2011年03月07日

傳統市場節が始まる

ほぼ連日更新に努めてきた当ブログですが、今月は何かと大忙し。月末には研究所の「移転」も控えていて、これまでほど連日更新とはいかないかもしれません。なにとぞご容赦を。というわけで、さっそく2日ぶりのエントリ。

3月3日から3月31日まで、「臺北市傳統市場節」(Taipei Traditional Market Festival)というのが開催されているそうです(公式サイト)。「傳統市場」とは、文字どおり伝統的なスタイルの市場のことで、台北市も関わっている企画のようです。今回が第4回目らしいです。

一応開催期間は3月31日までとなっていますが、毎週土日に各市場がクローズアップされることになっていて、電車の停車駅のたとえで、一駅目から終着駅まで、以下のようにスケジュールが決まっています。

 第一站 3/5:永春市場
 第二站 3/6:安東市場
 第三站 3/12:華山市場
 第四站 3/13:士東市場
 第五站 3/19:水源市場
 第六站 3/20:西寧市場
 終點站 3/26、3/27:希望廣場(臺北市傳統市場嘉年華)

それぞれいろんな企画が用意されているようです(特に最終週)。また、公式サイトでは優待クーポンもダウンロードできるようになっています。「飲料無限續杯」「加蛋不加價」「全部水餃9折優惠」などなど。

こちらは、各市場が参加したオープニングイベント。楽しそうです。

「台北市傳統市場節開跑 攤商祭出美食吸客」


今週はさっそく、土曜は永春市場の日、日曜は安東市場の日だったようで、報道もされています。
まず永春市場。MRT永春駅(市政府駅のひとつ東の駅)の近くです。

民視新聞「台北傳統市場節 首站永春市場」

ああっ、卵が卵が…

次に、大安區瑞安街にある安東市場

民視新聞「傳統市場節 安東市場搶好康」

10元の雲南涼粉が売れています。

どちらもニュースの中でふれられていましたが、必ずしも市場全体が同じ気持ちでこのイベントに関わっているわけでもなく、意見の違いや温度差はあるようで、その点は念のため。

それにしても、いろいろイベントはあるものだなあと感慨。現地で行けそうな方、夜市とはまた違う日常感あふれる風景はなかなかいいので、市場へぜひどうぞ。自分も行きたい!

タグ:市場 台北
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2011年02月27日

「台湾風のパン」といえば?

今回は、再び台湾のニュースから小ネタをご紹介。
台北市糕餅商業同業公會(Taipei Bakery Association)という組織があるそうで、要するに台北のパン屋・ケーキ屋の同業者団体なのだと思いますが、そこがこのたび、大台北地区の300以上の会員を対象に、「最經典的台灣麵包」は何かというアンケートを実施したそうです。つまり、実際にパン屋さんを営んでいる人たちからみて、「台湾風のパン」の中で、長く愛されている定番のものといえば何か?というわけです。

その結果は……

1位:「菠蘿」
2位:「蔥花」
3位:「紅豆」
4位:「奶酥」

――でした。
1位の「菠蘿」・2位の「蔥花」の得票率は、それぞれ全体の24%・21%だったそうです。この4種類のパンは、「四大天王」と名付けられた(!)とのこと。

でも、それって何? どんなパン? というわけで、さっそく動画を。2つ載せておきます。

民視新聞「台式經典麵包 菠蘿奪冠」


中時電子報「30年不退燒 麵包4大天王出列」


台湾でパンを食べる機会はこれまであまりなかったので、この機会に調べてみました。詳しい方、以下に間違いなどあればご指摘ください。

まず1位の「菠蘿麵包」ですが、香港では「菠蘿包」というそうで、日本語のwikipediaがあります(wikipedia・菠蘿包)。「パン生地の上にクッキー生地を被せて焼くのが特徴」で、「クッキー生地に十字の模様を入れ」るのがポイント。日本のメロンパンに近い感じですが、もっと表面のクッキー感がありサクサクしているとのこと。こういう風に、外側がサクサクで内側がふんわりやわらか、っていうのは本当に台湾では愛されていますねえ。ちなみに「菠蘿」とはパイナップルのことだそうで(広東語由来のようです)、パンの外観がパイナップルに似ているからこういう名前になったということみたいです(別にパイナップル入りのパンというわけではないようです)。

2位の「蔥花麵包」は、文字通りネギ。刻んだネギが乗っているパン、確かに台湾でよく売っているかも。ネギは名産地もあるからでしょうか。甘くないパンとしてはこれが一番みたいです。

3位の「紅豆麵包」は、要するにあんパンですね。黒ゴマがちょっとついていたり、日本のイメージに近い外観です。

4位の「奶酥麵包」は、何て言えばいいのかな、ミルクバターパン? 表面に日本のカレーパンみたいなパン粉がまぶしてある感じが特徴かも。

台湾の人にとっては、このあたりが定番のパンという感じみたいです。日本と重なる部分と異なる部分の両方がある感じで、なかなか興味深いです。

ちなみに、第5位から第10位までは、「克林姆」「肉鬆」「芋頭」「花生」「雞蛋牛奶麵包」「椰子麵包」だったそうです。「克林姆」はクリームパンですね。「肉鬆」「芋頭」「花生」は台湾ではおなじみの食べ物ですが、どれもパンと結びつくとどうなるのだろう。花生って単なるピーナツバターをつけたパンじゃなくて、花生が練り込んであるってことですよね? 「雞蛋牛奶麵包」ってどんなのだろう。Googleの画像検索もしてみたけど、いまいちピンとこない。というわけでいろいろ気になります。

さらに続いて、この4種類のパンをテーマにしたコンテスト「麵包達人大賽」が同じ台北市糕餅商業同業公會によって開催されたそうです。そのニュースはこちら。無料で試食ができたようで、見ていると行きたくなります!

民視新聞「麵包達人大賽 台中店家奪冠」



参考までに、記事はこちら:

自由時報「菠蘿、蔥花、紅豆、奶酥 台式麵包4大天王」

RTI「台式麵包 菠蘿蔥花最經典」

タグ:台湾 パン
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2011年02月25日

台鐵の排骨便當は値上げせず

研究員AもBも体調いまひとつの当研究所、小ネタは今日も続きます。

日本でもよく報道されていますが、小麦粉など食料品の物価が世界的に上がっています。台湾でも、日常的な安い食べ物が値上がりしている報道が増えてきました。

例えば、泡麵(インスタントラーメン)。値段が上がってしまった結果、種類によっては弁当を買うより高くつくこともある、と報道されています。

TVBS「泡麵漲到53元 比「便當、水餃」都要貴」


そういうと弁当は値上がりしていないみたいに聞こえるかもしれませんが、弁当もやはり、物価上昇にさらされていることは変わりありません。原材料の値上がりの中で、池上便當は値上げせざるをえないようです。鶏のもも肉ひとつだけで10元上がるとなると、なかなか厳しいですね。

民視新聞「便當成本漲逾1成 橡皮筋都漲」



そんな中、台鐵で一番人気がある排骨便當は、排骨のサイズが小さくなることもなく(!)、従来の価格(60元)を維持しているそうです。コストは1割上がっているそうですが、台鐵は公営企業ということもあって、値上げせずにやっていくとのこと。

民視新聞「台鐵抗漲 排骨便當不敢漲價」


この弁当が60元で買えるというのは、しみじみ台湾は素晴らしい社会だなあと思ってしまいます(!)。関係者の努力も多々あるとは思いますが。それにしても、深夜にこういう映像を見てると食べたくなりますね。

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2011年02月21日

ギネス記録(?)の大きな「甜粄」

台湾で開催された、ギネス記録をめざすローカルフードのイベントについてこれまで2回ほど紹介しています(肉圓福菜)。テーマとなる食べ物のローカルさと、ギネス記録という世界水準志向(というほどのものなのかわかりませんが)みたいなもののギャップが、何とも不思議な感じでした。肉圓のイベントも福菜のイベントも、それぞれ年末と1月初めに開催されたイベントでしたが、2か月も経たないうちに、またローカルフードでギネス記録に挑戦、という話題が報道されています。この調子だと毎月何かギネス記録に挑戦しているのでは???なんて思ったり。

今回は、イベントというほど大掛かりなものではないようです。どんな食べ物のギネス記録かというと:「甜粄」です。甜粄というのは、(福菜に続き)客家の伝統的な食べ物で、ごく大雑把に言うと、もち米+砂糖を鍋に入れて蒸して作る、甘口の餅だそうです(東北出身の研究員Aは、映像をみて「(東北地方の)ゆべし」に似ているかも、と話していました)。

農暦(旧暦)正月20日は、客家文化では「天穿日」と言うそうです。古代に二つの氏が争いその結果天が割れてしまったとき、「女媧」という神が困り果てる百姓のために割れた天を五色石で埋めて、洪水から救ったという伝説があり、その女媧に感謝する日なのだとか。この日は一年の労をねぎらう休日とされているそうで、畑は耕さず、機は織らず、天を埋めた五色石の代わりにこの甜粄をつくって、女媧に感謝し平安を祈るということのようです(このあたりに明るい方、間違いなどあったらご指摘ください)。

さて今回、100人の人が加わって、実に1100斤(660kg!)の「大甜粄」が作られたそうです。中時電子報の記事(「千斤大甜粄 申請金氏紀錄」)によると、早朝から数十個の大きな蒸籠で4石(400l?)のもち米を蒸して粿をつくり、さらに黒糖など砂糖類を500斤(300kg)加えて蒸して、落花生の油を加えて…という感じで作り、最終的に直径2m40cm、高さ15cmの竹籠に流し込み、小さな池のような「大甜粄」になったとのこと。材料の分量の数字には諸説あり、聯合報の記事(「16爐灶蒸煮 客家千斤甜粄拚金氏紀錄」)では、40斗(280kg)のもち米、黒砂糖と砂糖が各240kgとなっています。

これはやはり映像で見ないと。こちらです。客家花布もきれい。

民視新聞「客家千斤大甜粄 申請金氏紀錄」


何はともあれ、大変な量です。ただすぐに食べるものというよりは、いったん奉納して、旧暦正月22日になってから持ち帰られ食べることになるようですが。そもそも、この大きさのまま奉納するってことなんでしょうか? 南投縣政府はギネス申請を考えているとのことですが、うーんどうなるんでしょう。

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2011年01月15日

客家福菜節

先日の彰化肉圓節のエントリで書いたように、ここ一カ月の間に、台湾ではギネス記録をめざすローカルフードのイベントが相次いで開催されています。先日紹介したのは彰化肉圓節という肉圓(バーワン)のイベントで、ギネス記録の巨大肉圓をつくるという企画がありました。今回はそれに続いて、先週末(1月8日)に苗栗県公館郷で開催された「第一屆全國客家福菜節:福氣菜香滿客庄」をご紹介。この「客家福菜節」(福菜フェスティバル)というイベント、正確には1月8日だけではなく、いくつかの一連のイベント全体をさすようなのですが、ここでは1月8日に行われたギネス記録挑戦のイベントのみをとりあげます。

で、何のギネス記録に挑戦したかというと、「福菜」という「漬物づくり」です。彰化肉圓節と同様に、挑戦する世界記録が誰のどんな記録なのかいまいちはっきりしないのですが、1月8日に行われた企画は、「齊力趣踩福 千人踏鹹菜」というもの。つまり、「1000人で一斉に足で野菜を踏んで漬物をつくろう!」という企画です。そして実際には、「約1500人で、7万5000斤(=45トン!)の野菜を一斉に足で踏んで、漬物をつくった」という記録が達成され、みごと世界記録更新(?)となったとか。

今回つくった漬物は、客家風の「福菜」という漬け物。客家の人たちにとっては非常に一般的で主要な食べ物だそうです。元の野菜は「芥菜」で、これには二つの系統があって、ひとつは日本語だと「カラシナ」、もうひとつは「タカナ」になるのだとか。ちょうど冬にとれる野菜で、また今回のイベントの会場になっている苗栗県公館郷は、この芥菜の最大生産地(全国の3分の1がここで採れるのだとか)ということで、だからこの時期にこんなイベントが開催されたのでしょう。

というわけで、大量の「芥菜」を大勢で踏んでいる様子がわかるものを。まずは聯合報の記事「苗栗1500人踩福菜 創金氏紀錄」。楽しそうです。

次に、民視のニュース映像。よりよく様子がわかるのでは。


参加者の目線。聞こえてくる掛け声は、上の聯合報の記事によると「千人共心,芥菜變金」だそうです(!)。


広く野菜が敷き詰められたエリアもあったようですが、多くは大きな桶の中に入って踏んでいます。100個以上用意されたというこの桶、どれもきれいな客家花布(客家文化の伝統的な花のモチーフの柄の布)が巻かれています。ギネス記録に気をとられがちですが、このイベントが何よりも客家文化のイベントであることがわかります。

ところで、「芥菜」の漬物といっても、イコールこの「福菜」、というわけではないようです。客家のテレビ局による、「福菜」を語りつくす(!)次の映像の中での説明によると、「鹹菜(酸菜)」「覆菜(福菜)」「鹹菜乾(梅干菜)」の3種類があるとのこと。まず一週間ほど漬け込んでできるのが「鹹菜(酸菜)」、その後数日乾燥させると「覆菜(福菜)」になり、さらに乾燥を徹底させたものは「鹹菜乾(梅干菜)」になるのだそうです。それぞれの味の違いなど、詳細は次の動画の2分40秒あたりからをどうぞ。


こうやって漬物にすることで、芥菜の葉から根までとことん食べつくすことができ、少しも無駄にしないのが客家の勤倹の精神とつながっているという感じで、この動画では語られています。それがステレオタイプなのか、当たっているのかはわからないけど、そもそも、食の特色がいちいち文化的価値観と結び付けられて語られることそれ自体が、なんとも客家っぽいなあと個人的には思ったり。

ああでも、何はともあれ、続けて出てくる客家料理をみていると食べたくなります。うーん。

posted by 研究員B at 21:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする