2014年12月19日

台湾インディーズ動画(2014年5〜6月分)

台湾インディーズの動画(2014年5〜6月ツイート分)

今年4月のはじめから、おきらく研のtwitterで【台湾インディーズ】の動画を紹介するツイートを、不定期につぶやいていました。「お勧めのものだけではなく、まあご参考まで程度のものや、何これちょっと見てよ的なものまで、きらく〜に。需要があるかどうかはわからないけど」という考えで、ぽつんぽつんとツイートをしてきました。

で、4月にツイートした6点の動画をまとめて、ブログのエントリにしたのがこちら。その後も引き続き、ときどき動画を紹介していたのですが、日常が慌しくなっていくうちに、6月はじめあたりを最後に紹介が止まってしまいました。そのときは、「まあまたそのうち再開しよう」と思っていたのですが、ばたばたしているうちに、あっという間に半年が経ち、もう年末…。

とりあえず年を越さないうちに、まだブログのエントリにまとめていない、5月〜6月にツイートした分をまとめるくらいはしておこう!と今さらながら思いました。で、書いているのがこのエントリです。

前回のエントリ同様、台湾インディーズという以外は特につながりのないラインナップですが、一つでも気になるものがあれば幸いです。今回も、ツイートした順に並べていきます。


【PiA樂團「沿途」】(2014)

昨年12月に来日したPiA樂團Facebook公式サイトiNDIEVOXwikipedia)の曲。シンプルなサウンドとPiAの通る歌声。何重にも重ねられ、シンプルながら技巧に満ちた映像。残念ながらその後PiA樂團は解散を発表、PiAはソロで活動を継続中。




【Space Cake 史貝絲考克「N/A」】(2014)

Space Cake 史貝絲考克FacebookiNDIEVOX)は2011年結成の4人組のグループ。R&B・ソウル・ファンク。かっこいい! 馬念先も推薦。




【2HRs「瞪鄉人 Homegazer」】(2014)

2HRsFacebookiNDIEVOXStreetvoicewikipedia)は2010年結成。インストゥルメンタルのポストロック。スペイシーな、独特の雰囲気のサウンド。バイオリンのメンバーがいるのが特徴。




【地下道樂團「青春輓歌」】(2014)

地下道樂團FacebookiNDIEVOX)の、結成10年を経て2013年にリリースした初アルバムから。さらば青春!というテーマを、堂々と正面から歌い上げる独特の説得力。「他唱著Morrissey的歌〜」のリフレインが耳に残る。彼らの歌で涙したい人は、「積極與落寞」もぜひ。




【Frusciante 佛香甜「Young Life」】(2014)

Frusciante佛香甜FacebookiNDIEVOX)の「Young Life」。これ気に入りました。シンプルなつくりだけど楽しいMV! ストレートなサウンドも素晴らしい。去年日本で東北ツアーもしたらしい注目バンド。




いかがでしょう? どれか一つでも、ひっかかるものがあればいいのですが。無限に広がる台湾インディーズ、日々新しいものが生まれてきているので、引き続き(きらく〜に、ですが)紹介したいと思います。

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2014年10月20日

「核電歸零」と「今天拆大埔,明天拆政府」

大象體操(Elephant Gym)のライブ(渋谷O-Nest、2014年10月17日)に行ってきました! 素晴らしいパフォーマンスでとても良かった! 当日のツイートや、記憶の限りのセットリストは、twitterやFacebookに載せたので、そちらをご参照ください。ライブのレポを書くことも考えたのですが、きっと他にも書く人がいるだろうと思ったので、ここでは、おそらく当研究所のブログでないと(日本では)多分誰も書かないであろうネタを取り上げることにします。

まずは、こちらの画像をご覧ください。渋谷でのライブを前の方で観ていた方( @yukogrohl さん)が、大象體操のベーシスト・張凱婷のベースの画像をアップしてくれたものです(感謝!)。twitterとinstagramのリンクを載せておきますが、画像は同じものです。

https://twitter.com/yukogrohl/status/523114042877964288
http://instagram.com/p/uTNCdHkYPe/

これを見ると、2種類のステッカーが貼ってあることがわかります。それぞれどういう趣旨のものなのだろう?と思う人もいるかもしれないので(そんな人、いない?)、説明しておこうと思います。

【核電歸零】

ひとつは、「核電歸零」と書かれた黄色のステッカー。下の方に書かれている小さな字は、「Nuclear go zerO」と書かれています。

Nuclear_go_zerO.jpg

これは告F公民行動聯盟という台湾のNGOが作ったステッカーで、台湾の原発全般に対して廃止を求める運動で用いられています。現在の台湾では「核四」と呼ばれる第四原子力発電所の動向が原発関係では最大の問題になっているため、「核四」の建設中止を求めるアピールの際にも、このステッカーはよく見かけます(第四原子力発電所の問題については、さしあたり日本語wikipediaなどをご参照ください)。

実はこのステッカー、私も持っています。2013年12月にリリースされた、《不核作:台灣獨立音樂反核輯》博客來)という、原発に反対する台湾のインディーズのバンドやアーティストが参加した、2枚組のコンピレーションアルバムがあるのですが、これは上記の告F公民行動聯盟が関わって製作されたものです。これに、「核電歸零」のステッカーが一緒に入っています。これを楽器に貼り付けているインディーズのアーティストは、本当にたくさんいるような気がします。なお、この《不核作》には大象體操は加わっていませんが、大象體操のアルバムに参加した巴奈や鄭宜農(のバンドの猛虎巧克力)の曲も収録されていますし、他にも多数のアーティストが参加した充実の作品です。ご関心の方はぜひチェックを。

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【今天拆大埔,明天拆政府】

もう一つのステッカーには、「今天拆大埔,明天拆政府」というメッセージが書いてあります。「拆」の下にマークのようなものが見えますが、これはパワーショベルの絵です。

f_the_g.png

以下で説明しますが、「大埔事件」と呼ばれる一連の争議があり、その中で、2013年7月18日に苗栗縣の大埔地区の4軒の家屋が、重機により強制的に取り壊されるという事件がありました。そうした行動に出た地方自治体や黙認した政府に対して、強い批判の運動が起こり、その過程で作られたのがこのステッカーです。パワーショベルの絵は、家屋を取り壊した重機を表すものです。

大埔事件は、1990年代に苗栗縣政府により立案された開発計画と、それに伴う用地買収をめぐって長く続いていた問題で、開発を批判し立ち退きを拒否する住民と、強硬姿勢を続ける苗栗縣政府の間で対立が続いていました。上記の2013年7月以前にも強制的な対応がなされたことがあり、住民側に自殺者が出るなど、大きな問題となっていましたが、特に昨年7月の事件を経て、大規模な政府批判のデモが行われるようになりました(大埔事件についてより詳しく知りたい方は、中国語ですがwikipediaをご参照ください。ちなみにその後、立ち退きを迫られた住民の訴えが裁判で認められ、政府が敗訴するなど、2014年に入ってからもいろいろ展開があります)。ステッカーのメッセージ「今天拆大埔,明天拆政府」は、「今日大埔を壊すのなら、明日は政府が壊される」という感じの意味になるでしょうか(間違っていたらご指摘を!)。

「核四」の件も大埔事件も、台湾社会で大きな議論を呼んだ(呼んでいる)問題ですが、大象體操に限らず、こうした社会問題に対する台湾のアーティストの反応は非常に敏感です。Facebookを見ていてもそのことはよく分かると思うので、そこまで視野を広げて聴いてみると、またサウンドも違って聞こえるかもしれません。


最後に。大象體操のみなさんに、CDにサインしてもらったので、掲載。ありがとうございました!
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2014年10月15日

大象體操 《角度》

いよいよ目前に迫った、大象體操Elephant Gym: Facebooktwitter)の来日ライブ。それを記念(?)して、6月にリリースされたアルバム《角度》について書いておこうと思います。

大象體操については、当ブログでは2013年3月のエントリで紹介しています。これを書いたときは、大象體操のことを日本語でまとまった形で紹介した文章がほとんどなかった(というか、いくら検索しても全然見つからなかった)のを覚えています。CDリリースもまだだった頃なので、仕方ないのですが。

幸い、今では彼らを紹介する日本語の文章もいくつか見つかるようになったので、めでたしめでたし(?)と思っていたところ……ふと気づいたのは、いろいろ検索しても、《角度》について日本語でレビューした文章がほとんど見つからないということ。なぜ? 日本だと入手しにくいから?

というわけで、当ブログでレビューすることにします。全曲をざっと紹介してから、彼らの音楽についてあれこれ述べようと思います。(以下長いです。ご注意を)

●「序」
オープニングは、飄々としたリコーダーの曲。もともと張凱翔・張凱婷のきょうだいがやっていたChildish Goのテイストの、ポップな発展形という感じ。大象體操のイメージからすると当惑する人もいるかもしれないけど、リコーダーは彼らの子どもの頃から音楽の原点?なのかも。

●「白日」
一転して、すっきり爽快なサウンド。作詞作曲はEnnoこと鄭宜農、ボーカルも彼女です(鄭宜農については、猛虎巧克力についてのエントリを参照)。小さな存在の自分と、世界の大きさ、でもそれがいわば反転する、というモチーフはEnnoの他の歌詞にもみられるような気がしますが(勘違いなら失礼)、とても鄭宜農らしい歌詞、そして曲です。その鄭宜農の世界に、実に違和感なく見事に大象體操のサウンドが調和するという、個人的にはとても印象的なトラック。

●「遊戯」
大象體操を初めて聴いたのはこの「遊戯」で、そのときのインパクトは今でも忘れません。そのときのヴァージョンと比べると、今回はちょっとマイルドな入り方のアレンジになっています。でもその後の展開は以前と変わらないグルーヴィーさで、3人の高いクオリティの演奏が楽しめる、これぞ大象體操!という納得の手ごたえ。

●「燈」
最初にYoutubeでこれを聴いたときは正直言ってちょっと当惑した、不思議なふんわりサウンドの新境地。でもプレイのシャープさはばっちり。あと張きょうだいのボイスのソフトな使い方も、さりげないけど決まっています。でも実は、この曲のMVについてはまだ当惑が続いている(笑)。


●「堅固耐用的梯子」
はしご、しかも「堅固耐用的」というわりには、これも微妙にふわふわしつつ、でも見事な境地に引っ張っていく。緩急が巧みで感心。ギター素晴らしいです。個人的には、この曲には何となくジャズのテイストを感じるのだけど、大象體操はもっとジャズ寄りのプレイもできるのでは?とつい考えてしまう。

●「日常的航道」
これもどこかゆるさがあるのだけど、でも巧みに独自の境地へ。これも、聴いていると彼らにジャズをやってもらいたくなる曲。いいジャズトリオにもなれると思うんだけどな。当人たちは興味ないかな。

●「頭」
次の「身體」のプレリュード的なトラック。

●「身體」
実に華麗。最初に聴いたときは、大象體操にピアノなんていなかったぞ、これは誰?とびっくりしました(実際にはギターの張凱翔がやっています)。ピアノもいいのですが、常時シャープなプレイを披露するドラムの涂嘉欽、この曲での彼のプレイは本当に印象的です。二人のダンサーが踊るMVも、シンプルながらユニークで気に入りました。


●「青蛙」
文句なしにかっこいい曲。ライブで聴きたい!


●「鳥鳴」
盛り上がる「青蛙」の直後だと霞んでしまうかと思いきや、これも十分にかっこいい。これを最佳搖滾單曲獎にノミネートする金音獎のセンスは渋い。

●「天鵝」
アルバムの最後を飾るのは、再びボーカル曲。歌うのは巴奈・庫穗(Panai Kusui、wikipedia)、作詞作曲も彼女です(國語詞です)。Ennoとのコラボは予想の範囲内でしたが、キャリアのある原住民歌手の巴奈との組み合わせはまったく予想外で、かなりびっくり。しかしこの組み合わせは実にハマっていて、巴奈のハスキーな声が描く世界に大象體操の3人がくっきりとした輪郭とを与えていくような、ユニークな調和が感じられました。
ちなみにこの「天鵝」、歌が終わったと思っても油断しないように! 手持ちのCDだと、無音が続いた後に隠しトラック(とはちょっと違うか)があって、また始まるのでご注意を。この「おまけ」が、アルバム全体の良い着地になっているように感じました。


前作の4曲入りの《平衡》と比べると、《平衡》が大象體操らしいスタイルをストレートに表現するものだったのに対して、この《角度》では、大象體操のより多様なスタイル、柔軟な開かれ具合を感じることができるように思います。「遊戯」や「青蛙」のような大象體操らしいサウンドももちろん素晴らしいのですが、個人的にはそれに加えて、異なるスタイルの音楽との意外な親和性を新たに感じました。例えばジャズであり、また広くフォーキーなサウンドです。前者は、もしかしたら涂嘉欽が朱宗慶打擊學校で学んだはずのジャズドラムのスキルが効いているのかもしれません(考えすぎ?)。

あと全体として、ハイレベルな技術も、練られたマスロックのサウンド構築も、もちろん決定的に重要なのですが、それ以上に大象體操の特徴(だと自分が勝手に思っている点)が改めて印象に残りました。それは何かというと、エレガントなプレイと両立している、「自然さ」や「かっこつけなさ」です。この路線でやっていながら、変な「かっこつけ」や「気取ったクールさ・無表情さ」にも行かず、他方で陶酔にも行かず、情感に流れることもない。いつもリラックスして、堅苦しさがなく、でも地に足がついている。この点は、この《角度》でも変わらず感じられました。

そういう点では、初めに大象體操を知ったときは、張凱婷のベースプレイのすごさとリラックスした笑顔の共存が印象的だったのですが、今ではむしろドラムの涂嘉欽に釘づけです。彼のプレイは本当に素晴らしいのですが、加えて、2013年の野台開唱のプロモーション動画(Youtube)とか、このFacebookとかにみられる彼のコミカルなキャラクターをみると、涂嘉欽こそが技術とリラックスさの共存を体現しているように思っています(!)。

今回もぐだぐだと長いエントリになってしまいましたが、言いたいことはひとつ、「聴け!」です。もう間もなく日本で生で聴くことができるなんて、ただただ楽しみです。

【Elephant Gym "ANGLE" Japan Tour】
2014/10/17(金) 東京・O-nest
2014/10/18(土) 大阪・難波Rockets
2014/10/19(日) 名古屋・spazio rita

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2014年09月25日

STAYCOOL@月見ル君想フ

STAYCOOL@月見ル君想フ・2014.7.16

今回のエントリは、2014年7月16日に青山・月見ル君想フで行われたSTAYCOOL日本語FB中文FB)のライブについて。もう2ヶ月以上も経ってしまったし、他のレビューもとっくに出ているけど(KKBOX台湾新聞)、書いておこうと思います。

このライブは、神戸・大阪を経ての今回の日本ツアーのファイナルで、しかもしかも、対バンなしのワンマンライブ! 何度かの来日を重ね、CDも日本でリリースし、ついにワンマンライブの実現です。当ブログでも昨年エントリを書いてご紹介していますが、その着実な浸透ぶりは、なんとも感慨深いものがあります。

ところで、以前のエントリでも書きましたが、このSTAYCOOLはミュージシャンの仕事やバンドの活動に専念しているわけではなく、(台湾のバンドにはよくあることですが)それぞれが別の本業の仕事を持ちながら活動しています(それぞれどんな本業なのかは、去年の記事ですが、この伊禮武志さんのページをご参照)。そのため、6人の全メンバーが揃わないことも少なくありません(でも、人数が少なくても堅実なパフォーマンスを披露してくれるのはお見事です)。今回の来日ツアーも、神戸と大阪はフルメンバーだったのですが、その後仕事の都合でヴァイオリンの彭乃芸(Pongpong)が帰国したため、この青山でのライブは5人のメンバーとサポートのドラマーAJという構成でした。

で、ライブですが……
ええと、掛け値なしに、とてもいいライブでした! 2ヶ月経った今でも、やっぱりそう思います。
なんというか、すごく雰囲気がいいというか、良い「気」が流れている感じというか、そういうライブでした。メンバーもオーディエンスも、リラックスしていて、でもどこか落ち着いた感じで、メンバー同士の信頼感もじんわり伝わってきて、なかなか昨今貴重なライブだったと思います。

もともとSTAYCOOLは、サウンドからもパフォーマンスからも、メンバー間のリラックスした信頼感が伝わってくるバンドだと個人的には思うのですが、それが一層強く感じられる日で、それがメンバーとオーディエンスの間の信頼感になっていく感じで、会場のいい雰囲気を生んでいたように感じました。もちろんそれはワンマンだったことも大きな要因だったのでしょうが、それだけではないような気もします。

では何があったのかというと、最初にも書いた、「着実な浸透ぶり」なのではないかなあと思いました。上でふれた伊禮武志さんのページに、日本でのSTAYCOOLの展開のきっかけと歴史(?)がまとめられていますが、これを読むと、この数年で、STAYCOOL自身の努力や音楽の魅力、そして周囲の関係者のみなさんの努力で、じわじわとSTAYCOOLとその音楽が日本のオーディエンスに浸透していったことがよくわかります。やはりこのことが大きいのではないかと。STAYCOOLがここまで確実に積み上げてきた結果としての、愛情あるオーディエンスとお互いの信頼感みたいなものがある、そんな雰囲気を感じました。まるで、勝手知った仲間と久々に再会するかのような。

もう青木由香さんがいなくても大丈夫だし、対バンの力を借りる必要もない。STAYCOOLは、日本で確かな足場を築いたのだということをしみじみ感じさせられました。

さて、実際のこの日のパフォーマンスですが、ストリングスが一名欠けるということで、実はかなり心配していました(個人的には、ストリングスはSTAYCOOLの生命線だと勝手に思っているので)。しかし、ヴィオラのTracy(蔡純宜)のパフォーマンスは実に存在感があり、一人ではありましたが非常に効いていました。淡々とした表情で華麗に演奏するその姿は、多くのオーディエンスにとっても印象的だったのでは?

あともう一人、サポートのドラマーAJのプレイも効いていて、ビシッとバンドらしさが注入された感じがありました。ちなみにこのAJこと阿傑は、中離狗というバンドのメンバーです。残念ながら中離狗は、兵役中のメンバーがいることもあり現在は活動停止中。ちょっと脱線すると、中離狗のボーカル懷恩は、3年半前のエントリで紹介した生命樹樂團の「一起飛行吧!」にも参加していました。また中離狗のベースの小柏は、今年に入ってPiA樂團に加わっています(が、解散を発表…)。

もちろん、いつもと同様に、Willの歌も、Stanleyなど他のメンバーのプレイも安定感があり、かつ自由でのびのびとしていて、いいパフォーマンスでした。Stanleyは珍しく歌も披露、WillのMCも英語ベースながら効果的に日本語を混ぜて、それがまた会場の雰囲気をリラックスさせるという好循環がありました。

正直言うと、自分にとってSTAYCOOLはトップクラスに重要なバンドというわけではないのですが、それでもこの日の彼らは本当によかった。満足度の高い夜でした。

以下、おまけで動画を二つほど。
まず、今年の6月にWillが経営するカフェ「Cafe Junkies」で行ったライブのプロモ動画。インタビューには字幕をつけてほしかった。

STAYCOOL - Life Goes On 紀錄片 trailer


もうひとつは、今回のライブでも歌ってくれた「大雨、大禹」。貴重な(?)中文詩の歌の一つです。雨模様と自分の思いを歌っていますが、タイトルにある「禹」は、中国・古代の王の名前で、黄河の治水にあたり治水神としてあがめられているとのこと(cf. wikipedia『水の文化』)。「大雨」と「大禹」をかけることで、雨を――涙を――治めてほしい、という思いがうかがえます。

STAYCOOL - 大雨、大禹


引き続きの活躍を期待!
タグ:STAYCOOL
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2014年06月30日

第25屆金曲獎・結果

おとといのエントリでノミネートリストを紹介した「第25屆金曲獎」、発表されました(公式サイト)。

ご関心のある方は、既にYoutubeの生中継などなどでチェック済みとは思いますが、このエントリでは、改めて受賞者・受賞作品のリストを紹介しておきます。今年は、ちょうど同じ時間帯に行われた別のイベント(「浪漫的台湾NIGHT MARKET」)に行っていたため、Youtubeの生中継をみることができず残念でした。

なお過去の金曲獎については、以下のリンクをご参照: 2013年(ノミネートリスト結果)、2012年(ノミネートリスト結果)、2011年(ノミネートリスト結果)、2010年(結果の一部)。


【演唱類】(ボーカル部門)

■最佳年度歌曲獎(ベストソング賞)
山丘《山丘》:李宗盛

ジョナサン・リー受賞。納得と言えば納得かもしれないけど、新鮮さがほしかった気も。

■最佳國語專輯獎(ベスト國語アルバム賞)
我是海雅谷慕:張震嶽

張震嶽!

■最佳台語專輯獎(ベスト台湾語アルバム賞)
30 出頭:陳建瑋

■最佳客語專輯獎(ベスト客家語アルバム賞)
Heart Land 心地:Yachun Asta Tzeng 曾雅君

■最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)
歌,飛過群山:泰武古謠傳唱

■最佳音樂錄影帶獎(ベストミュージックビデオ賞)
流浪者之歌《時間的歌》﹙導演:何男宏﹚:陳綺貞

■最佳作曲人獎(最優秀作曲賞)
蕭賀碩/Musicians《繆思 尋》:蕭賀碩與冷笑話樂團
ノミネートリストのエントリでMVを紹介した蕭賀碩、受賞です!

■最佳作詞人獎(最優秀作詞賞)
李宗盛/山丘《山丘》:李宗盛

■最佳編曲人獎(最優秀編曲賞)
趙兆/風吹麥浪《李健拾光》:李健

■最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
戴佩妮/擁抱你:劉思涵

ペニーは、ここでは劉思涵のプロデューサーとしての受賞。

■最佳單曲製作人獎(最優秀シングルプロデューサー賞)
孔令奇、 Derek Nakamoto/老派戀情《懸浮記憶》:孔令奇

ノミネートリストのエントリで割愛した(すいません)孔令奇が見事受賞。10年ぶりのリリースですが、軽快なサウンドでいい感じ。

孔令奇《老派戀情》


■最佳國語男歌手獎(最優秀國語男性シンガー賞)
林俊傑/因你而在

JJ受賞。10年前に新人賞を受賞して以来の金曲獎受賞。他に1回ぐらい受賞していたかと思っていました。

■最佳國語女歌手獎(最優秀國語女性シンガー賞)
戴佩妮/純屬意外

ペニー2部門目。彼女も何度も受賞経験があるような気がしていましたが、ノミネート止まりが多く、受賞は8年前の最佳作曲人獎だけだったようです。

■最佳台語男歌手獎(最優秀台湾語男性シンガー賞)
陳建瑋/30 出頭

陳建瑋、2部門目。お見事。

■最佳台語女歌手獎(最優秀台湾語女性シンガー賞)
黃乙玲/惦在你身邊

■最佳客語歌手獎(最優秀客家語シンガー賞)
Yachun Asta Tzeng 曾雅君/Heart Land 心地

■最佳原住民語歌手獎(最優秀原住民語シンガー賞)
阿努.卡力亭.沙力朋安/cepo'混濁了

■最佳樂團獎(最優秀バンド賞)
麋先生Mixer/馬戲團運動

華やかな面々が並ぶこの部門で選ばれたのは麋先生Mixer! これはお見事。

■最佳演唱組合獎(最優秀ユニット賞)
光引フ/沿途風景

光引フ(Facebook)、いつかブログかtwitterで紹介するつもりで隠しておこうと思っていたら、その前になんと金曲獎を受賞してしまった(笑)。女性ボーカルのengine(ョ彥均)と、ジャズテイストあふれるギターの周岳澄のデュオ。周岳澄は、昨年の金曲獎で最佳客語專輯獎を受賞した暗K白領階級のメンバーでもあります。間違えて(!)来日したりしないかな。

光引フ《與你同行》


あと、受賞はできなかったけど、女性2人のデュオ・青衣(Facebook)もせっかくなので(?)ご紹介。ギター兼ボーカルとパーカッションという組み合わせ。昨年の金曲獎で最佳台語男歌手獎を受賞した謝銘祐が、製作に大きく関わっているようです。

青衣《新鮮魚》


■最佳新人獎(最優秀新人賞)
李榮浩/模特


【演奏類】(インストゥルメンタル部門)

■最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
呂聖斐、董舜文/4:無限融合樂團

■最佳作曲人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
曾晄。/共聲体(Symbiosis)《曾晄。共聲体三重奏》:共聲体樂團

インストゥルメンタル部門、前者はフュージョンバンド、後者はジャズのトリオ。


駆け足ですが、ひとまずこんな感じでした。
posted by 研究員B at 02:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする