2011年04月19日

寄付の減少に悩む、台湾の社会福祉団体

日本の震災に対して、台湾から巨額の寄付が集まっています。繰り返し報道されているように、台湾からの寄付は他のどの国よりも多い金額でした。物価の水準や人口を考えると、また日常的な買い物のレベルでの物価高や値上がりのことを考えると、巨額の寄付ということがいかにすごいことであり、ありがたいことなのかと思わされます。当ブログでも、台湾からの寄付については以前のエントリでもふれました。そして、これほどの寄付をしてくれた台湾に対して、日本から感謝の意を表明しよう(具体的には、新聞に感謝のメッセージの広告を掲載しよう)という動きもあります(ブログ「謝謝台湾計画」)。


しかし、その一方で起こっていることがあります。日本への巨額の寄付の裏側で、こんな報道がみられます。

公視「日震捐款排擠效應 衝擊社福團體」


つまり、日本への寄付に多くのお金が流れてしまい、その結果として、台湾ローカルの小さい社会福祉団体への寄付が大きく減ってしまっているそうです。昨年のこの時期と比べて、おおむね2〜3割減とのこと。予算規模を考えると、「2〜3割減」って、そうした小規模の団体にとっては相当に厳しいことではないかと思うのですが…。

同様の記事は他にもみられます。以下のとおりです。

聯合報「錢流日本、發票銳減 社福寒冬」(3月27日)(リンク切れ)→ 記事の文面のコピーその1その2

聯合報「捐款湧向日本 國內社福苦」(4月11日)(リンク切れ)→ 記事の文面のコピー

中央社「捐款流失 小社福快不行了」(4月17日)(リンク切れ)→ 記事の文面のコピー


もともと不景気で寄付が集まりにくくなっていたところに、昨年以来、八八水災・大陸の汶川の地震・そして今回の日本の地震の津波が続いて起こり、大きな災害が起こるとどうしても寄付のお金の流れはそちらに行ってしまう傾向があるため、多くの団体が大変苦労しているようです。ある団体は、寄付が減ってしまっているのに、その団体に援助を求める世帯はむしろ増加している、という状況だとか。

日本で暮らしている側からすると、多額の寄付はとてもありがたく感じる半面、いわば割を食ったそうした小さい団体に対しては、とても申し訳ない気持ちになります。上述のとおり、日本から台湾に感謝のメッセージを伝える広告を、台湾の新聞に載せようという試みが今進められていて、それはそれでとても意味のあることでしょう。でも、もしかしたら、日本から寄付にお礼をするやり方は他にもあって、それはこちらから台湾に寄付をすることなのかも?とも思いました。寄付には寄付を、という感じ?

知的障害者の支援をしている団体、貧しい子どもたちの教育支援をしている団体など、上の記事の中にはいろいろな団体が登場します。こうした団体の中には、日本以外にも、台湾の中にも、援助が必要なぐらいの弱者のグループや子どもたちがいて、寄付や援助を求めていることを忘れないで!と呼びかけているところもあるようです。日本→台湾の寄付の流れって、何とか生み出せないものなんでしょうか??? うーん…と、いろいろ頭をめぐっています。

※リンク切れのページについて、記事内容のコピーが掲載されているページへのリンクを追記しました。(2013年3月11日)

posted by 研究員B at 02:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月18日

英語表記の誤りいろいろ・台湾編

今回も、台湾のニュース由来の、やや小ネタっぽい話題をご紹介。

台湾政府の交通部は、駅や観光地、高速のサービスエリアなどで、各種標識の英語表記が誤っているものが多々みられるため、「誤った英語表記」の情報を広く一般に募集したそうです(公式サイト公式Facebook「雙語標示糾察隊 錯誤標示大募集」)。そんなキャンペーンをわざわざ政府がやるのかと思う人もいるかもしれませんが、やってみると多くの情報が寄せられ、交通部の所管ではない場所のものも含めると、100件以上の誤りがわかったとのこと。

というわけで、ニュース映像をどうぞ。記者会見には、夏克立も登場して解説してくれています。

民視新聞「「檸檬愛上玉」 英文標示錯很大」


公視晚間新聞「雙語標誌錯誤多 交部:一起來抓錯」


どういった「誤った英語表記」が見つかったのかというと、ニュース映像でもふれられていますが、以下のような感じです。中文→見つかった「誤った英語表記」→「正しい表記」または代替案、という順に示します。

●「肉包」: 
 ×「Fresh meat package」 ○「Steamed pork buns」

うーん、夏克立も言っていたけど、これだと生肉みたいですね。包子がpackageになるのか。

●「檸檬愛玉」: 
 ×「The lemon loves the Jade」 ○「Lemon Aiyu Jelly」

「愛玉」を文字どおりに訳そうとした例。こりゃ英語だけ見てもわけわかんないですね。

●「好菌多多」: 
 ×「Good fungus very much」 ○「Uni-President yogurt drink」

「好菌多多」はヨーグルトドリンクの商品名。忠実な訳なんですけどね(笑)。Uni-Presidentは企業名(統一)。

●「人蔘精華液」: 
 ×「person蔘 essence fluid」 ○「ginseng essence fluid」

中国語ネイティブの方からすると、ついつい逐語訳ならぬ逐字訳をやってしまいたくなるものなんでしょうか。

●「向前一步靠,廁所芬芳好」: 
 ×「One step closer,and the place smells good」

台北駅3階のトイレ(たぶん男性用)に書いてあったそうです(今ではもう修正されているそうです)。日本だと「一歩前へ」ぐらいかも。the place smells goodですか。うーん。

ところでこのキャンペーン、去年の9月から今年の1月末まで行われていたそうです。調べてみると、キャンペーン開始1か月ぐらいの時点で、早々に英語の間違いの例がたくさん見つかったらしく、既にいろいろ報道されていました。というわけで、去年11月のニュース映像も載せておきます。やはり夏克立が登場しています。

民視新聞「臉書糾察隊 揪「菜」英文標示」


「蛇と蜂に注意」という意味のつもりが、snakes(蛇)を間違えてsnacksにしてしまい「Watch out for snacks」(小心甜點!)になったり、「非請勿入」が「Don't in without visit」になったり(こりゃわからん)、「觀景注意安全」が「Beware of missing foot」になったり(こわいぃ)、まあいろいろあったようです(もっと事例をみたい方は、聯合報自由時報をどうぞ)。

昨日のエントリ(Makiyoの「日式英文」)だと日本風の英語の発音がネタになっていましたが、これをみると台湾も台湾だよな、とう気がしなくもありません。でも一方で、間違いを指摘できるぐらいの人って、台湾に比べて日本はまだ少ないのかもと思ったり、さらにはそもそもこういった間違いって日本にもきっと山ほどあるのでは(もしかすると日本の方が多いのでは)、と考えたり。まあ、どっちが上とか下とかいうのではなくって、間違い方も含めて複数の言語の交錯はおもしろいなあと、素朴に思いました。

posted by 研究員B at 03:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月15日

情人節の台湾3景

2月14日は情人節(バレンタインデー)。台湾では、日本のように女性が男性にチョコレートを…という日ではないけど、文字通り「恋人の日」です。今回も小ネタのエントリですが、情人節がらみの台湾の風景を、ニュース動画から3つほどご紹介。


まず、台中で行われた、下着の業者が情人節にかこつけて開催したイベント。カップルの女性の方に10枚のブラジャーを服の上からつけてもらい、男性の方が片手だけでいかに早くそれをはずすかを競うという、くっっっっだらないイベント(笑)。さらに路上で風船をはさんでカップルで抱き合って風船を割るゲームとか、うーんなんなんだ。なぜか一気に求婚に至る人たちまでも。

民視「情人節應景 「脫內衣比賽」比快」


次に、情人節だからといって別れがないわけではないということで、チョコレートの苦みで別れの苦みを味わうケーキ「分手蛋糕」なるものが人気という話題。他のメディアでも紹介されていたけど、苦笑を誘う再現ドラマがあるので中視の動画を採用。500個以上売れたって本当???

中視「情人節單身商機 分手蛋糕爆紅」


最後に、「情人節にデートしたい芸能人」のネットでの人気投票の話。上位はともかく、一番の話題は、蔡依林に肉薄し林志玲を上回る得票数で、なんと第5位に入った王彩樺。「保庇」のヒットの効果は絶大。

民視「最想約會對象 王彩樺勝林志玲」


いかがでしょうか? なんとなく盛り上がりは伝わってくるのでは。

posted by 研究員B at 03:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月09日

春節+それ以降の台湾3景

ようやく春節の休みも終わり、台湾の街でもいつもの毎日が戻ってきたみたいです。というわけで今回は、春節およびそれ以降の台湾の風景を、ニュースサイトの動画で、三つほどご紹介。

まず一つ目。元宵節を迎えるので、今週末の2月11日から20日まで、「2011臺北燈節」というのが開催されます。この企画を記念して、「好運兔」小提燈(幸運のウサギの小ランタン)というものが作られ配布されるようです。自分で組み立てて作るもののようですが、こういうものにありがちな今ひとつな造形ではなく、かなりちゃんとしています(?)。でもなかなかうまく作るのは難しい様子。

民視新聞「北市「好運兔」提燈 民怨難組裝」


二つ目。春節中の話題に戻りますが、春節の休みだからといって受験生に休みはない!というかのように、春節中も塾で勉強する中学三年生たちの話題。日本もよく似た風景が紹介されることがあるけど、おつかれさまです。受験生たちはちょっと苦笑しつつもしんどそう。「必勝」の鉢巻きもよく似ているけど、これも日本の影響だったりするんだろうか。

公視晚間新聞「春節戰鬥營 升學拚過頭」


最後。春節のデパートで福袋が売り出され、行列して買い求めるという、これまた日本とよく似た風景。目玉商品が入っている福袋を引き当てた人達が紹介されています。この中で、徐小姐という人が統一阪急の1688元の福袋で車を引き当てていますが、この1688元の福袋(「美人福袋」というそうです)は全部で500袋用意され、そのうち1名の福袋にだけ入っていた目玉商品は、車1台(Smart fortwo)、ソニー46型3Dプラズマテレビなどだったようです。詳細は統一阪急のウェブページ…のはずが、残念ながら既に消えてしまっているのでGoogleのキャッシュファイルでご覧ください。

中時電子報「他們真幸運!86萬轎車26歲男性抽中」


というわけで、本格的に新年の始まりという感じでしょうか。みなさん一人一人にとって、よい年になることをお祈り申し上げます。

posted by 研究員B at 02:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月02日

QRコードが入ったバレンタイン記念切手

すみません、今日は小ネタです。

2月14日のバレンタインデー(西洋情人節)に、中華郵政が新しい切手を発行するそうです。どんな切手かというと、QRコードが入った切手だそうです。

ハートの形で、中央にQRコードがデザインされているという切手なのですが、そのQRコードを携帯電話でかざすと、解読されてメッセージが表示されるというもの。「真愛密碼」(愛のパスワード)というコンセプトで設計されたのだとか。

切手は2種類発行され、それぞれどんなメッセージが込められているのかというと、ひとつは「情人節快樂!Happy Valentine's Day!」、もうひとつは「我愛你!I Love You!」だそうです。以下のニュース動画で、QRコードを認識してメッセージが表示される様子がわかります。

聯合報「真愛密碼郵票 照相手機可解讀」

中視「首次情人QR碼郵票 密碼讀心解」


なんだかわざわざQRコードを使うほどの意味があるのかというと、微妙なところですが…。でも台湾の方々、こういう感じのものって、割と好きな人が多い気が。いかがでしょう。
posted by 研究員B at 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする