2019年08月16日

ゆったり巡る大人の高雄旅(3)〜歴史を感じられる鼓山洞〜

おきらく台湾研究所の「特派員」として、台湾好きのデザイナー&イラストレーター・keikoさんに、タイガーエア台湾と高雄観光局による高雄のメディアツアーに参加していただきました。
今回は、keikoさんによる高雄の旅のレポートの3回目です。他の回については以下からどうぞ!
★ ★ ★

鼓山洞は、今回の旅で私が気になっていた場所の1つ。
事前に調べた際に知ったのは、日本統治時代に作られた防空壕があり、一部が鍾乳石化しているらしい、ということだけ。どんな場所なのか…… 少し緊張しながら現地へ向かいました。

今回私たちの日本語ツアーを担当してくれたのは陳文元さん。
追加オプションでお願いできる日本語通訳の方です。
追加料金500元が必要ですが、日本語のできるガイドさんがいてくれるのは心強いです。

ツアーが始まる前に、陳さんが自分で作成した日本語の資料を配ってくださいました。
画像はその資料。とてもわかりやすくまとめてくれています。

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今回訪れた鼓山洞は、第2次世界大戦時に、台湾総督府交通局鉄道部が職員や旅客を避難させるために建設したトンネル状の防空壕です。戦後は台湾警備総司令部に接収され、政治犯を取り調べるための場所として使われたそうです。現在高雄は軍事遺跡を観光地として公開することに力を入れており、ここはその一ヶ所目として、今年の5月から公開が始まりました。

このような経緯があったため、この防空壕は最近まで近隣住民にも存在を知られておらず、詳しい資料もほとんど残っていないとのことでした。

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爆撃を防ぐために作られた大きな壁の裏から入ります。
この防空壕は、壁を作る前は車も出入りしていたと考えられているくらい広く大きい施設。
最大で800人収容できると推測されているそう! すごい人数!!

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防空壕に入って、まず目にはいってきたのは壁一面の白いブロック。これらはなんと発泡スチロール! 音の反響を防ぐために貼られたもの。

ここは戦後、政治犯とされた人たちが厳しい取り調べを受けていた場所。取り調べの時に大声を出しても外に音が漏れないように、このような細工をしたと考えられています。

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「どんなに大きな声で助けを求めても、外には聞こえないんです」
という説明を聞いて、ぞっとしました……。

生々しい雰囲気が残る取調室。

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この部屋の机に置いてあるものは、全てこの防空壕で実際に見つかった道具です。

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当時使われていたベンチもそのまま残っています。

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この防空壕のもう一つの見所は、たくさんの鍾乳石。
この階段は、上から下まで全てが鍾乳石で覆われています。
上を見上げましたが、どこまで続いているかわからないくらい長い階段でした。
5階建くらいの高さがあるそうです。

防空壕の先へ進めば進むほど、どこを歩いているのか分からなくなってきます。
複雑な作りで自分の力では脱出することが難しそうです。

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最後に、陳さんが防空壕の電気を消してくれ、防空壕の暗さを体験。
ただただ真っ暗で、何も見えません。
どんなに叫んでも外に声は届かず、真っ暗で複雑な防空壕の中、
どこを歩いているのかも分からず…
ここに当時捕まっていた人がいたのか…と考えただけで背筋が凍る思い。
白色テロをテーマにした映画「超級大国民」を思い出したりしてとても複雑な心境になりました。

台湾を何度も訪れ、深く知りたいと思っていた今、この防空壕に来たことで感じられるものがあった気がします。今回の旅で一番印象に残っている場所です。

【高雄市軍事遺址觀光-鼓山洞】
○所在地: 高雄市鼓山區鼓山一路53巷
○Facebook: https://www.facebook.com/GushanCaveGuide/
○観覧実施曜日:木曜〜日曜
 団体での申し込みの場合は月〜水もオープンします(要相談)。
○観覧時間: 10時〜15時(1回の観覧につき50分。16時終了)
○入場料: 50元(要予約:予約方法の詳細はFacebookをご確認ください。申し込みは中国語のみ)
※入場料は前払い制(台湾の銀行へ振り込みが必要)
※どうしても海外送金ができない場合、Facebookのメッセージで連絡を取り合い、交渉次第では現地で支払い可能かも…(陳さん談)
○+500元で日本語の通訳さんをつけてくれます。通訳付きのツアーをご希望の方は早めに予約をお願いします。

高雄の旅・第4回は8月23日に掲載予定です! → こちら

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posted by 研究員B at 19:02 | Comment(0) | 旅行・観 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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