2010年08月26日

「名揚四海」その1

台湾に関するネタを、よくいえば幅広く、悪くいえば雑多に取り上げてきた当ブログ。しかし今なおまったく扱っていないジャンルがあります。それは…ドラマ! 今回のエントリは、「ドラマ」というカテゴリーの記念すべき最初のエントリになります。

いや、当研究所は決して、数多く放送されてきた台湾のドラマに一切無関心というわけではないのです。「食尚玩家」についてのエントリでもちらっと書いたとおり、以前は所長(現3歳)が寝入ってから、研究員2名で夕食をとりつつテレビ(ドラマも)をよく見ていました。しかし、所長が起きている間はテレビをつけないという所内ルールが導入され、そして所長が大きくなって一緒に食事をとるようになり、所長の寝る時間も遅くなってくると、なかなかテレビを見る時間がとれなくなってしまったのが実状。特にドラマのような連続ものは、事実上見られなくなっている状態。

というわけで、今回は、とりあえず所長着任前の、ずうっっと以前のドラマをご紹介。タイトルは、「名揚四海(Friends)」(2003年:オフィシャルサイトwikipediad-addicts.com)。この作品には、当研究所は結構思い入れがあるので、じっくり取り上げようと思います。

このドラマを見たのは、2003年から翌年にかけて、スカパー784ch(当時の名称は「楽楽チャイナ」)の放送でした。当時同チャンネルは台湾・東風衛視の番組を放送する枠があり、このドラマもそこで放送されていました。中国語チャンネルなので、中文字幕のみで日本語ゼロ。当時は初心者中の初心者だった研究員B、研究員Aの同時通訳(?)のおかげで見ることができました。結局その後現在に至るまで、このドラマは日本で放送されていません。

監督は蔡岳勳(d-addicts.com)。「流星花園」(台湾版「花より男子」)や「ザ・ホスピタル」などで、台湾ドラマの監督としては日本でも有名な一人。時期としては、この「名揚四海」は、「流星花園」の後、「戦神〜MARS〜」の前に作られたものです。

オープニングテーマは「彩虹」。このドラマに出演している尤秋興がメンバーであるユニット「動力火車」の歌ですが、ドラマのオープニングでは当時15歳の新人・張心傑のヴァージョンが使われていました。南部の青い海と空!



このドラマのオフィシャルページには、冒頭に次のような文章が書かれています。
像許多南部的年輕人一樣,
我們對台北這個城市也充滿了嚮往之情;
也許是因為迷惑於她表象的繁華,
也許是期望在更多更好的工作機會中一展身手,
或者,
也許只是單純地為了一圓兒時的夢想,
我們收拾了行囊,
告別親人與家鄉,
搭上列車,
置身於這個陌生又熟悉的都會之中......
「多くの南部の若者たちと同様に、私たちも台北という都市にあこがれの気持ちを抱いていた……私たちは荷物をまとめて、家族や故郷に別れを告げて、列車に乗って、未知であると同時に熟知しているこの都会に身を置く…」という感じ?(中国語初級レベルのためご容赦を) これに表れているように、このドラマは地方から都市=台北に出てきた若者たちの姿を描いたもの。特定の一人の若者にクローズアップするというのではなく、仲間だった6人(陳峰・燕如・POLO・美麗・GiGi・石頭)それぞれを描く群像劇になっています。

台湾南部で共に育った若者たちが、やがて故郷を離れて台北に移り、それぞれの生活を送っている。医者の卵、人気のモデル、ネットカフェの店長…。それぞれの別れと再会や、近づきすれ違う思い、彼ら・彼女らの成長と悲しみが描かれている……っていうと凡庸に響くかもしれないけど、その若者たちを軸にしつつ、親世代から続く複雑な経緯や過去の事件・約束、彼ら/彼女らを見つめる先輩や同僚・恋人たちとの関係も織り交ぜながら、とっても奥行きのある物語になっています。

今回、このエントリを書くにあたって、改めて「名揚四海」について検索すると、さすがに多くはヒットしないけれど、日本人でこのドラマを見た人のコメントは絶賛するものばかりのような気がする。「名作!絶対見るべし!!」とか、「感動、感動、感動の嵐!「名揚四海」についてなら、2,3時間は語れます」とか書かれているのが見つかります(!)。そう、この作品、冗談抜きに名作です! 音質の悪さをはじめ、いろんな限界や欠点はあると思うけど、いま考えても本当によく練られた、とてもおもしろい作品です。お勧めです。

実際、自分にとっても(おそらく研究員Aにとっても)、ほぼ最初に見た台湾ドラマだったにもかかわらず、本当にインパクトを受けた作品で、台湾ドラマや台湾社会への関心をぐいっと高めた作品です。可能性は限りなく低いのは承知の上で、日本語字幕での放送を希望!

続きはまた明日以降ということで、今回は最後に、台湾での放送開始時の見面會の様子を動画サイトでみつけたので、ご紹介。動力火車の尤秋興=陳峰が、ドラマの中と同様に、「媽媽的歌」を朗々と歌っている! これ、とっても貴重だと思う。



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posted by 研究員B at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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