2017年06月25日

第28屆金曲獎・結果

第28屆金曲獎」、2017年6月24日夜に、受賞者がすべて発表されました(公式サイト)。既にネットの生中継や報道などでチェック済みの方も多いでしょうが、このエントリでは、改めて受賞者・受賞作品のリストを紹介しておきます。

なお、今回のノミネートリスト全体は、このエントリ(前半)このエントリ(後半)で紹介しているので、あわせてどうぞ。
また、過去の金曲獎については、以下のリンクをご参照:
2016年(ノミネートリスト(前)ノミネートリスト(後)結果)、
2015年(ノミネートリスト結果)、
2014年(ノミネートリスト結果)、
2013年(ノミネートリスト結果)、
2012年(ノミネートリスト結果)、
2011年(ノミネートリスト結果)、
2010年(結果の一部)。


【演唱類】(ボーカル部門)

■年度專輯獎(ベストアルバム賞)
桑布伊(盧皆興)/桑布伊創作專輯 - 椏幹

今年から新設された総合ベストアルバム賞は、桑布伊が受賞。桑布伊さんまた来日して〜。
しかし、最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)にノミネートされながら選ばれず、でもこっちの総合ベストアルバムに選ばれるというのは、なんだかちょっと落ち着かないですね。

■年度歌曲獎(ベストソング賞)
大風吹《醜奴兒》﹙草東沒有派對﹚

なんと草東沒有派對! 彼らのインディーズ方面での好評ぶりは確かにすごかったのだけど、しかし年度歌曲獎ですよ年度歌曲獎。さすがにこれはびっくりでした。
単曲のインパクトとクオリティは、ノミネート諸作品の中では楊丞琳《年輪說》が一番だと思っていたのですが……レイニー残念でした。

■最佳國語專輯獎(ベスト國語アルバム賞)
自傳 history of Tomorrow﹙五月天﹚

例年ならばんばん受賞する五月天、一時は(ほぼ)無冠に終わるのかと思ってしまいましたが、この賞はしっかり受賞。魏如萱残念でした。

■最佳台語專輯獎(ベスト台湾語アルバム賞)
釘子花﹙伍佰﹚

ここはしっかり伍佰が受賞。SKARAOKEを迎えたタイトルチューン《釘子花》をご紹介。巨大化する伍佰!

伍佰 & China Blue《釘子花》



■最佳客語專輯獎(ベスト客家語アルバム賞)
光亮徬徨的閃耀年紀﹙二本貓﹚

二本貓が受賞! 日本に来ませんか〜?
MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

■最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)
vavayan 女人﹙阿爆(阿仍仍)﹚

阿爆! ご本人はグラストンベリー・フェスティバル参加のためイギリス滞在中で不在でした(去年は同様に、Sumingが行っていて不在ながら受賞してましたね)。久々のリリースが賞につながって何よりでした。
MVはノミネートリストのチェック(前半)のエントリで紹介しています。

■最佳音樂錄影帶獎(ベストミュージックビデオ賞)
拆《張三李四》﹙導演:彭o益;朱啟光;張錫安﹚:張三李四

ノミネートリストのチェック(前半)のエントリで紹介しました。ユニークなMVなのは確かですが、まさか激戦を勝ち抜いて受賞するとは、ちょっとびっくりでした。

■最佳作曲人獎(最優秀作曲賞)
黃建為/離心力 Centrifugal Force《離心力 CENTERIFUGAL FORCE》﹙楊乃文﹚

ここもいろいろ佳曲があったのですが、ダークホース的な黃建為のこの曲が受賞。とはいえ、楊乃文の力量を感じさせる、味わい深い見事な作品なのは確かです。

楊乃文《離心力》



■最佳作詞人獎(最優秀作詞賞)
五月天 阿信/成名在望《自傳 history of Tomorrow》﹙五月天﹚

「大方の予想」的なものから微妙にずれる今回の金曲獎、この部門とかびっくり展開が来そうなところ、きっちり阿信が受賞。お見事。

■最佳編曲人獎(最優秀編曲賞)
盧凱彤/還不夠遠《你的完美有點難懂並不代表世界不能包容》﹙盧凱彤﹚

盧凱彤が受賞! MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。自身の「太太」について、スピーチですがすがしく語る姿が素晴らしかったです。

■最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
荒井十一/vavayan 女人﹙阿爆(阿仍仍)﹚

荒井十一(壯一郎)が受賞! 2014年も莫文蔚のプロデューサーとして受賞していましたが、今回再びの受賞です。ちなみに名前が日本人風なのは、父が日本人だからです(母は香港人)。パートナーの方は原住民だそうで、そのせいか近年はこの阿爆をはじめ、原住民アーティストのプロデュースもいろいろ取り組んでいます。

■最佳單曲製作人獎(最優秀シングルプロデューサー賞)
陳君豪/是日救星《是日救星》﹙徐佳瑩﹚

ここもライバルは強力だったと思うのですが、ダークホース(と言っていい気がしますがどうでしょう…)の陳君豪が受賞! 徐佳瑩LaLaの力強い曲をはりつけておきます。

徐佳瑩《是日救星》



■最佳國語男歌手獎(最優秀國語男性シンガー賞)
方大同/JTW 西遊記

方大同が受賞! これは評価されるべき強力な作品だったと思うので、よかったよかった。MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

■最佳國語女歌手獎(最優秀國語女性シンガー賞)
艾怡良/說 艾怡良

艾怡良が受賞! 魏如萱に受賞してほしかったけど、でも艾怡良も文句なしの上質さです。

艾怡良《我們的總和》



■最佳台語男歌手獎(最優秀台湾語男性シンガー賞)
謝銘祐/舊年

(この部門だけ、なぜか欠落していたので6/25 9:40に追記しました。→ なんと、その追記自体が誤りだったことがわかりました!すみません! ご指摘に深く深く感謝! 修正しました:6/25 22:25)
受賞したのは謝銘祐。2013年に続いての受賞でした。
MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

■最佳台語女歌手獎(最優秀台湾語女性シンガー賞)
曹雅雯/思念的歌

受賞したのは曹雅雯。大卒直後に新人の賞を受賞してデビュー、特にここ数年は着実にリリースを重ねて、前作で初めて最佳台語女歌手獎にノミネート、そして今回受賞と、着実にステップアップしています。作詞作曲もやる彼女、今後も注目です。

曹雅雯《思念的歌》



■最佳客語歌手獎(最優秀客家語シンガー賞)
二本貓/光亮徬徨的閃耀年紀

二本貓はここでも受賞! 日本来て〜(二回目)

■最佳原住民語歌手獎(最優秀原住民語シンガー賞)
桑布伊(盧皆興)/桑布伊創作專輯 - 椏幹

桑布伊、ここでもしっかり受賞しています。

■最佳樂團獎(最優秀バンド賞)
草東沒有派對(林耕佑、・爲筑、楊世暄、劉立)/醜奴兒

五月天が強いよな〜と思っていたら、なんと草東沒有派對が受賞。これだけでも十分にビッグニュースなのですが、草東沒有派對はさらに受賞を重ねたので、なんだか印象が薄れてしまいました。

■最佳演唱組合獎(最優秀ユニット賞)
Mr. Miss(杜凱;劉戀)/先生小姐

ノミネートリストのチェックのエントリ(後半)で紹介した、Mr. Miss 先生小姐が受賞! これも本当にびっくりでした。自分にとっては面白かったけど、まさか受賞するとは! というわけでもう一つのMVをご紹介。

Mr. Miss 先生小姐《晚期拖延症患者》



■最佳新人獎(最優秀新人賞)
草東沒有派對/醜奴兒

草東沒有派對が受賞。ここだけかと思ったら…という展開でした。


【演奏類】(インストゥルメンタル部門)

■最佳專輯獎(ベストインストゥルメンタルアルバム賞)
SEDAR﹙演奏者:秦四風﹚

■最佳專輯製作人獎(最優秀インストゥルメンタルアルバムプロデューサー賞)
李欣芸/心情電影院﹙演奏者:保加利亞國家廣播交響樂團﹚

■最佳作曲人獎(最優秀インストゥルメンタル作曲賞)
秦四風/Arboreal Tunnel (feat. Richard Bona)《SEDAR》﹙演奏者:秦四風﹚

秦四風が2部門受賞! 後述の録音関係も受賞しているので、計3部門受賞と、これまたびっくり。短いけど、MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

ここでは、最佳專輯製作人獎を受賞した李欣芸のアルバム《心情電影院》を取り上げます。数々の作品を生み出してきた李欣芸、今作では彼女が関わったさまざまな音楽(《練習曲》《深海》《軍中樂園》などの映画音楽や、台北MRT板南線の電車入線時の音楽など)を、ブルガリア交響楽団(Bulgarian Symphony Orchestra)とジョイントして収録しています。せっかくの機会なので、製作ダイジェストの動画と、収録曲「西伯利亞的風」の動画の二つをご紹介します。

李欣芸 『心情電影院』

西伯利亞的風 / 李欣芸『心情電影院』官方試聽版



■最佳專輯包裝獎
陳星翰;何旭庭;講口萬;余品翰;小狐;毛怪;李夏/Welcome To The Next Level ( 陳星翰 )

ジャケット/パッケージの賞は、羅志祥や蔡依林ともコラボしているラッパー/プロデューサーの陳星翰が受賞。

■最佳演唱錄音專輯獎
桑布伊創作專輯 - 椏幹
(主要錄音人員:孫天致/主要混音人員:孫天致/主要母帶後製人員:Ted Jensen)

■最佳演奏錄音專輯獎
SEDAR:秦四風
(主要錄音人員:李岳松、馬力、須藤 滿、Goh Hotoda、王耀唯、Larry Williams、Gary Grant、Dustin Higgns、Richard Bona、Chris Parks、Brendan Muldowney、James Genus、、秦四風、Scott Henderson、賈軼男、Alain Caron、Julian Miller/主要混音人員:Goh Hotoda、馬力/主要母帶後製人員:Bob Ludwing)


◎特別貢獻獎
《 特別貢獻獎 》

紀露霞(紀秋英)、張雨生

張雨生へのトリビュートの張惠妹のパフォーマンス、見事でした。

◎評審團獎
《 評審團獎 》

生祥樂隊(圍庄)

生祥樂隊、演奏なしでしたね…。林生祥しか来場していなかったのかも。


全体として、今年の金曲獎は「癖のある金曲獎」だった気がします。金曲獎の選考に一癖あるというのはよく言われることで、むしろそれこそが金曲獎らしさといっても過言ではないのですが、今年はその「らしさ」をはっきり感じさせる回だったかもしれません。
この受賞結果が、今後の各アーティストの活動を無視できないレベルで左右することもあるので、いろいろ思わずにはいられませんが、それでもともかく、受賞したかどうかにかかわらず、ぜひ一人ひとりが気になる音楽にめぐりあう機会になれば幸いです!

(6/25 10:30追記)
映画監督の侯季然が、昨晩Facebookで次の言葉をポストしていました。

「如果你喜歡的音樂敗給你沒聽過的,第一件事應該是去聽聽那首你沒聽過的音樂。」

もしあなたの好きな音楽が、あなたが聴いたことがない音楽に負けてしまったのなら、第一にやることは、その聴いたことのない音楽を聴いてみることだ――ということでしょうか。そう、その通りなので、受賞結果にこだわらず、ぜひみなさんもいろいろ聴いてみてください! というわけで、改めてノミネートリストのチェックのエントリをご紹介(笑)。
ノミネートリストのチェック(前半)
ノミネートリストのチェック(後半)

タグ:金曲獎
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posted by 研究員B at 02:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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