「サブ」という位置づけで、基本的には中国語で授業をしているようだった。たまに、ヒントとしてちょっと英単語を使ったりしたみたいだけど。教室で生徒が英語で話しかけても、先生は中国語で返す。で、そのまま英語と中国語で会話が続いていったりするので、見ていると面白かった。

〔事務連絡で使われるのも英語と中国語〕
上にも書いたように、保護者には中国語よりも英語ができる人が多い印象。ただ、台湾在住の祖父母や親戚と学校に来る子もいるので、中国語も必要。そのため、初日に渡されたハンドブックや、その後配布された各種連絡事項はすべて英語・中国語併記で書かれていた。

ただし、初日に行われた保護者向けガイダンスは英語が主。でも、中国語で質問があれば中国語で答えるという臨機応変な感じで進行した。クラス担任の先生やアシスタントの学生も、最低限の英語が話せる。実際、中国語がまったく話せない英語圏出身のママさんも、何とかなっていた。

中国語が使えたほうが何かと便利ではあったけど、英語だけでも事務的には何とかなりそうだな、という感じ。

〔日本語を話す参加者もいないわけではない〕
事前に問い合わせた時は、「低学年クラスは多分、日本人一人だと思う。高学年クラスだったら毎年いるけど」と言われていた。でも、所長(9歳)は初日に、日本在住の日台ハーフのお友達ができた。更に所長によると、4つあった低学年クラスにはすべて一人ずつ日本人がいたらしい。だから、思ったよりも日本人参加者はいるのだな、と。

高学年クラスも同様で、所長は遠足の時に高学年クラスの日本人女子二人と友達になったそうな。他に男の子も二人くらいいたと、所長は言っている。たくさんいすぎると勉強にならないけど、このくらいだと心細くない、ぐらいのちょうど良い塩梅だったと思う。

〔クラスのレベルと規模〕
クラスのレベルは、初日の午前中にやる簡単なテストで決まる。低学年クラスの場合は以下のようなもの。

1. 口頭で五つ質問をされ、それに答える。
2. 中国語の文を五つ見せられ、読めるものを読む。

この結果で、入門・初級・中級・上級の4つのクラスに振り分けられ、翌日から授業。

ちなみに、所長はテストに玉砕して入門クラスへ。外からのぞいた感じだと、入門と初級の間にそんなにレベルの差は感じず。でも、中級になるといきなり高度になる気がした。

あと、所長のクラスは13人。たぶん、一番人数の多いクラスで、他は10人くらいだった気がする。これに先生一人と大学生のアシスタント一人がつくわけだから、なかなか贅沢な学習環境。


こんな感じの文化大サマースクール。来てる親も子も、それはもう多様なバックグラウンドを持っている。自分たちのように、両親も祖父母も全部日本生まれの日本育ちです、とかいうのが逆に奇異に思えてくるほど。

そんな多様な人たちをつなぐのはやっぱり英語だったり、中国語だったり。とりあえず言葉を話せるのは大事だ!とか保護者の方がしみじみと思ってしまう。面白い空間だった。

posted by 研究員A at 23:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台北親子留学2016 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

台湾親子留学 文化大学の子供向けサマースクールについて

長らく続いた台湾親子留学シリーズ。今日は本丸。所長(9歳)の通っていたサマースクールってどんなとこ?という謎に迫る!の巻。

実は、母語が中国語ではない子どもを対象にした中国語サマースクールは色々と開催されている。例えば、師範大学とか(こちら)、台北教育大とか(こちら)、清華大学とか(こちら)。台北以外の都市でも開催されているので、興味のある方は「兒童 華語 夏令營」あたりのキーワードで検索するといろいろ出てくる。

その中で、所長が通っていたのは台湾・中国文化大学の「兒童和青少年華語夏令營」(児童&青少年中国語サマーキャンプ)。ちょっと分かりにくいけど、ページ左上の「コースの概要」「受講対象者」「授業内容」「FAQ」をクリックすると各ページにとべるので、興味のある方はご覧あれ。

で、数あるサマースクールの中からなぜ文化大を選んだのか。

1.実績があるので安心
文化大は、台北で子供向け中国語サマースクールを開催した先駆け。実は、台湾親子留学というのは所長が2〜3歳の頃からの研究員Aの夢。その頃からコツコツ情報集めをしていたのだが、最初はあまり情報が見つからなかった。台湾で子供向け中国語サマースクールが増えたのは、ここ5年くらいのことのように思う。

それに比べると、文化大は私が調査を始めたころから既にこの分野では実績ある学校とされていた。人づてに聞いた評判も悪くなかった。ということで、そもそも印象が良かった。

2.開催日程が自分のスケジュールにあう
海外在住児童向け、と言った時に一番に目が向くのは欧米。そして、欧米の夏休みは長い。とても長い。ので、サマースクールも6月とか7月上旬に開催されているものもある。所長の夏休み+私が何とか休みをひねり出せる期間、というのをかけあわせると、選択肢はけっこう狭まる。文化大も、第一期の方は参加不可能。第二期も私としてはちょっときつい。が、無理すればなんとかなる?な範囲だったので何とかした。

3.いろいろ楽しそう
実は「1」と「2」をクリアした学校は二つあった。文化大ともう一つ、國語日報社(サマースクールの情報はここ)。検索してみたら國語日報社に行った人の口コミなんかも見つかり、良さそうだったのだが、HPを見る限り、まじめに勉強しますよ〜感がいっぱい。中国語を集中的に学ぶのならこちらの方がいいだろうけど、遠足やお遊びをやりますよ!と最初から明言している文化大の方が、所長は楽しめそう。あくまでHPを見ただけの感触だったけど。

4.スクール以外のサービスも充実している
文化大はサマースクールそのもの以外にも、色々とサービスが充実していた。HPを見ると分かるけど、まず親向けのコースが充実している(中国語以外にもヨガとか、文化講座とか)。あと、宿舎手配のサービスもある。宿舎は自分で探してね、というサマースクールも多い中、手助けしてもらえるというのはちょっと安心だった。

5.学費が良心的
もちろん、文化大の学費だってすっごく安いわけではない。でも、他のサマースクールと比べると、というところがあり…。この辺は学校間でけっこうな差があるので、興味のある方は一度ご確認をば。もちろん、より高額な方がより恵まれた環境でより良い教育を受けられるという可能性もあるけど。でもまあ、文化大が「安かろう…」だとは聞かないし。いやむしろ評判良いし。というわけで、「良心的」な学費はとっても魅力。

まあ、こんな感じだったので、ある時期からは文化大にターゲットを定めて、どうやったらこれに行けるか?を模索したのだった。その辺の経緯については、また後日。


posted by 研究員A at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台北親子留学2016 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする