でも、交通事情を考えると、台湾はそんなに自転車に適した場所にも思えない。『藍色夏恋 [DVD]』で陳柏霖(チェン・ボーリン)と桂綸鎂(グイ・ルンメイ)は、あんなに気持ちよさそうに自転車で走っていたのに。あれは、旅行者には無理なのかしらん。
そう考えていた研究員Aだけど、どうも最近様子が変わりつつある様子。それならぜひとも台北で自転車に乗りたい!野望を持つ研究員Aが、今後のために調べてみました。とりあえずは、台北の市街地をレンタサイクルで回ることを可能にした「YouBike 微笑単車」についてご紹介。
さて、「YouBike 微笑単車」とは、市政府の肝いりで始まったレンタサイクルのプロジェクト。現在は、信義区(MRT国父記念館・市政府駅のあたりから台北101あたりにかけての新興開発地区)限定。言われてみれば、今年3月の出張時、101の前でカラフルな自転車を見かけて何だろう?と思った記憶あり。具体的な利用方法については旅旅台北に詳しい説明があるので、そちらをご覧あれ。
利用にあたってEASYCARD(悠遊カード)とクレカの両方が必要というのは、ちょっとめんどくさいように思えるかも。でも、個人的にはこれが利用できたら相当に便利だと思う。オリジナルサイトを見ると分かるが、ステーションがあちこちにある。たとえば101の前とか世界貿易センターの横とか、そのもっと先まで。そして、どこで借りて、どこで返しても良い。そう、乗り捨て自由。これはかなり色んな使い方ができるのではないか、と夢は広がる。
たとえば、
●けっこう距離のあるMRT市政府駅から台北101。行きはぶらぶらか観光しながら行ったけど、帰りは疲れたから早く駅に戻りたい場合。101前で自転車借りて市政府駅か国父記念館駅にGo!なんて楽ちん。
●フードコート激戦区の信義区。色々比較して一番おいしそうなところで食べたいよー、という時。駅で自転車を借りて、ぐるぐる調査。(歩いてこれをやるとヘトヘトになるので注意!信義区はけっこう広い)。
●せっかくだから101の先にある四四南村まで足を伸ばしたい、という時。四四南村について詳しくは、旅旅台北やLove Taiwan Projectの紹介をご覧いただきたいが、最近ちょっと話題の場所。当研究所が愛するグルメ番組『食尚玩家』でも、しょっちゅう紹介されている。でも、これが微妙に行きにくい。101からちょっと足を伸ばして、という場所なので、レンタサイクルがあったら気軽に行けそう!
などなど。台北市観光伝播局が出してる『ディスカバー台北』2009年11/12月号でも「YouBike 微笑単車」が紹介されているのだけれど、そこで掲載されているモデルコースはこんなもの。
MRT国父記念館駅周辺で中華風の朝食を賞味→国父記念館で展覧会の鑑賞→誠品書店、デパートでランチとショッピング→信義計画区のパブリックアートと美しい建築を鑑賞、映画鑑賞→四四南村で眷村の歴史と文化を見学→284のバスに乗ってあるいはぶらぶらしながら臨光街観光夜市へ
おお、なんと盛りだくさん。確かにこのプランは自転車あってこそ、ですな。
しかし、ここで当研究所に立ちはだかる大きな壁。それは、「身長140cm」という規定。……所長(3歳)が乗れない。子供用の補助椅子もないし(涙)。
台湾では、「身長140cm」が大人と子供の境目なのか?温泉でも「身長140cm」が規定になっていることが多い気がする。恐るべし、「身長140cm」の壁。まあ、所長が自転車ってこと自体に無理があるんだけど。補助椅子のあるレンタサイクルないかしら〜。
と悲しんだところで、次回はより本格的サイクリングができるよ、の情報。「河濱自行車」編へと続きます。