2018年06月25日

第29屆金曲獎・結果

「第29屆金曲獎」、2018年6月23日夜に、受賞者がすべて発表されました(公式サイト)。既にネットの生中継や報道などでチェック済みの方も多いでしょうが、このエントリでは、改めて受賞者・受賞作品のリストを紹介しておきます。

なお、今回のノミネートリスト全体は、このエントリ(前半)このエントリ(後半)で紹介しているので、あわせてどうぞ。

また、過去の金曲獎については、以下のリンクをご参照:
2017年(ノミネートリスト(前)ノミネートリスト(後)結果)、
2016年(ノミネートリスト(前)ノミネートリスト(後)結果)、
2015年(ノミネートリスト結果)、
2014年(ノミネートリスト結果)、
2013年(ノミネートリスト結果)、
2012年(ノミネートリスト結果)、
2011年(ノミネートリスト結果)、
2010年(結果の一部)。


【演唱類】(ボーカル部門)

■年度專輯獎(ベストアルバム賞)
C'mon In~﹙陳奕迅﹚

総合ベストアルバム賞はイーソン!

■年度歌曲獎(ベストソング賞)
魚仔《魚仔》﹙盧廣仲﹚

盧廣仲「魚仔」が選ばれました。確かにこの1年、台湾で大きな存在感があった歌といえるかもしれません。

■最佳國語專輯獎(ベスト國語アルバム賞)
心裡學﹙徐佳瑩﹚

ララ・スー! おめでとうございます! 何度となく多くの部門でノミネートされてきた彼女、ついに大きい賞の受賞です。

■最佳台語專輯獎(ベスト台湾語アルバム賞)
卡通人物﹙茄子蛋﹚

激戦の部門でしたが、茄子蛋が受賞! ちょっとびっくりでした(すみません)。

■最佳客語專輯獎(ベスト客家語アルバム賞)

黃泥路﹙黃連U﹚

Ayugoさん受賞!

■最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)
直美﹙CMO樂團﹚

ノミネートリストのチェック(前半)のエントリでMVを紹介した、CMO樂團が受賞。

■最佳音樂錄影帶獎(ベストミュージックビデオ賞)
身後《偷故事的人》﹙導演:羅景壬﹚:aMEI 張惠妹

工夫に満ちたMVが多数ノミネートされていた中、アーメイのMVが受賞。完成度の高い作品でした。

■最佳作曲人獎(最優秀作曲賞)
盧廣仲/魚仔《魚仔》﹙盧廣仲﹚

「魚仔」2部門目!

■最佳作詞人獎(最優秀作詞賞)
宋冬野/郭源潮《郭源潮》﹙宋冬野﹚

■最佳編曲人獎(最優秀編曲賞)
溫奕哲/閻羅王《我有我自己》﹙閻奕格﹚

■最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
李宗盛/仍是異鄉人(Still An Outlander)﹙李劍青﹚

■最佳單曲製作人獎(最優秀シングルプロデューサー賞)
林生祥/有 無 (片尾曲) To Have, or Not To Have《大佛普拉斯的電影配樂》﹙林生祥﹚

■最佳國語男歌手獎(最優秀國語男性シンガー賞)
陳奕迅/C'mon In~

ここ、イーソンが受賞しました!

■最佳國語女歌手獎(最優秀國語女性シンガー賞)
徐佳瑩/心裡學

ララ2部門目!

■最佳台語男歌手獎(最優秀台湾語男性シンガー賞)
蕭煌奇/人生我敬你一杯

蕭煌奇。さすがの受賞です。
受賞はできませんでしたが、荒山亮のMVを紹介。歌詞の出し方が実にユニーク!

荒山亮「人生留聲機」


■最佳台語女歌手獎(最優秀台湾語女性シンガー賞)
張艾莉/張艾莉-艾莉,愛你

受賞したのは張艾莉。3度目のノミネートでついに受賞。

■最佳客語歌手獎(最優秀客家語シンガー賞)
秋林/大嶺腳下2

ここは秋林が受賞。

■最佳原住民語歌手獎(最優秀原住民語シンガー賞)
桑梅絹/渲染

ノミネートリストのチェック(後半)のエントリでMVを紹介した、桑梅絹が受賞。

■最佳樂團獎(最優秀バンド賞)
董事長樂團(吳永吉、林大鈞、杜文祥、郭人豪、于培武、林俊民)/祭

個人的に注目していた部門ですが、やはり強かった董事長樂團。
受賞はできませんでしたが、なかなか面白いバンドの三十萬年老虎鉗をご紹介。スタイルにこだわりを感じさせるアメリカンロックバンド、プロデュースは旺福・小民。3月の大港開唱で観たパフォーマンスも印象的でした。

三十萬年老虎鉗 Mr. Loud Who Chance 「停下來Can't Stop Blues」


■最佳演唱組合獎(最優秀ユニット賞)
頑童MJ116(周文傑;林睦淵;陳c榕)/幹大事 BIG THING

頑童MJ116が受賞! Crispy脆樂團か原子邦妮かも、と思っていましたが、見事でした。

■最佳新人獎(最優秀新人賞)
茄子蛋/卡通人物

茄子蛋が受賞! これで今回は2部門受賞。ノミネートリストチェックのエントリには書きませんでしたが、実はJ.Sheonの受賞は固いと勝手に思っていました…。というわけでJ.Sheonを1曲ご紹介。

J.Sheon 「啵啦」 Ft. 呂士軒



【演奏類】(インストゥルメンタル部門)

■最佳專輯獎(ベストインストゥルメンタルアルバム賞)
happened, happening﹙許郁瑛; Alex Sipiagin; Donny McCaslin; Boris Kozlov; Donald Edwards﹚

■最佳專輯製作人獎(最優秀インストゥルメンタルアルバムプロデューサー賞)
許郁瑛/happened, happening﹙許郁瑛; Alex Sipiagin; Donny McCaslin; Boris Kozlov; Donald Edwards﹚

■最佳作曲人獎(最優秀インストゥルメンタル作曲賞)
鍾興民/紅樹林《鍾興民作品集》﹙鋼琴 鍾興民; 小提琴獨奏 曾誠; Filmorchester Babelsberg﹚

許郁瑛が2部門、鍾興民が1部門受賞という結果でした。
許郁瑛は台湾大学卒業後にニューヨークに渡り、音楽の修士号を取得したジャズピアニスト。3作目の今作はAlex Sipiagin(trumpet, flugelhorn)、Donny McCaslin(tenor saxophone)、Boris Kozlov(bass)、Donald Edwards(drums)との5人編成でのアルバム。一度生で聴いてみたい!

許郁瑛 YuYing Hsu - Catching THE Monk



【技術類】(技術部門)

■最佳專輯包裝獎(最優秀アルバムパッケージ賞)
廖俊裕/兄弟沒夢不應該:拍謝少年

ジャケット/パッケージの賞は、廖小子こと廖俊裕が受賞! CDやブックデザインでユニークな才能を発揮している彼の作品の多彩さは、このサイトhttps://www.behance.net/godkidllaで確認できます。受賞を記念して、拍謝少年のMVを!

拍謝少年 Sorry Youth 「暗流」


■最佳演唱錄音專輯獎(最優秀ボーカルアルバム録音賞)

家III (主要錄音人員:朱敬然、林思彤、Craig Burbidge、Plamen Penchev、吳蒙惠、亂彈阿翔/主要混音人員:Craig Burbidge/主要母帶後製人員:朱敬然):羅大佑

■最佳演奏錄音專輯獎(最優秀インストゥルメンタルアルバム録音賞)
happened, happening (主要錄音人員:Mike Marciano/主要混音人員:Dave Darlington/主要母帶後製人員:Dave Darlington):許郁瑛

◎特別貢獻獎
蘇芮、郭宗韶


今年の金曲獎、いかがだったでしょうか。いろいろ思いはある方もいらっしゃると思いますが、受賞したかどうかにかかわらず、ぜひ一人ひとりが気になる音楽にめぐりあう機会になれば幸いです!


posted by 研究員B at 00:57 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月23日

第28屆金曲獎・ノミネートリストの再チェック(後)

本日、2018年6月23日(土)は「第29屆金曲獎」の発表日です(公式サイト)。前回のエントリに引き続き、発表前の復習として、ノミネートリストの再チェックをしてみます。今回は後半、個人への賞の続きやインストゥルメンタル音楽などの諸部門です。

…と言いつつ、もうレッドカーペットが始まっています! というか終わりそう! 急ぎます!(笑)


【演唱類】(ボーカル部門)……の続き


■最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
李宗盛/仍是異鄉人(Still An Outlander)﹙李劍青﹚
戴佩妮/不特別得很特別﹙劉思涵﹚
Jerald Chan/C'mon In~﹙陳奕迅﹚
林俊傑/偉大的渺小﹙林俊傑﹚

ノミネート数は多くありませんが、気になる部門です。中国出身のアーティストが2人(プロデューサーは中国出身ではない)というのも興味深いです。


■最佳單曲製作人獎(最優秀シングルプロデューサー賞)
林生祥/有 無 (片尾曲) To Have, or Not To Have《大佛普拉斯的電影配樂》﹙林生祥﹚
滅火器/長途夜車《進擊下半場 Begin The Second Half》﹙滅火器﹚
盧廣仲/魚仔《魚仔》﹙盧廣仲﹚
Kenn C;孫燕姿/跳舞的梵谷《No.13 作品 : 跳舞的梵谷》﹙孫燕姿﹚
熊仔/買榜《龍虎門》﹙熊仔 ; 吳卓源﹚

なんだかアルバムのプロデューサーの部門と雰囲気がかなり変わります。ここでは熊仔をご紹介。相変わらず軽快でいい感じのトラックですが、コラボ参加のジュリア・ウー 吳卓源もかなりいいです。

熊仔×Julia Wu 吳卓源×RGRY 買榜



■最佳國語男歌手獎(最優秀國語男性シンガー賞)
宋念宇/同在
李玖哲/李玖哲"Will You Remember"
陳奕迅/C'mon In~
林俊傑/偉大的渺小
許書豪/HOW

ここは本当に豪華なラインナップで華やかですが、その中に食い込んでノミネートされた許書豪をご紹介。じわりと好評が伝わってくる許書豪、確かにいいです。将来楽しみ。

許書豪「備胎」



■最佳國語女歌手獎(最優秀國語女性シンガー賞)
呂薔Amuyi/O_LOVE
徐佳瑩/心裡學
Faye 飛/小太空
aMEI/偷故事的人
彭佳慧/我想念我自己

ここも負けず豪華なラインナップです。こちらの部門も、その中に食い込んだ呂薔Amuyiをご紹介。タイヤル族出身の彼女、2013年の新人賞へのノミネートに続き、今度はメインの部門に一気に入ってきました。李權哲を迎えたアルバムのタイトルチューン、なかなか面白い仕上がりです。

呂薔Amuyi「O_LOVE」



■最佳台語男歌手獎(最優秀台湾語男性シンガー賞)
翁立友/翁立友-我做你的靠山CD+DVD
荒山亮/人生留聲機−戲劇主題曲精選2
許富凱/縫夢
蔡佳麟/猶原愛著你
蕭煌奇/人生我敬你一杯

いい感じにコテコテな歌手も多く、台語男歌手獎はこうでなきゃというラインナップ。みなさん歌上手です。紹介するのは蕭煌奇。結婚式で歌われるんですかね〜。安心亞が台湾語で歌っているのも注目。

蕭煌奇「咱結婚好嗎? feat.安心亞」



■最佳台語女歌手獎(最優秀台湾語女性シンガー賞)
林喬安/玻璃心
張艾莉/張艾莉-艾莉,愛你
朱海君/朱海君-等天光CD+DVD
張涵雅/望
吳申梅/咱攏要幸福

台語女歌手獎の方は一転、多様なチャレンジがみられて、こちらも興味深いです。紹介するのは張涵雅。2作目のアルバムでもこの部門にノミネートされた彼女、エレクトリックなサウンドの導入など、注目です。

張涵雅「望」



■最佳客語歌手獎(最優秀客家語シンガー賞)
秋林/大嶺腳下2
黃瑋傑/夜色
黃連U/黃泥路
蕭迦勒/細妹恁靚2017

こちらは客家語アルバムと同じ面々。


■最佳原住民語歌手獎(最優秀原住民語シンガー賞)
Paliulius 樂團/圍坐在一起 Paliulius / 8664樂團
桑梅絹/渲染
Magaitan瑪蓋丹 (石嘉量)/la mathuaw maqitan apiakuzan 美好的,怎麼了?

この部門、どれも味わいがあっていいのですが、ここではパイワン族の歌手・桑梅絹をご紹介。母親から歌を学んだという「古調傳唱者」の彼女の歌、ぜひ一聴を。原住民の少女の成長を描くMVも。

桑梅絹《渲染》



■最佳樂團獎(最優秀バンド賞)
滅火器(楊大正;鄭宇辰;陳敬元;吳迪)/進擊下半場 Begin The Second Half
甜約翰(吳浚瑋;粱丹郡;陳冠宇;石裕獎;鍾曜年)/Dear
茄子蛋(黃奇斌;蔡鎧任;謝耀コ;ョ俊廷)/卡通人物
LEO37+SOSS(LEO37;Adriano Moreira;俞友驕G張頌亞)/Be Well World
董事長樂團(吳永吉、林大鈞、杜文祥、郭人豪、于培武、林俊民)/祭
三十萬年老虎鉗(鄭植;黃柏翰;羅晧宇;林子軒;陳千煒)/我不是超人

個人的に一番気になる部門。滅火器や董事長樂團がしっかり受賞しそうな気もしますが、フレッシュな他の面々が気になります。すべて紹介したいところですが、2つ選びました。
一つは甜約翰 Sweet John。台南で音楽活動をしていた自然發聲樂團(Natural Outcome)のメンバーに、I Mean UsのボーカルMandark Ravel(梁丹郡)が加わって結成された甜約翰、非常にいい仕上がりの作品を発表しています。日本のオーディエンスにも響くのでは?

甜約翰 Sweet John 「留給你的我從未」


もう一つはLEO37 + SOSS。台湾、カナダ、ブラジルという多彩な背景のメンバーたちが繰り広げるサウンド、なかなか面白いです。

LEO37 + SOSS "Be Well World" ft. CoolBeanz, Pierre Anthony, Zania Alaké & Steffanie Christi'an



■最佳演唱組合獎(最優秀ユニット賞)
夜貓組(Leo王+春艷)(Leo王;春艷)/健康歌曲
原子邦妮(查家雯;張羽承)/謝謝你曾經讓我悲傷
Crispy脆樂團(盧羿安Skippy Lu;丁不拉丁)/你快樂,嗎
頑童MJ116(周文傑;林睦淵;陳c榕)/幹大事 BIG THING
張三李四(張三;R;達書;小K)/第二張同名專輯 張三李四

ここも面白いラインナップで気になります。紹介するのは張三李四。金曲獎で強い彼ら、この曲「想厝的時陣」は、台湾で働く東南アジア出身の人たちを描いています。日曜の台北駅に集う彼ら/彼女らの姿や、さらにはレコーディングにも参加する姿も。

張三李四「想厝的時陣」



■最佳新人獎(最優秀新人賞)
鄭興/忽然有一天,我離開了台北
茄子蛋/卡通人物
J.Sheon/街巷
李權哲/醒著不醉
閻奕格/我有我自己
蘇珮卿/我們都是寂寞的
丁世光/神經誌

今年はいっぱいノミネートされているこの部門、新人という感じがしない人も含まれていますが、実力派が多くて楽しみです。紹介するのは李權哲。これもいい感じのトラック、熊仔が再度の登場です。

李權哲 Jerry Li feat. 熊仔 「Hide & Seek」



【演奏類】(インストゥルメンタル部門)

■最佳專輯獎(ベストインストゥルメンタルアルバム賞)
無限融合樂團 8﹙無限融合樂團﹚
鍾興民作品集﹙鍾興民; 小提琴獨奏 曾誠; Filmorchester Babelsberg﹚
蘇子茵同名專輯﹙蘇子茵;董運昌;黃中岳;葉賀璞;王希文;許郁瑛;張瀚中;徐梵;程杰;張譽耀﹚
happened, happening﹙許郁瑛; Alex Sipiagin; Donny McCaslin; Boris Kozlov; Donald Edwards﹚
波斯驛站﹙Bazaar 中東爵士樂團﹚

■最佳專輯製作人獎(最優秀インストゥルメンタルアルバムプロデューサー賞)
呂聖斐;董舜文/無限融合樂團 8﹙無限融合樂團﹚
鍾興民/鍾興民作品集﹙鍾興民; 小提琴獨奏 曾誠; Filmorchester Babelsberg﹚
蘇子茵;王希文/蘇子茵同名專輯﹙蘇子茵;董運昌;黃中岳;葉賀璞;王希文;許郁瑛;張瀚中;徐梵;程杰;張譽耀﹚
許郁瑛/happened, happening﹙許郁瑛; Alex Sipiagin; Donny McCaslin; Boris Kozlov; Donald Edwards﹚
Bazaar 中東爵士樂團; 黃宣銘/波斯驛站﹙Bazaar 中東爵士樂團﹚

■最佳作曲人獎(最優秀インストゥルメンタル作曲賞)
呂聖斐/Swimming in the Green 告F潛泳《無限融合樂團 8》﹙無限融合樂團﹚
鍾興民/紅樹林《鍾興民作品集》﹙鋼琴 鍾興民; 小提琴獨奏 曾誠; Filmorchester Babelsberg﹚
蘇子茵/Passenger《蘇子茵同名專輯》﹙蘇子茵;董運昌;許郁瑛;程杰;黃子瑜﹚
許郁瑛/Catching THE Monk《happened, happening》﹙許郁瑛;Alex Sipiagin;Donny McCaslin;Boris Kozlov;Donald Edwards﹚
錢威良/底格里斯河上的星月 The Crescent upon the Tigris《波斯驛站》﹙Bazaar中東爵士樂團﹚

インストゥルメンタルの3部門は、すべて同じラインナップ。日本での認知度はともかく、ここも力量ある面々が並びました。ジャズピアノの許郁瑛はこの後の授賞式でパフォーマンスが予定されています。バイオリンの蘇子茵(Daphne Su)は、7/28開催の第7回軽井沢ジャズ・フェスティバルに出演予定。
紹介するのは、Bazaar中東爵士團。中東テイストのジャズサウンド、今作もかっこいいです。今回は受賞なるでしょうか。

Bazaar中東爵士團「底格里斯河上的星月」



【技術類】(技術部門)

■最佳專輯包裝獎(最優秀アルバムパッケージ賞)
方序中;吳建龍/為什麼像個愛情故事,明明我看的是偵探小說。:Frandé法蘭黛樂團
吳建龍/第二張同名專輯:張三李四
廖俊裕/兄弟沒夢不應該:拍謝少年
蕭青陽/祭:董事長樂團
盧翊軒/天K請閉眼 原聲帶
張溥輝/永生獸 Immortal Beasts:2HRs

■最佳演唱錄音專輯獎(最優秀ボーカルアルバム録音賞)
我的國語 你聽不聽得懂 (主要錄音人員:王永鈞、Geoffrey Han、林尚伯、鄭皓文、林ノ堅、陳蕾、蔡周翰、Jordie Guzman/主要混音人員:Roman Klun/主要母帶後製人員:Roman Klun):范安婷
家III (主要錄音人員:朱敬然、林思彤、Craig Burbidge、Plamen Penchev、吳蒙惠、亂彈阿翔/主要混音人員:Craig Burbidge/主要母帶後製人員:朱敬然):羅大佑
Don't Make a Sound不能發出聲音 (主要錄音人員:柯泯栫AAndy Baker、林佳育、王永鈞、劉詩偉/主要混音人員:Andy Baker、劉詩偉/主要母帶後製人員:Joel Hatstat):柯泯
偷故事的人 (主要錄音人員:黃晟峰、葉育軒、雷長航、楊敏奇/主要混音人員:Phil Tan/主要母帶後製人員:Chris Gehringer):aMEI張惠妹
那不是我 (主要錄音人員:Marco Trentacoste/主要混音人員:Marco Trentacoste/主要母帶後製人員:Brian 'BigBass' Gardner):謝天笑


すみません、時間切れでこの2部門はコメントなし。紹介したいものは多々あるのですが…。
受賞するかどうかにかかわらず、多彩な音楽を楽しむきっかけになってくれれば何よりです!


posted by 研究員B at 19:56 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第29屆金曲獎・ノミネートリストの再チェック(前)

本日、2018年6月23日(土)は「第29屆金曲獎」の発表日です(公式サイト)。毎年使っている説明を今年も繰り返すと、この金曲獎、「台湾のグラミー賞」としばしば言われる、台湾で最もメジャーな音楽賞です(同時に、選考に一癖あるともよく言われます)。今日発表されるのは、金曲獎の中の「流行音樂」(ポピュラー音楽)関連の諸部門です。

例年同様に、今回のエントリでは、発表前の復習として、ノミネートリストの再チェックをしてみます。ただ、今年はあれこれ忙しくて、ギリギリになってようやくエントリを書いている状況で、例年ほどきっちり紹介できないかもしれません! その点ご容赦を…。

なお過去の金曲獎については、以下のリンクをご参照: 2017年(ノミネートリスト(前)ノミネートリスト(後)結果)、2016年(ノミネートリスト(前)ノミネートリスト(後)結果)、2015年(ノミネートリスト結果)、2014年(ノミネートリスト結果)、2013年(ノミネートリスト結果)、2012年(ノミネートリスト結果)、2011年(ノミネートリスト結果)、2010年(結果の一部)。

ではさっそく、以下長くなりますがご容赦を。


【演唱類】(ボーカル部門)

■年度專輯獎(ベストアルバム賞)
最佳國語專輯獎入圍作品
最佳台語專輯獎入圍作品
最佳客語專輯獎入圍作品
最佳原住民語專輯獎入圍作品

國語・台語・客語・原住民語の各ベストアルバムのノミネート作品から、全体でのベストアルバムを選出する賞。各部門の受賞アルバムのいずれかがここでも受賞するとは限らないので要注意。


■年度歌曲獎(ベストソング賞)
有 無 (片尾曲) 《大佛普拉斯的電影配樂》﹙林生祥﹚
長途夜車《進擊下半場 Begin The Second Half》﹙滅火器﹚
魚仔《魚仔》﹙盧廣仲﹚
致觀音山《家III》﹙羅大佑﹚
偉大的渺小《偉大的渺小》﹙林俊傑﹚

バラバラなような、でもどこか共通性があるような…というラインナップ。全部男性とは! どの曲も強そうですが、ここでは映画「大仏+」から、林生祥「有無」を。客家語ではなく「客家腔台語歌」のこの曲、金馬獎の最佳原創電影音樂・最佳原創電影歌曲の2部門を受賞しています。映像には大竹研・早川徹のお二人も登場。やや映画ネタバレ感があるので、映画未見の方に紹介するのはちょっと躊躇も。

林生祥《有無》



■最佳國語專輯獎(ベスト國語アルバム賞)
忽然有一天,我離開了台北﹙鄭興﹚
心裡學﹙徐佳瑩﹚
C'mon In~﹙陳奕迅﹚
偷故事的人﹙aMEI﹚
偉大的渺小﹙林俊傑﹚
神經誌﹙丁世光﹚

新人から大御所まで混在していますが、ここでは大陸出身の鄭興をご紹介。揚州/北京/台北と移ってきた経験を経て歌われるこの歌、雨の台北の風景を思い出させ、しみじみ印象に残ります。

鄭興《台北下的雨》



■最佳台語專輯獎(ベスト台湾語アルバム賞)
卡通人物﹙茄子蛋﹚
縫夢﹙許富凱﹚
撼山河﹙陳明章﹚
根﹙農村武裝青年(江育達)﹚
人生我敬你一杯﹙蕭煌奇﹚

ここもベテランからニューフェイスまで多彩です。ここでは農村武裝青年を取り上げます。台湾の農村や土地に根差した音楽活動を続けている彼ら、現在はボーカル阿達(江育達)の故郷・彰化田中鎮を拠点にしています。このMVには、著名な舞踏家・林宜瑾が出演しています。

農村武裝青年「揣啊揣」



■最佳客語專輯獎(ベスト客家語アルバム賞)
大嶺腳下2﹙秋林﹚
夜色﹙黃瑋傑﹚
黃泥路﹙黃連U﹚
細妹恁靚2017﹙蕭迦勒﹚

しばしば新しい発見がある客家語の部門、今年は数がちょっと少なめで残念。今回紹介するのは蕭迦勒。彼は母親が桃園楊梅の客家人だったそうですが、自身はもともと客家語は聞き取れても話すことはできなかったそうです。創作活動を進める過程で、客家文化の豊かさに気づかされたとのこと。以下で紹介する曲では、歌詞は客家語と台湾語ですが、途中で原住民サイシャット族の言葉やインドネシア語も混じっています。

蕭迦勒《浪漫山線》



■最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)
圍坐在一起 Paliulius / 8664樂團﹙Paliulius 樂團﹚
渲染﹙桑梅絹﹚
直美﹙CMO樂團﹚
有我陪伴﹙馬詠恩;古伊‧達理瑪勞;高蘇珊;米鴻恩;張理軒﹚

ノミネート数は少なめですが、充実しています! どれも魅力的で迷った結果、例外的に2つ紹介しようと思います。
一つ目は、2年前に続き2度目のノミネート・CMO樂團。アミ族の蘇瓦那(元・歐開合唱團)が率いるCMO樂團、今作も洗練されたサウンドとアミ語の響きが見事です。他にも、アルバムには宮古島出身の歌手・真喜志亜希子(HIRARA)が参加した曲もあります(金曲獎授賞式にも参加するとのこと!)。

CMO樂團「遠行」


もう一つは、花蓮・花東縱谷出身のバンド・台玖線樂團。MVには南投縣信義鄉の小学校・久美國小の子どもたちが登場しています。楽しそう!

台玖線樂團「有我陪伴」



■最佳音樂錄影帶獎(ベストミュージックビデオ賞)
他是末日預言中的宇宙碎片《戰神卡爾迪亞》﹙導演:談宗藩﹚:陳珊妮
泰國恰恰《亞洲通吃》﹙導演:Chayanop Boonprakob﹚:Namewee 黃明志
言不由衷(The Prayer)《心裡學》﹙導演:比爾賈﹚:徐佳莹
與浪之間 Waves《次等秘密 Insignificant Secret》﹙導演:邱柏昶 Birdy﹚:Vast & Hazy
未單身《A-LIN同名專輯》﹙導演:廖人帥;姚國禎﹚:A-LIN
雪女《末路狂花》﹙導演:MO (YAMANYAMO)﹚:魏如萱
身後《偷故事的人》﹙導演:羅景壬﹚:aMEI 張惠妹

例年同様、今年もユニークで工夫に満ちたMVがたくさんノミネートされています。すべて観てほしいのですが、悩んだ結果サンディーを選びました。いつもながら、とてもユニークです!

陳珊妮「他是末日預言中的宇宙碎片」



■最佳作曲人獎(最優秀作曲賞)
陳珊妮;魏如萱/不要不要《戰神卡爾迪亞》﹙陳珊妮;魏如萱﹚
盧廣仲/魚仔《魚仔》﹙盧廣仲﹚
艾怡良/言不由衷(The Prayer)《心裡學》﹙徐佳瑩﹚
李劍青/在家鄉《仍是異鄉人(Still An Outlander)》﹙李劍青﹚
林俊傑/偉大的渺小《偉大的渺小》﹙林俊傑﹚

■最佳作詞人獎(最優秀作詞賞)
王昭華/有 無 (片尾曲) To Have, or Not To Have《大佛普拉斯的電影配樂》﹙林生祥﹚
盧廣仲/魚仔《魚仔》﹙盧廣仲﹚
嚴彬; 李宗盛/在家鄉《仍是異鄉人(Still An Outlander)》﹙李劍青﹚
葛大為/連名帶姓《偷故事的人》﹙aMEI﹚
宋冬野/郭源潮《郭源潮》﹙宋冬野﹚

■最佳編曲人獎(最優秀編曲賞)
黃少雍/同在《同在》﹙宋念宇﹚
溫奕哲/閻羅王《我有我自己》﹙閻奕格﹚
Kenn C/跳舞的梵谷《No.13 作品 : 跳舞的梵谷》﹙孫燕姿﹚
Jerald Chan/床上的K洞《C'mon In~》﹙陳奕迅﹚
常石磊/漂白《來日方長》﹙黃齡﹚

この3部門、実力派が多々ノミネートされて迫力があります。また悩んだ結果、連続で恐縮ですがもう1本サンディーを! 魏如萱waaとのコラボ、サウンドもクールでかっこよく、MVも張庭歡 Una Changのダンスがシャープで見入ってしまいます。

陳珊妮+魏如萱「不要不要」



残りの部門は、改めて! できれば授賞式が始まる前に!

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2017年12月08日

KAO!INC.のアーティストに質問!(4)夜貓組(YEEMAO)

台湾のヒップホップレーベル「KAO!INC.」(顏社: 公式サイトFacebooktwitter)が、ワールドツアーの一環で日本でも公演を行います。12月15日(金)は原宿アストロホール18日(月)はOSAKA MUSE。出演は、KAO!INC.所属の4組のアーティスト、蛋堡(Soft Lipa)、國蛋(GorDoN)、李英宏 aka DJ Didilong、夜貓組(YEEMAO)です(公演の詳細:クリエイティブマン)。

来日するKAO!INC.の各アーティストに対して、おきらく台湾研究所から送った質問と、各アーティストから届いた回答を紹介するシリーズとして、これまで第1回(蛋堡)第2回(國蛋)第3回(李英宏 aka DJ Didilong)と続けてきました。

最後になる第4回の今回は、夜貓組(YEEMAO)(Facebook)です。

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夜貓組は、春艷とLeo王の二人組。「顏社有史以來最不酷帥壞屌、最Young組合,非典型饒舌歌手的怪洨氣質」って書いてるけど、うーん、どう訳そう(笑)。ともかく、これまでのKAO!INC.の歴史の中で、イケメンではないかもしれないけど(!)、最も若いユニットで、「典型的ではない」ラッパーである、というわけです。この「非典型」であるところにこそ新しさや可能性がある、というのがポイントです。

春艷(余承恩、FacebookInstagramtwitter)は台北出身、復興商工→中國文化大學廣告學系。ソロで活動してきたラッパーで、ミニアルバム「大男孩主義」(2014)など、CDのリリース経験もあります。

Leo王(王之佑、Facebook)は高雄出身、高師大附中→台灣大學社會學系。もともとはインディーズロックバンド巨大的轟鳴(Gigantic Roar)でボーカルを務めていました。2015年以降ラッパー「Leo王」としてソロ活動を始め、2016年にはKAO!INC.からソロアルバム《藝術家脾氣》をリリース(その中の「陪妳過假日」は、先日9m88についてのエントリで紹介しました)。最近では、雀斑frecklesの「不標準情人(不完全な恋人)」でのラップを聴いた人も多いかもしれません。

この春艷とLeo王によるユニットが夜貓組なのですが、上で「非典型」と書いたように、彼らのスタイルは何だかちょっとヘンです(!)。今年10月に相次いで公開されたMVはすべてヘンですが、音楽的にもなかなか面白い試みをしているように思いました。

例えばこれは、昨日のエントリで紹介した李英宏が参加した曲。アニメのかなりのヘンさについ気をとられてしまいますが(笑)、サビになんとなく旺福にも通じるテイストがあるなあと思っていたら、ギターは旺福の小民でした。

夜貓組(Leo王+春艷)「健康歌」 feat. 李英宏 aka DJ Didilong


WifeとWiFiをかけたこの曲、MVはやはり相当にヘンですが(劣質/獵奇版安室愛美惠(歌手の名前ではなくて、陶子がだいぶ前にやっていたコメディドラマの名前)とあって笑ってしまった)、ポップで耳に残る曲。Brandyのバックコーラスもいいです。

夜貓組(Leo王+春艷)「妳是我的Wifi」 feat. 國蛋 GorDoN


さらにもうひとつ、これもヘンというかかなり作りこんだMVですが、サウンドは印象に残る仕上がり。ベースに盧廣仲のバンドでときどきプレイしているJack Ko 柯遵毓が参加しています。

夜貓組(Leo王+春艷)「驢子」


夜貓組、Leo王がもともとボーカリストだったことがとても大きいように思いました。メロディアスなボーカルスタイルもでき、さらにそこに自然に乗せるラップもでき……というのは、やはり強力です。

というわけで、夜貓組の二人には、おきらく研からは2つの質問を送りました。一つは音楽やMVのユニークさについて、二つ目は全アーティスト共通の質問です。

【Q1】春艷・Leo王それぞれのソロの場合とはまた違って、夜貓組はとてもユニークなスタイルの音楽だと思います。このスタイルを選んだ理由は何でしょうか。また、MVがどれも非常にユニークで印象的です。MVのアイディアはどういうときに浮かぶのでしょうか? 二人のどちらのアイディアなのでしょうか?

【A1】
(Leo王)実は、今回のアルバムのスタイルがユニークなのは、プロデューサーの李英宏のおかげだ。彼の指揮の下、僕たちは数多くの非常に優秀なミュージシャンと共に仕事をした。これはみんなの命の結晶であり、宇宙の巡り合い。だから、唯一無二の物になっているのは当然だろう。

(春艷)二人のスタイルが違うのは、多分、普段好きなものがあんまり同じじゃないから。こういうのって、かっこいいんじゃないかと思う。僕たち二人のものがぶつかって一つになったものが夜貓組のMVになっている。MVについては逆に、僕たちはあまり自分の意見を出さない。だって、監督さんたちはみんなあまりにも才能があるからね。

【Q2】台湾に来たらぜひこういう体験をしたらいい、というおすすめはありますか? こういうことをやるのがお勧め・こういう場所に行くのがお勧め・これを食べるのがお勧めなど、体験・場所・食べ物でも何でも結構です。

【A2】(Leo王)お薦めの場所は、台北や台北近郊の川沿いにある公園。どこもかなりいいと思う。

自分たち自身の個性が出ているのだ、という答えが来るかと思ったら、二人とも単純にそうとは答えず、むしろコラボを通じてできあがるものとして個性やユニークさを語っているのは興味深いです。

以上、KAO!INC.の4組のアーティストを紹介してきました。この面々が一堂に会するステージを日本で体験できるというのは、本当に貴重だと思います。気になる方は、ぜひライブへ!

【画像提供:KAO!INC.】

posted by 研究員B at 02:28 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月07日

KAO!INC.のアーティストに質問!(3)李英宏 aka DJ Didilong

台湾のヒップホップレーベル「KAO!INC.」(顏社: 公式サイトFacebooktwitter)が、ワールドツアーの一環で日本でも公演を行います。12月15日(金)は原宿アストロホール18日(月)はOSAKA MUSE。出演は、KAO!INC.所属の4組のアーティスト、蛋堡(Soft Lipa)、國蛋(GorDoN)、李英宏 aka DJ Didilong、夜貓組(YEEMAO)です(公演の詳細:クリエイティブマン)。

第1回(蛋堡)第2回(國蛋)に続き、今回のエントリも、来日するKAO!INC.の各アーティストに対して、おきらく台湾研究所から送った質問と、各アーティストから届いた回答を紹介するシリーズです。

第3回の今回は、李英宏 aka DJ DidilongFacebook)。みなさん来ましたよ、李英宏の番ですよ!

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※左が李英宏、右は蛋堡


李英宏は台北出身のシンガー/ラッパー/DJ。かつてラップ/ヒップホップのグループ大囍門(懐かしい!)の一員としてデビューしたときは、まだ17歳だったとのこと。しかし早々に音楽シーンから離れ、台灣藝術大學廣電系に入学・卒業。まったく音楽と関係のない仕事をしたこともありましたが、やがてKAO!INC.に加わることになりました。ただKAO!INC.での彼の仕事は、MVなど映像制作に関わるものであり、決して自ら音楽をつくる立場ではありませんでした(実際、つい数年前のKAO!INC.関連のMVにも、制作スタッフのクレジットの中に李英宏の名前をしばしば見つけることができます)。
ある日、李英宏はKAO!INC.のトップである迪拉(DELA)に、自分もアルバムをリリースしたいと言ったそうです。2015年にFinger Drummingの大会に参加して敗退した経験などから、一層音楽への思いは強まり、基礎から音楽を学んでいったとのこと。

そして2016年についにソロアルバム《台北直直撞》をリリース。台湾語をメインにした歌とラップは大いに注目されヒットし、翌年の金曲獎で、李英宏は最佳台語專輯獎と最佳台語男歌手獎の2部門で、伍佰らと並んで堂々とノミネートされるに至りました。

なんといっても、インパクトを与えたのはアルバムのタイトルチューン「台北直直撞」でしょう。必ずしも全体に占める台湾語の比重は大きくないのですが、要所要所の台湾語の響きが耳に残ります。このMV、台北という都市の描き方の一つとしても興味深いと思います。

李英宏 aka DJ Didilong 「台北直直撞」


もう一曲、これは蛋堡とのコラボ。これは台湾語が全面的に用いられていて、なかなか印象的です。旺福の小民がギターで参加していて、いい感じで効いています。MVには紀培慧(映画「九月に降る風」「南風」、來吧!焙焙!のMV〈全世界我最喜歡你〉など)が出演しています。

李英宏 aka DJ Didilong 「什麼時候她」 feat. 蛋堡 Soft Lipa


でも李英宏には、次に挙げるこんな曲もあるのです。台北の街の中で見かけた犬をめぐって、ピアノだけで歌い上げるこの曲からは、台湾語の味わいが一層強く伝わり、ヒップホップだけでない彼の引き出しの多さを感じさせます。

李英宏 aka DJ Didilong 「一隻狗仔」


一気にブレイクした李英宏、他のアーティストのコラボも積極的に行っていますが、音楽活動にとどまらず、映画への出演(連奕g監督の『全ては愛のため(痴情男子漢)』)や、さらには台湾版Marie Claireに登場するなど、どんどん活動の幅を広げつつあり、今後も大変楽しみです。

李英宏には、おきらく研からは3つの質問を送りました。一つは台湾語について。もう一つは、映像を制作する側から、映像を撮られる側に移った経験について。最後は、全アーティスト共通の質問です。以下、質問と李英宏からの回答です。

【Q1】台湾語での歌やラップに取り組んだのは、どういう理由からなのでしょうか? 他の/過去の台湾語での歌手・ラッパーたちとは異なる自分の個性は、どういうところにあると思っていますか?

【A1】自分の慣れ親しんだ言語だから。できるだけ他の人とは違っていたい。

【Q2】映画『全ては愛のため(痴情男子漢)』に出演していますが、顔社に入った最初の頃はMVのディレクターをしていましたよね。映像を作る側から、映像に出演する側に変わるのはどういう気分でしょうか? 映像を作る側だったことが、MVや映画に出演するときに役立つことはあったのでしょうか?

【A2】こんな風に変わるなんて予想していなかった。カメラの前でパフォーマンスするのは、やっぱりちょっと恥ずかしいね。あと、物を運んだりする必要はなくなったな。
もちろん、すごく役に立っている。制作チームの仕事現場にすぐ入っていける。

【Q3】台湾に来たらぜひこういう体験をしたらいい、というおすすめはありますか? こういうことをやるのがお勧め・こういう場所に行くのがお勧め・これを食べるのがお勧めなど、体験・場所・食べ物でも何でも結構です。

【A3】台南はとてもいいと思う。歴史があるし、どこに行っても美味しい台湾料理がある!

台湾語についてはシンプルな回答でした。個人的な印象では、台湾語へのこだわりゆえに台湾語で歌う・ラップをする、というだけでない、彼なりの音楽的な理由もあるような気がしますが、どうでしょう。
二つ目の質問については、堂々とふるまっているようにも思ったのですが、やはり戸惑いはあったようです。「物を運んだりする必要はなくなった」というのは面白いですね!
あと、台南出身ではない李英宏もまた、台南推しでした!

次回はいよいよ最後の、夜貓組(YEEMAO)です!

【画像提供:KAO!INC.】

posted by 研究員B at 02:02 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする