2017年08月10日

台湾親子留学2017 18日目―アイドルは海を越える

今週に入ってから、放課後の自習タイムに参加するようになった所長(10歳)。

学校は朝9時から午後3時。その後4時まで、希望する子は自習室に残ることができる。自習室にはアシスタントの先生(おそらく全員台湾の大学生)がいて宿題を助けてくれたりする、というシステム。

所長は最初、これに参加することを頑なに拒否していた。
「みんな行ってるけど、すごくつまらなそう。絶対、3時に迎えに来て」
4時まで残ってくれると私の自由時間が延びるからいいのに〜、と何度も思ったが、所長が首を縦にふらず。でも、宿舎に戻ったところでダラダラしているだけの所長。激論の末に、短時間だけ参加してみることにした。それが先週のこと。

行ってみたら宿題をしているのはほんの少しの時間で、あとは自由に話したり遊んだりできる。他クラスの日本人ハーフの子もいるので、日本語でも遊べる。それが分かって、俄然、放課後タイムが楽しみになった所長。
「4時までいたい!」
と言い始めたので、喜んで同意する。

【ある日の放課後タイム。先生が持ってきてくれたボードゲームでプレイ中】
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今日は、放課後タイムのために日本から持ってきた『Myojo』を抱えていった所長。アシスタントの先生の一人が元ジャニーズ好きと知って、見せようと思ったらしい。

放課後、迎えに行くと
「え〜、もう来たの〜。ちょっと外で待ってて〜」
と言う所長。なんだかとても楽しそう。

しばらく待った後に出てきた所長はニコニコ顔。
「あのね、T4(上級クラス)のアシスタントの先生が好きなの誰かわかったよ。Kis-My-Ft2の玉森裕太! あとね、T1(初級クラス)の先生はガッキーが好きなんだって。リーダーの先生は石原さとみが大好きなんだよ〜」
「台湾ではね、山Pとガッキーが有名なんだって。みんな言ってた」
アイドルの話でかなり盛り上がった様子。いやもう先生たち、所長の話に付き合ってくれてありがとうございます。

でもきっと、台湾の大学生にとって日本の芸能人は近しい存在。だから、所長のアイドル話に、そんなに無理せずついていける。発音だけでは分からないアイドルやドラマの名前も、スマホで検索した画像や動画を見せればすぐ分かる。そんな風にして、片言でしか言葉が通じない台湾の大学生と日本の小学生が一緒に盛り上がっている様子を想像すると、ちょっと楽しくなる。

考えてみれば、日本にもドラマや音楽に夢中になることで、台湾に興味を持った人たちがいる。韓国だってそう。アイドルは海を越え、心をつなぐ。それはもしかしたらすごく素敵なことなのかもしれないなあ、と所長の笑顔を見て思ったりする。

【今日の研究員AとB】
すっかり「大人の社会科見学 in 台北」と化している研究員AとBの毎日。今日は、台湾博物館南門園區(台北市中正區南昌路一段1號)で開催されていた「南洋味•家鄉味」特展という展覧会へ。台湾に増えている東南アジア系移民の人たちの「故郷の味」を紹介する展覧会。

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会場はそれほど広くなく、展示もパネル中心。でも、色々と知らないことも多くて興味深い。見終わったところで会場を出ようとすると
「ボランティアの方が来てるのでガイドはいかがですか?」
と呼び止められる。せっかくなので、インドネシアから台湾に移り住んで16年という方から解説を受けることにする。

ところが、ここからが大変。ガイドの方が説明をしているのを我々がふむふむと聞いていると、一緒にいた別の博物館ボランティアのおじい様が口を突っ込む。ガイドの方が答える。他の観覧者の人が集まってくる。また口を突っ込む。話が脱線する。盛り上がる。の繰り返しで、全然先に進めない。でも、ガイドも突っ込みも脱線も全部が面白くて、中国語を聞き取るのに必死。なのに、時々こっちに話がふられる。
「バナナの皮で食べ物をくるむのって、日本でもやるよね?」
「やりません。日本にバナナは生えないですから。日本で使うのは竹の皮」
「ああ、そうだそうだ。竹の皮ね」
みたいに。

結局、最後までガイドを聞いたのは私たち二人だけ。他の参観者は適当に興味のあるところで聞いて、口をはさみ、そして適当にいなくなった。この辺の自由な感じも面白い。すっごく楽しかった。

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台湾博物館南門園区では他にも樟脳についての常設展やら子ども向けのコーナーとかあって面白そうだったが流し見。「南洋味•家鄉味」で力を使い果たしたので、しっかり見られなかった。また別の機会に行って、じっくり見たいな。

その後は、台北駅地下街に移動。Y区の端っこ、ほぼ北門駅というところに小さなインドネシア人街があるというので行ってみる。お目当てはご飯。何軒か並んでいたうちから、「SARI RASA 印尼小吃店」(台北市大同區市民大道一段100號 台北地下街Y區)というお店に入ってみた。

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お店の中には自助餐のようにおかずが並んでいる。ご飯を盛って、好きなようにおかずを盛りつけて自分で定食を作る形式。お金は重さではなく、おかずの種類で決まってるから、種類をたくさんとればとるほど高くなる。

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ちょっと欲張って色々とって、手前の私のお皿は200元。やや高め。でもでもでも、すっごく美味しい! 辛すぎず、ほどよくスパイシー。しかもいろんなスパイスが使われているので、それぞれがまったく違う味。味の奥行きがすごくて、インドネシアってすごい!と尊敬の念が沸く。

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私の出身地でも、最近、中国から嫁いでくる人が増えた。嫁ぎ先の多くは農家。人口減と少子化に歯止めがきかない日本の地方は、そういう人たちがいなければもう成り立たない。だから、新しく来た人たちを迎え入れ、「ともに生きる」ために、もっといろんなことをするべきなんじゃないか。考えていくべきなんじゃないか。そんなことを日ごろからぼんやり考えていた研究員Aにとって、すごくいろんなことを感じさせる一日だった。

(研究員B追記)
台湾で暮らすインドネシア出身者向けの店が多いのは、台北だと台北駅東の北平西路と、この地下街Y區のY26〜28あたり。北平西路は印尼街と呼ばれているエリア。Y區の端の方は、食事関係以外にもインドネシアの食料品の店があったりします。台湾の多様性が感じられるエリア、機会があればぜひ。
その後はMRT中山駅に移動し、地下書店街がリニューアルされてオープンしたばかりの、地下書店街「誠品R79」をのぞく。その後Bは一人で蔣渭水記念公園に行ったりするものの、暑くて早々に退散(このとき行った場所については追い追いSNSにポストしようと思います)。

★お知らせ★
9月2日(土)に東京ウィメンズプラザで、おきらく研のイベント「台湾「親子留学」報告会」を開催します。詳細はこちらをご参照。ご関心のある方はぜひ!


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posted by 研究員A at 00:07 | Comment(0) | 台北親子留学2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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