2016年06月24日

第27屆金曲獎・ノミネートリスト再チェック1

第27屆金曲獎・ノミネートリストの再チェック(前)

今週末、2016年6月25日(土)は「第27屆金曲獎」の発表日です(公式サイト)。毎年使っている説明を今年も繰り返すと、この金曲獎、「台湾のグラミー賞」としばしば言われる、台湾で最もメジャーな音楽賞です(同時に、選考に一癖あるともよく言われます)。明日発表されるのは、金曲獎の中の「流行音樂」(ポピュラー音楽)関連の諸部門です。

例年同様に、今回のエントリでは、発表前の復習として、ノミネートリストの再チェックをしてみます。過去の金曲獎については、以下のリンクをご参照: 2015年(ノミネートリスト結果)、2014年(ノミネートリスト結果)、2013年(ノミネートリスト結果)、2012年(ノミネートリスト結果)、2011年(ノミネートリスト結果)、2010年(結果の一部)。

以上、ほぼ例年のコピペです(すみません)。ではさっそく、以下長くなりますがご容赦を。


【演唱類】(ボーカル部門)

■最佳年度歌曲獎(ベストソング賞)
不要放棄Aka pisawad(母語版)《太陽的孩子 Wawa No Cidal 電影原聲帶》:舒米恩・魯碧
母系社會《AMIT2》:AMIT
不為誰而作的歌《實驗專輯 和自己對話》林俊傑
下雨的夜晚《冬 未了》:蘇打
小幸運《我的少女時代》:田馥甄

昨年11月に、金馬獎の最佳原創電影歌曲(最優秀映画主題歌賞)を競った2曲(「不要放棄」と「小幸運」)が気になるけど、他もすべて強力なラインナップ。どれが獲ってもおかしくない気がします。
ここでは、近々東京で上映企画もある、鄭有傑監督《太陽的孩子》(「太陽の子」)の主題歌・舒米恩の「不要放棄」をご紹介。アミ語のヴァージョンです。

舒米恩《不要放棄Aka pisawad》



■最佳國語專輯獎(ベスト國語アルバム賞)
搖擺電力公司:許哲珮
謝震廷/ 查理 PROGRESS REPORTS:謝震廷
AMIT2:AMIT
失語者:蔡健雅
冬 未了:蘇打
∞ 無限:熊仔

さすがベスト國語アルバム賞!という強力な面々が並ぶ中、ノミネートされた謝震廷と熊仔はかなりすごい気が。謝震廷、「超級星光大道」や吳汶芳との「Double 2 樂團」などを経て、ついにここまで来るとは、なんとも感慨深い…。というわけで、彼の動画を。

謝震廷《燈光》



■最佳台語專輯獎(ベスト台湾語アルバム賞)
台語新浪潮:荒山亮
歌聲進鄉團:施文彬
古倫美亞:陳建瑋
張三李四:張三李四
緩緩愛:江惠儀

実力派が並んでいますが、そんな中、新人でノミネートされた(それどころか、今回多数の部門でノミネートされていてびっくり!)張三李四が個人的には注目です。眷村出身の4人組が台湾語で歌う、文字通りのおじさん賛歌は(私がおじさんなせいもあって?)しみじみ耳に残ります。おーじっさん!ほんだらー!

張三李四《歐吉桑乎乾啦》



■最佳客語專輯獎(ベスト客家語アルバム賞)
大嶺腳下:秋林
驚喜時刻:羅文裕
靚靚:iColor愛客樂
異鄉人:黃子軒

掘り出し物がよく登場するので毎年目が離せない客家語の部門、今年は羅文裕をご紹介。といっても、彼は掘り出し物というには既にキャリアも長く、いい作品も多いシンガーソングライターで、またさまざまなアーティストに曲を提供し(例えば言承旭の《我是真的真的很愛你》)、林俊傑との交流が深いことでも知られているかもしれません。

そんな羅文裕の昨年リリースの新作も、佳曲がいろいろあるのですが、ここで取り上げるのは、ちょっとコミカル?な《請說客語》。007風の音とMVですが、歌っているうちに客家語が身につくかもしれない?というもの。かつて学校で國語が強制されていた時代、他の言葉を話してしまったら、首に「請說國語」と書かれた板をかけられてしまうということがあったのですが、それをもじった「請說客語」がタイトルになっています。MV中では、「助けてー」と國語で言っても気づかれないけど、客家語で言ったら羅文裕が助けに来てくれます(笑)。最後に出てくるのが、客家の食材の豆乾なのも面白いです。

女主角を演じているのは、超級星光大道に出演するなどの歌手活動や、最近ではストリートでのドラムプレイで知られている陳曼青VelaBlue。彼女は父親が客家人(母親がアミ族)だそうです。

羅文裕《請說客語》



■最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)
自由的旅程:蘇瓦那與CMO樂團
游:吳昊恩
大巴六九部落傳唱歌謠:大巴六九

かつて家家と「昊恩家家」で活動していた吳昊恩も気になるのですが、この部門からは蘇瓦那與CMO樂團を取り上げたいと思います。蘇瓦那(李志偉)はアミ族の歌手で、2010年に創造音樂室內樂團(Creating Music Orchestra: CMO)を他の二人のアミ族の若者と結成。この「蘇瓦那與CMO樂團」はその発展形で、現在は原住民と漢族が半々の構成だそうです。蘇瓦那は3年前には、アカペラグループ・歐開合唱團の一員として金曲獎を受賞しています(受賞した《O-Kai A Cappella》、いい作品でした;現在は歐開合唱團からは離れているようです)。

蘇瓦那與CMO樂團は、さまざまな背景の音楽を巧みに共存させてオリジナルなものを生み出そうとしているようで、原住民の音楽だけでなく、ジャズやクラシックなどさまざまな要素が入った音楽を聴かせます。弦楽器の導入はなかなか興味深いです。生で聴いてみたい! とても印象的なこの曲を:

蘇瓦那與CMO樂團《Kao'ripan no kilang 生命樹》



■最佳音樂錄影帶獎(ベストミュージックビデオ賞)
盛夏光年《盛夏光年》/導演:蘇建益/五月天
如同悲傷被下載了兩次《如同悲傷被下載了兩次》/導演:談宗藩/陳珊妮 ft.林宥嘉
I'm Not Yours《呸》/導演:陳奕仁/蔡依林
I am alive feat. Jason Mraz《新地球》/導演:劉耕名/林俊傑
我想知道你的一切《機會與命運》/導演:陳宏一/HUSH

ユニークなMVがずらりと並んでいますが、この中で一つあえて選ぶなら…ということで、陳珊妮 ft.林宥嘉の《如同悲傷被下載了兩次》を。歌詞を映すこととページをめくることの融合は、MVではときどきみられるアイディアですが、このMVもかなり工夫がされています。

陳珊妮 ft.林宥嘉《如同悲傷被下載了兩次》



残りの部門は、明日改めて! → 後半はこちら


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posted by 研究員B at 01:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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