2010年09月21日

台北でベビーカーは使えるか2 「街を実際に歩いてみる」編

「台北でベビーカーは使えるか」を検証するシリーズ第2弾。第1弾「段差が消えた?」では、台北市政府の尽力により、段差地獄だった台北の到るところにプチスロープが出現。「段差が多いからベビーカーは使えない」という公式は既に過去のもの、と書いた。

じゃあこれで、台北でベビーカーが使えるようになったか。これが、そうとも言い切れないのですよ。もちろん以前のように「無理!以上!!」みたいな感じではなくなった。その意味では、ものすごい進歩。でも日本と同じような感覚で使えるかというと、これは違う。

実例をあげながら見てみよう。

例1 二車線、歩道広めの場合
ベビーカー移動で問題を感じることはあまりない。

道路1.jpg

この写真だと歩道が狭く感じるが、屋根のある部分にも歩道がある。

道路2.jpg

こんな感じ。屋根ありと屋根なしの部分をあわせるとけっこうな余裕。

ただし、上の写真でも分かるが、屋根ありの歩道と屋根なしの歩道の間には段差があったりもする。これがけっこうな高低差で、スロープがあるとは言え、ベビーカーをしっかり握っていないと「おっとと」となったりする場合もあるので注意。

また、屋根ありと屋根なし、店舗と店舗の間に段差が残っている場合もある。見回せばどこかにはスロープがあるので、右に行ったり、左に行ったり、ちょこまか通れる隙を見つけて移動すべし。この右往左往する感じ、アドベンチャーゲームの迷路みたいだ…、とスーパーファミコン世代の研究員Aは思う。

例2 一車線、歩道狭めの場合
行けることは行ける。が、注意が必要になってくる。

道路3.jpg

すっきりしてるけど歩道幅が狭いぞ、の例。屋根ありの方の歩道にはスクーターがいっぱい止まっていて、ベビーカー移動は困難。ひどいところだと、歩道いっぱいに車が停車していて歩道が使えないところもあった。

道路4.jpg

店舗前の歩道の例。朝だったのでこの程度だが、夜になると人がいっぱい座って賑わっていたりもする。若干、移動が難しい。

溝.jpg

そして突然、こういった雨水用?の溝が出現したりもする。大人の足首まで入るくらいの深さ。気付かないでいるとベビーカーの車輪がはまる。大人も転ぶ。以前と比べると格段に少なくなったものの、こういう場所も残るので注意。少なくなったからこそ、たまに出現するとぎょっとするんだけど。

例3 歩道のない道路
すいません。写真とりはぐりました。

ええと、基本は歩道がなくて、車もバイクも人も同じ道路を歩く道。車があまり通らない道路であれば問題ないが、バイクや車がそれなりに通る道だとちょっと怖い。良くも悪くも運転マナーが日本とは違う国。のんびりゆったりお散歩を楽しむどころか、生命の危機を感じる場所もある。そういうところでベビーカーを使うのは、ちょっと厳しい。


というわけで。ベビーカーは使えるものの、使うためにはそれなりの注意と訓練が必要、な感じがこれで分かっていただけただろうか。「使えるは使える。でも日本と同じようには使えない」とでも言いいますか。

以上から、研究所が導き出した「台北でベビーカーを使う際の心得」。次回、「台北でベビーカーは使えるか」シリーズの最終回として書き出してみたいと思います。

posted by 研究員A at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行:子連れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月19日

台北でベビーカーは使えるか1 「段差が消えた?」編

「子どもを連れて台湾旅行する予定です。そこでお聞きしたいのですが、台北でベビーカーは使えるでしょうか?」

「子連れ」「台湾」で検索すると、必ずヒットするのがこの類の質問。ベビーカーに乗る年齢の子を連れて台湾旅行するなら、確かに切実な問題。所長(現在3歳)が台湾に初出張した時は、研究員Aもかなり切実にこの質問に対する答えを探していた。何しろ、当時、所長は1歳9ヶ月。自力で長距離は歩けないし、歩かせるのも危なっかしいお年頃。

で、当時もその後もこの問いに対する解答の定番は、「やめとけ。危ない。段差が多すぎる」。

実は研究員A。所長が自分の腹の中で着任準備を着々と進めている時期にも、台湾出張をした。今後はベビーカーをもって台湾出張するであろう自分をイメトレしながら、町を歩いた。その時はやっぱり思った。「この町は信義区以外、ベビーカーは無理だ。段差は多いし、歩道に障害物が多すぎる」

そんなこんなで、台北=ベビーカーは無理、の公式がしっかり頭の中にできあがっていたわけなのだが、今回の出張で、この公式が微妙に崩れた。なんと、段差を「埋める」努力が歩道のあちこちで見られる!おかげでベビーカーが格段に移動しやすくなっている!

何が起こったかというとですな、以下の写真をご覧ください。

段差.jpg

右側の格子状になっている部分と、左側のオレンジ色のラインのある部分。ここは高低差が10cm弱あり、もとはそれがくっきりはっきり段差だったわけです。ところが、中央の黒い点々模様の部分が新たに埋め立てられ、なだらかなスロープが出現!これが街の到る所で見られる!!このおかげで、ベビーカーが「がったん」せずに移動できる!

かつての台北を知る者からすると、これは、相当に衝撃的事実。なぜなら、台北は段差地獄で名をはせた都市。街を数メートル歩くと、そこには段差。しかもかなりの高低差。「わーい、台湾!」ときょろきょろしながら歩いていて、研究員Aは何度足をくじきそうになったことか。

一体、何故、こんな改善処置がとられたのか?今回、おきらく研メンバーが宿泊したのが圓山駅近くだから、花博対策か?と思って検索すると、RTIさんのブログがヒット。題して「台北市の歩道が平らに〜騎楼整平計画〜」。

詳しくは上記のブログをご覧いただきたいが、要するに、これは台北市政府が2002年から進めていたプロジェクトの成果だということ。2009年末には完了予定、とある。あれ、じゃあ前回出張時(2010年3月)には完了していたはずだよな。あんまり気付かなかったのは何でだろう?タクシー使ってばかりだったからかしらん。

ともかく、「台北は段差が多いからベビーカーが使えない」という解答は、過去のものになりつつある、というのが今回出張してみての印象。なぜなら、「台北の段差のほとんどがスロープ化されたから」。じゃあそれで、「台湾でベビーカーは使えるか?」という問いに「Yes!」と諸手を挙げて答えられるかというと、これがそうじゃないんだな。それは、何故か。と言う話は、長くなったのでまた次回。「街を実際に歩いてみる」編に続きます。
posted by 研究員A at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行:子連れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月31日

子連れで台湾(2歳11カ月) 国内移動編

実は台湾出張が迫りつつある当研究所、ばったばたで色んなことが「巻き」モード。ブログにもあまり時間をかけられませぬ。なので、今日はささっと書けそうな「子連れで台湾(2歳11カ月) 国内移動編」を。

一応、最初に言い訳しておきますとね、こちら台湾ブログなので台湾から遠くなるネタはいかんなという思いはあるわけですよ。だからこのネタも避けてきたのです。でも「子連れ 台湾」というキーワードで当ブログにたどり着く方もそれなりにいるし、自分の備忘録もかねて書いとくか〜、と。「子連れ」に何の関心もない台湾好きの方、ごめんなさい。本日だけは見逃してくださいな。

では、「子連れで台湾(2歳11カ月) 国内移動編」。前回出張時、国内移動した時に学んだ教訓をいくつか。

1. 空港には早めにつく
チェックインは2時間前、というのは日本の常識。なんでそんなに早く?時間もてあますよ〜、と思っていた過去の私。だが、子連れだと2時間前だと「ちょっとばたばた」くらいになる。

これはもう、あちこちで紹介されているが、成田空港にはそれはもう素敵なプレイスペースがある。靴をぬいであがれるスペースに、いけてる遊具。和室も併設。広い窓からは飛行機が至近距離でごろごろ動く。トイレだって子供用の便器があるし、授乳室・オムツ替えスペースも完備。横の売店では粉ミルクも売っている。至れり尽くせり。

遊具っ!
成田空港1.jpg

和室っ!
成田空港2.jpg

かぶりつきで飛行機と列車っ!
成田空港3.jpg

所長(2歳)をここに連れて行ったら、目を輝かせて狂ったように遊んでいた。本当に楽しかったらしくて、今でも「成田空港大好き〜」と言うくらい。所長にとっては、空港=遊ぶところという強力な刷り込みがなされたのが、この成田空港。でも、本当にそのぐらいよくできたプレイスペースなのだ。

しかし、2時間前にチェックインをすると、ここでのびのび遊べるのは1時間弱もあればよい方。出国手続きに搭乗ゲートへの移動。ただでさえ時間がかかるのに、子連れとなると尚更。実際、我々がプレイルームに滞在できたのは40分程度だったと記憶している。正直、もう少し時間が欲しいという感じだった。

いくら台湾が近いとは言え、フライト4時間は子どもにとって牢獄。しかも成田空港まで当研究所からはリムジンで2時間ほど。周りに気兼ねなく、思いっきり身体を動かして楽しい思いをする時間を十分にとっておかないと、子どもも大人ももたない。

なので、当研究所、次回出張時は空港3時間前到着を目指してみます。これが吉と出るか、凶と出るか。結果は、またレポするということで。

2. 帰りのリムジンは第2ターミナルから乗車すべし
リムジンが移動手段じゃない人には、どうでも良い話ですが。

席が隣あわせ2席取れないと、子連れはきつい。前回出張時ではないのだけれど、リムジンが混んでいて研究員AとBがばらばらになったことがある。所長は研究員Aが抱っこ。当然、もそもそ動くし、ぐずるし。隣に座っていた若いお姉さんはお疲れだったのか、我々の存在がかなり鬱陶しかった様子。怒気を含んだ視線を時折投げかけつつ、ふて寝してた。もちろんこちらも人に迷惑をかけるのは、本意ではない。でも、どうしたって子どもが言うことをきいてくれない瞬間はあるわけで。それを気にしながら、肩身の狭い思いをしての2時間は、本当にきつかった。

結論。帰国便は皆が疲れて気が立っている。人の邪魔にならないために、リムジンは隣り合わせの、できれば最前列をゲット。そのためには、出発地点の第二ターミナルから乗るべし。第一ターミナルから移動してでも。

posted by 研究員A at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行:子連れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月06日

子連れで台湾(2歳11カ月)5 行ってみての感想編

子連れで台湾シリーズ最終回。今回は、実際に行ってみての感想を。2歳児を連れての台湾旅行って、実際どうなの?大変なの?楽しめるの?そんなに疑問に対する「ほんとのとこ」を、お答えします。

ちなみにこのシリーズ第1回目の「移動編」はこちらから、第2回目の「持ち物編」はこちらから、第3回目の「スケジュール編」はこちら、第4回目の「ホテル選び編」はこちらへどうぞ。

1. 1歳9カ月に台湾旅行した時との違い
所長(当時2歳)の初台湾は1歳9カ月の時。今思えば、当時の所長はまだまだ「動物」に近かった。生活サイクルも今ほどしっかりなかったし、本人のこだわりや意思も弱い。親が二人ついていれば、どこに行ってもそこが「我が家」。だから、親が連れ回してもあまりクレームなし。行った先で、自分の好きなポイントを見つけて適当に遊んでくれるし。

でも成長した分、抱っこは減った。街中で突然、気を失うように寝たりすることもなくなった。ベビーカーが実質役に立たない台北で、これは大変ありがたい。まあ、その分、移動に時間がかかって大変だったりもするんだけど。

2. 大変だったこと
ご機嫌とり。

3歳に近くなった所長は、「人間」に近づいた。生活サイクルがかなりはっきりしたし、「自分」という意識も発達。これが好き/嫌い、あれがしたい/したくない、これは私の物/あれは違う、みたいな境界にすごくこだわるようになった。おかげで、こちらの都合にあわせてはなかなか動いてくれない。永楽市場に行ったら「ここ、やだ。お外行く」。誠品書店に行ったら「子供の本どこ〜?」Moguのショップに行ったら、「ここでご飯食べる」と2階のカフェを指さし動かない。こんなことの連続。計画なんて立てても無駄、みたいな感じで翻弄され続けた。

意思を持つって大事なことだけど、それを尊重するのは旅先では正直けっこう面倒な瞬間も。自分の意思は主張しても、研究員の意思を尊重することは、まだ無理だし。結局、大人の方が子供にあわせるしかないわけで、「大人のしたいこと」は大分おあずけになった。仕方ないんだけどさ。

3. 楽しかったこと
このシリーズを通して、気をつけること、大変なことを強調してばかりいた気がする。それで、あんまり楽しめなかったの?と聞かれると、やっぱりこれが楽しかったのだ。

もちろん、大人だけの時のように行きたい所に行け、やりたいことがやれる、という旅ではない。でも、子供がいなければ絶対行かない場所に行ったり、絶対出来ない体験ができる。たとえば雙城公園で放課後の小学生を眺めたり、迪化街のお店でCDをもらったり。それはそれですっごく面白かった。

それに、なんやかやあったけど、台湾滞在を楽しんだのは所長も同じだったよう。日本に帰ってきてからも、折に触れて「台湾また行きたい〜」とニコニコとのたまう。何が楽しかったのか、はっきり記憶があるわけではないのだけど、何となくみんなで楽しいことをした!という満足感はあるようで。これもまた、1歳の時とは違うところ。

結局、大人が行きたい場所にはまた行ける。やりたいことは、またできる。それならば、子供が小さいうちにしかできないことをやってみる。そんな旅があっても良い。これが、子連れ台湾を2回ほどやってみての「ほんとのとこ」です。
posted by 研究員A at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行:子連れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

子連れで台湾(2歳11カ月)4 ホテル選び編

子連れで台湾(2歳11カ月)シリーズ第4回。今回はホテル選びについて。

旅に行ったら目一杯遊びたい。ホテルなんて眠るだけの場所。昔はそう考えていた人も、子供連れとなると話は別。昼寝にしろ、夜にしろ、ともかく睡眠時間の長い子供と一緒だと、必然的にホテルで過ごす時間は長くなる。外食ばかりだと疲れるので、部屋に食事を持ち帰って身内だけでゆっくりご飯を食べようという気分になることだって多くなる。子供が意味もなく「お外いや」とか言い出して、ホテル内に滞在を強いられることすらある。そう、子供と一緒だとホテルは「眠るだけ」の場所にはならない。むしろ、「期間限定の我が家」となる。そんな「台湾の我が家」選びのポイントについて、今回は書きます。

ちなみにこのシリーズ第1回目の「移動編」はこちらから、第2回目の「持ち物編」はこちらから、第3回目の「スケジュール編」はこちらへどうぞ。

1. 日中でも快適に過ごせること
大人だけだと「寝る場所」のホテルだけど、昼寝したり休憩したりが多い子供と一緒だと必然的にホテル滞在の時間は長くなる。しかも日中に。だから、昼でも快適に滞在できるというのは大きなポイント。

台北はビル社会なので、繁華街にあるホテルだと、窓を開けると壁、昼でも薄暗くてじめじめ、みたいな部屋って多い。でも、それって日中、長時間滞在するのはきついよね?特に子供相手だったりすると。部屋に通されてダメだと思ったら、部屋の変更をリクエストしてみることをお勧めします。

2. 徒歩圏内にお楽しみスポットがあること
子供は寝る。昼に寝る。夜も早くに寝る。しかし、大人はそんなに寝ない。そして遊びたい。だから、ホテルから徒歩圏内に遊びに行けるスポットがあると、子供が寝てる隙に子供を見ている人間以外はこっそり遊びに行けるわけで。だから、昼も夜もぶらっと遊びに行けるようなスポットが周囲にあるホテルだと、親の充実度は確実に上がる。

3. 子供が寝た後に親が動けるスペースがあること
繰り返すようだが、子供は良く寝る。そして子供が寝ている間に、大人が寝ているとは限らない。横でごそごそ荷物を片付けたり、テレビを見たり、話をしたり、ちょこっとおやつを食べたり。それがないと親もやってらんないので、親のくつろぎスペースが少しでも確保されていると安らげる。

ちなみに、うちの所長(当時2歳)はわりに神経質で、横でごそごそしてると眠りが浅くなる。だから、所長着任後の台湾出張は、多少の出費には目をつむり、2部屋ある客室を確保することにしている。やっぱりテレビとか見たいし、研究員二人で一日の総括とかしたいしね…。まあ、この辺は子供の個性によるかも。「うちの子は、横で何したって起きないわ!」という方なら、1ルームでも大丈夫だと思うし。

で、これだけ書いてきた当研究所のお勧めホテルはどこか、というと、前回出張時に泊まったリビエラホテル(欧華酒店)のジュニアスイートルームはかなり良かった(詳しくはこちらをどうぞ)。眺めは良くないが、ちゃんと太陽光が入る窓。居心地の良いリビングとベッドルーム(リビングには食器一式と電子レンジ付き!)。徒歩圏内に晴光市場雙城街夜市。ね、上の三つの条件を満たしているでしょ?価格もExpediaで予約すれば13,000円程度と、スイートにしてはお値打ち。(更に直前割引だと11,000円になるみたい!)実は9月にまた台湾出張をもくろむ当研究所。またこのホテルに泊まろうかと思案中です。

子連れで台湾(2歳11カ月)5 行ってみての感想編」へと続く。
posted by 研究員A at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行:子連れ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする