2012年09月09日

所長(4歳)が挑戦、変身写真!その2

所長(4歳)が挑戦、変身写真!その2――班尼頓廣告風格寫真

2012年3月、七五三の写真を撮るかわりに、台湾で変身写真を撮ることになった所長(当時4歳)。班尼頓廣告風格寫真(ベネトンフォトグラフィー:台北市中山區一江街43號1樓:公式サイト公式ブログ)で、日本語が上手なヘアメイクさんと一緒に、衣装を選んで、メイクをしてもらって、いざ撮影へ! というところまでが、前回の話。今日は、撮影について。

さて変身写真を撮るにあたり、研究員Aは危惧していたことがあった。それは、所長がかなりの人見知り・場所見知りであること。知らない人に話しかけられようものなら、研究員Aの後ろにさっと隠れる。そして、睨みつける。そんな所長が、知らない場所で、知らない人に写真を撮ってもらうことができるのか? 本人は「大丈夫! 所長、がんばるんだから!」と言うけど、心配でカメラマンさんに相談してみる。するとカメラマンさんは笑って「子供はみんなそうですよ。遊びながらやりますから、大丈夫。遊んでいれば、自然な表情が撮れますからね」と言う。頼もしい。

さて、いよいよメイクルームからスタジオへ移動。最初に入ったスタジオは、ちょっと暗くて、後ろにスクリーンがあるいかにも「スタジオ」っぽい場所。怖気づく所長にお構いなしに、カメラマンさんはテンション高く「ショッチョー、ショッチョー!」と変なアクセントで名を呼び、ちょっかいを出す。楽しそうというより不快そうな所長。ヘアメイクさんは、カメラマンさんの指示で小物を所長に渡したり、セットを変えたり、しゃぼん玉を吹いたり、大忙し。合間合間に「かわいいね〜」「おもしろいね〜」と、所長をおだてる。それでも微妙な表情の所長に、研究員Aも研究員Bも一緒になっておだてる。大人が集まって何やってるんだか。傍から見たら異様な光景。

スタジオの撮影を10分程度やったところで、唐突に「はい、じゃ次」とカメラマンさんの指示。スタジオの横にはかわいらしいセットがいくつかあって、今度はそっちに移動。小さな家や、野原や、バイクがあるこちらのセットは、ままごとプレーパークのような雰囲気があり、所長の目も輝く。小さな階段を上ったり、バスタブに入ってふわふわのコットンを放り投げたりしているうちに、段々楽しくなってきたらしい。表情がどんどんほぐれてきた。「じゃあ、そろそろプリンセスの撮影に移ろうか」とカメラマンさんが声をかけた頃には、最初の緊張はまったくなくなっていた。

メイクルームへいったん撤収すると、またドレス選びから。どれが良い? と写真を見せると、よりによって白雪姫の服を指差す所長。普通のドレスにしようよ、と研究員Aは頭を抱えるが、ここは本人の希望を優先。それでも一着目の時は研究員Aと一緒じゃないと絶対に嫌だと言った着替えを、ヘアメイクさんと二人でやりに行くという快挙。しかも、着替えを終えたら意外に似合っている。「これが似合うはず」みたいな決め付けを大人が勝手にしちゃいけないなあ、とちょっと反省したりする。

二度目の撮影は、最初よりスムーズ。5分ちょっとでセットを移動し、新しい小物を出し、という調子なので、すごく展開が早い。子供にしてみると次々新しいおもちゃが出てくるようなものだから、楽しくて仕方がないわけだ。この時の撮影では、屋外にも少し出た。風船を持って店の前を全力疾走したり、裏手にある別スタジオ併設の小さな庭で撮ったり。屋外の写真は空気感が違うので、ちょっとだけでも入れてくれるのはすごく嬉しい。

白雪姫の撮影の後、所長はまだまだ元気だったのでサービスの三着目の撮影へ。テーマはクール。黒が基調のパンク風? ロック風? の衣装を二つ持って現れたヘアメイクさん、「どっちが良い?」と所長に選ばせる。所長が選んだのは研究員A的には絶対ナシの方だったが、もうここで口を挟まない。実際、着てみたらすごく似合うのだから、研究員Aの考えることなんて大した意味はないのさ。

三着目になってくると、所長も慣れたもの。カメラマンさんとヘアメイクさんの指示を聞いて次々とポーズを決める。2時間前、こんな所長の姿を想像できただろうか。いや、できない。あまりの変化に、深く心打たれる研究員Aと研究員B。あの所長をここまで乗せるなんて、プロっていうのは本当に、本当にすごいもんだ。カメラマンさんと、ヘアメイクさんの力量に心底脱帽する思いで撮影を見守る。

撮影がすべて終わったのは、午後1時のちょっと前。店に着いたのが午前10時だから、3時間程度かかったことになる。衣装を脱いで、いつものTシャツ姿に戻った所長に「何色が好き? ピンク? じゃあ、これあげるね」と撮影に使った風船を一つ手渡してくれたヘアメイクさん。ありがとう。本当にありがとう。3時間だけでも、こんなに所長を大切にしてくれて。

最後にカメラマンさんにもお礼。所長にちょっかい出しながら、テンション高く撮影を続けていた彼は、涼しいスタジオの中で一人汗だくだった。それなのに、休憩時間であるはずのメイクタイムに、照明係の男性と二人でわざわざ所長を見に来てくれた。そして、すごく優しい目でにこにこと所長を見守ってくれていた。商売を超えて、所長を心から大切にしてくれている感じに、研究員Aはすごく心を打たれた。

自分の中ではまったくぴんと来ない存在だった変身写真。はまる人が多い理由が、なんだか分かったような気がする。所長にとって、それは夢のように楽しく充実した時間だったと思う。研究員Aにとっても、自分の知らない所長の姿を見られて、すごく楽しかった。同時に、自分がどれだけ「所長は○○なはず」という思い込みで所長を縛っていたかに気付かされる、と言う意味で、貴重な体験だった。

しかし、変身写真の話はここで終わらない。本当の修羅場はこの後に待っていた。というわけで、「所長(4歳)が挑戦、変身写真!その3 地獄の写真選び編」に続く(笑)。

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posted by 研究員A at 22:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行:遊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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