2016年06月19日

「台湾の音楽フェスへ行こう!」大港開唱

「台湾の音楽フェスへ行こう!」1日目・大港開唱

虎ノ門に台湾文化センターがオープンして1年、それを機に開催される「台湾カルチャーフェスティバル」のオープニング企画として、「台湾の音楽フェスへ行こう!」という3日間のトーク&ライブイベントが開催されました。幸運にも抽選に当たり、全日行くことができたので、(もう一週間経ってしまいましたが…)レポをまとめておこうと思います。既にSNSに載せたものをベースに、適宜情報を追加しました。

今回は、まず1日目(6月11日)のレポを。
この日は、夜のイベントに先立って、午後2時から関係者向けのオープニングセレモニーが1時間ほど開催されました。ありがたいことに関係方面からお声をかけていただき、末席から覗かせてもらいました。
このセレモニーは、同じ日からスタートするもう一つのアート関係の企画との合同のものだったので、関係者の数も多く、それぞれの挨拶とスピーチを一通りやって写真撮影をするだけでタイムアップ、というものでした。その中で、注目はやはり閃靈のフレディ・リム(林昶佐)でした。

台湾語での挨拶から始めたフレディのスピーチの内容は、アジアンパラダイスの記事に詳しく紹介されています。印象に残ったのは、文化の面での交流がもつ意味の大きさを強調していたところで、それを語る彼の姿になんとなく「ホームグラウンド」感があったのです。今や立法委員(国会議員)であるフレディ、その立場にふさわしい(?)落ち着いた雰囲気をたたえてはいましたが、今回は政治的な文脈をことさらに意識したり強調したりしなくてもいい「文化」に関わる活動であるせいか、適度にリラックスして発言できるのかもなあ、などと(あくまで想像ですが)思いながら聞いていました。

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続いて、夜のトーク&ライブイベント。進行の遅れやオーディエンスの多さなどで、入場まではなかなか大変でしたが(整理番号がかなり後ろの方だったので、結構長時間屋外待機でした…笑)、充実した内容で楽しい時間を過ごせました!

この日は、高雄で開催されているMegaport Festival(大港開唱)がテーマ。まずは、元・大港開唱のオーガナイザーであるフレディが再び登場してトーク。でもフェスについてはあまりふれず、昼のスピーチの内容を日本の音楽ファン向けに言い換えて伝えるというものでした(これはこれで興味深かったです)。フェスの具体的な内容は、フレディに代わって登場した閃靈のドリス(葉湘怡)が説明。眼鏡姿のドリスはステージで観るのとは全然違う印象。たまたま目撃したのですが、開場前に、外に並んでいるファンの目の前をドリスが入っていく場面があって、でもほぼ気づかれずにさりげなく通り抜けていました。この日の彼女だとなかなか気づかないかもしれません!

ステージ設営の工夫などを淡々と語るドリスの話で印象に残ったのは、メインのオーディエンスである若者たちの親世代のアーティストも起用しているという点。確かに今年の大港開唱でも、沈文程や徐懷トなどがラインナップに加わっていて、面白い試みだと思いました。もう一点は、フェスは若者の現実逃避の場なのではないという考えから、現実の社会的な諸問題を考える機会を提供する場にもしているということでした。同性婚やひまわり学生運動の例を挙げていましたが、上映された映像でも、高雄同志遊行(高雄プライドパレード)のブースが映っていました。ただ音楽を聴かせるというだけではない、意味のある場にしようという姿勢は(他のフェスにもみられるものですが)興味深かったです。

トーク終了後は、KKBOXでの生中継があるせいか質疑応答などはなく、そのままライブに移行。
まず登場したのは阿飛西雅Facebookwikipedia)。彼らは2年前の台ワンダフル/サマソニ以来の来日ライブ。あの轟音のスタイルを、ビルの中のスペースで本当にやるのだろうかと思っていましたが、容赦なく(笑)実行していました。

ベテランの彼らは今回も安定のパフォーマンスで、でも2年前よりソリッドさが増していて、非常にかっこよく、印象的でした。意外にも(?)、ステージ後のインタビューが笑いに満ちて盛り上がりました(笑)。小花(吳逸駿)があんなキャラだったとは!
ちなみに阿飛西雅のベース・KKこと葉宛青は、著名インディーズレーベルの小白兔唱片を立ち上げた、台湾インディーズ界の重鎮の一人。ステージ左のギター張勝為は、去年のサマソニにも拍謝少年の一員として来日しています。

次に登場したのは宇宙人(Cosmos People)。彼らもこれまた安定のパフォーマンスでした。この人たち、短い時間でも、オーディエンスを盛り上げ楽しませるツボを本当によくわかっています。今回もその力量をいかんなく発揮、とっても楽しい時間でした。演奏のクオリティもますます上がっていた気が。インタビューも「広末涼子」やら「堂本剛」やら、意外?な名前が。

トリは滅火器(Fire EX.)。この日の滅火器は、とっても珍しいアンプラグドでのパフォーマンスでした。台湾でも5回ぐらいしかやっていないとのこと。どんな雰囲気になるのだろう…と思っていましたが、始まってみるとこれが非常に味わい深く、はっきり言ってかなり感動的なステージで、生で聴けたのは本当に幸運でした。よくよく彼らを見てみると、東北支援のリストバンドとか広島カープのギターストラップとか、随所に日本アイテムを身に着けていました(翌日は千葉ロッテの試合に行ったようですが)。

というわけで、非常に満足度の高い夜でした。特に、場つなぎ程度かと当初思った(すみません)インタビューが、どのバンドも相当に面白く充実していて、会場の雰囲気を非常によくしていたと思います。司会の関谷元子さんと通訳の星原宣子さんに感謝!

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posted by 研究員B at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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