2017年06月25日

第28屆金曲獎・結果

第28屆金曲獎」、2017年6月24日夜に、受賞者がすべて発表されました(公式サイト)。既にネットの生中継や報道などでチェック済みの方も多いでしょうが、このエントリでは、改めて受賞者・受賞作品のリストを紹介しておきます。

なお、今回のノミネートリスト全体は、このエントリ(前半)このエントリ(後半)で紹介しているので、あわせてどうぞ。
また、過去の金曲獎については、以下のリンクをご参照:
2016年(ノミネートリスト(前)ノミネートリスト(後)結果)、
2015年(ノミネートリスト結果)、
2014年(ノミネートリスト結果)、
2013年(ノミネートリスト結果)、
2012年(ノミネートリスト結果)、
2011年(ノミネートリスト結果)、
2010年(結果の一部)。


【演唱類】(ボーカル部門)

■年度專輯獎(ベストアルバム賞)
桑布伊(盧皆興)/桑布伊創作專輯 - 椏幹

今年から新設された総合ベストアルバム賞は、桑布伊が受賞。桑布伊さんまた来日して〜。
しかし、最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)にノミネートされながら選ばれず、でもこっちの総合ベストアルバムに選ばれるというのは、なんだかちょっと落ち着かないですね。

■年度歌曲獎(ベストソング賞)
大風吹《醜奴兒》﹙草東沒有派對﹚

なんと草東沒有派對! 彼らのインディーズ方面での好評ぶりは確かにすごかったのだけど、しかし年度歌曲獎ですよ年度歌曲獎。さすがにこれはびっくりでした。
単曲のインパクトとクオリティは、ノミネート諸作品の中では楊丞琳《年輪說》が一番だと思っていたのですが……レイニー残念でした。

■最佳國語專輯獎(ベスト國語アルバム賞)
自傳 history of Tomorrow﹙五月天﹚

例年ならばんばん受賞する五月天、一時は(ほぼ)無冠に終わるのかと思ってしまいましたが、この賞はしっかり受賞。魏如萱残念でした。

■最佳台語專輯獎(ベスト台湾語アルバム賞)
釘子花﹙伍佰﹚

ここはしっかり伍佰が受賞。SKARAOKEを迎えたタイトルチューン《釘子花》をご紹介。巨大化する伍佰!

伍佰 & China Blue《釘子花》



■最佳客語專輯獎(ベスト客家語アルバム賞)
光亮徬徨的閃耀年紀﹙二本貓﹚

二本貓が受賞! 日本に来ませんか〜?
MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

■最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)
vavayan 女人﹙阿爆(阿仍仍)﹚

阿爆! ご本人はグラストンベリー・フェスティバル参加のためイギリス滞在中で不在でした(去年は同様に、Sumingが行っていて不在ながら受賞してましたね)。久々のリリースが賞につながって何よりでした。
MVはノミネートリストのチェック(前半)のエントリで紹介しています。

■最佳音樂錄影帶獎(ベストミュージックビデオ賞)
拆《張三李四》﹙導演:彭o益;朱啟光;張錫安﹚:張三李四

ノミネートリストのチェック(前半)のエントリで紹介しました。ユニークなMVなのは確かですが、まさか激戦を勝ち抜いて受賞するとは、ちょっとびっくりでした。

■最佳作曲人獎(最優秀作曲賞)
黃建為/離心力 Centrifugal Force《離心力 CENTERIFUGAL FORCE》﹙楊乃文﹚

ここもいろいろ佳曲があったのですが、ダークホース的な黃建為のこの曲が受賞。とはいえ、楊乃文の力量を感じさせる、味わい深い見事な作品なのは確かです。

楊乃文《離心力》



■最佳作詞人獎(最優秀作詞賞)
五月天 阿信/成名在望《自傳 history of Tomorrow》﹙五月天﹚

「大方の予想」的なものから微妙にずれる今回の金曲獎、この部門とかびっくり展開が来そうなところ、きっちり阿信が受賞。お見事。

■最佳編曲人獎(最優秀編曲賞)
盧凱彤/還不夠遠《你的完美有點難懂並不代表世界不能包容》﹙盧凱彤﹚

盧凱彤が受賞! MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。自身の「太太」について、スピーチですがすがしく語る姿が素晴らしかったです。

■最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
荒井十一/vavayan 女人﹙阿爆(阿仍仍)﹚

荒井十一(壯一郎)が受賞! 2014年も莫文蔚のプロデューサーとして受賞していましたが、今回再びの受賞です。ちなみに名前が日本人風なのは、父が日本人だからです(母は香港人)。パートナーの方は原住民だそうで、そのせいか近年はこの阿爆をはじめ、原住民アーティストのプロデュースもいろいろ取り組んでいます。

■最佳單曲製作人獎(最優秀シングルプロデューサー賞)
陳君豪/是日救星《是日救星》﹙徐佳瑩﹚

ここもライバルは強力だったと思うのですが、ダークホース(と言っていい気がしますがどうでしょう…)の陳君豪が受賞! 徐佳瑩LaLaの力強い曲をはりつけておきます。

徐佳瑩《是日救星》



■最佳國語男歌手獎(最優秀國語男性シンガー賞)
方大同/JTW 西遊記

方大同が受賞! これは評価されるべき強力な作品だったと思うので、よかったよかった。MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

■最佳國語女歌手獎(最優秀國語女性シンガー賞)
艾怡良/說 艾怡良

艾怡良が受賞! 魏如萱に受賞してほしかったけど、でも艾怡良も文句なしの上質さです。

艾怡良《我們的總和》



■最佳台語男歌手獎(最優秀台湾語男性シンガー賞)
謝銘祐/舊年

(この部門だけ、なぜか欠落していたので6/25 9:40に追記しました。→ なんと、その追記自体が誤りだったことがわかりました!すみません! ご指摘に深く深く感謝! 修正しました:6/25 22:25)
受賞したのは謝銘祐。2013年に続いての受賞でした。
MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

■最佳台語女歌手獎(最優秀台湾語女性シンガー賞)
曹雅雯/思念的歌

受賞したのは曹雅雯。大卒直後に新人の賞を受賞してデビュー、特にここ数年は着実にリリースを重ねて、前作で初めて最佳台語女歌手獎にノミネート、そして今回受賞と、着実にステップアップしています。作詞作曲もやる彼女、今後も注目です。

曹雅雯《思念的歌》



■最佳客語歌手獎(最優秀客家語シンガー賞)
二本貓/光亮徬徨的閃耀年紀

二本貓はここでも受賞! 日本来て〜(二回目)

■最佳原住民語歌手獎(最優秀原住民語シンガー賞)
桑布伊(盧皆興)/桑布伊創作專輯 - 椏幹

桑布伊、ここでもしっかり受賞しています。

■最佳樂團獎(最優秀バンド賞)
草東沒有派對(林耕佑、・爲筑、楊世暄、劉立)/醜奴兒

五月天が強いよな〜と思っていたら、なんと草東沒有派對が受賞。これだけでも十分にビッグニュースなのですが、草東沒有派對はさらに受賞を重ねたので、なんだか印象が薄れてしまいました。

■最佳演唱組合獎(最優秀ユニット賞)
Mr. Miss(杜凱;劉戀)/先生小姐

ノミネートリストのチェックのエントリ(後半)で紹介した、Mr. Miss 先生小姐が受賞! これも本当にびっくりでした。自分にとっては面白かったけど、まさか受賞するとは! というわけでもう一つのMVをご紹介。

Mr. Miss 先生小姐《晚期拖延症患者》



■最佳新人獎(最優秀新人賞)
草東沒有派對/醜奴兒

草東沒有派對が受賞。ここだけかと思ったら…という展開でした。


【演奏類】(インストゥルメンタル部門)

■最佳專輯獎(ベストインストゥルメンタルアルバム賞)
SEDAR﹙演奏者:秦四風﹚

■最佳專輯製作人獎(最優秀インストゥルメンタルアルバムプロデューサー賞)
李欣芸/心情電影院﹙演奏者:保加利亞國家廣播交響樂團﹚

■最佳作曲人獎(最優秀インストゥルメンタル作曲賞)
秦四風/Arboreal Tunnel (feat. Richard Bona)《SEDAR》﹙演奏者:秦四風﹚

秦四風が2部門受賞! 後述の録音関係も受賞しているので、計3部門受賞と、これまたびっくり。短いけど、MVはノミネートリストのチェック(後半)のエントリで紹介しています。

ここでは、最佳專輯製作人獎を受賞した李欣芸のアルバム《心情電影院》を取り上げます。数々の作品を生み出してきた李欣芸、今作では彼女が関わったさまざまな音楽(《練習曲》《深海》《軍中樂園》などの映画音楽や、台北MRT板南線の電車入線時の音楽など)を、ブルガリア交響楽団(Bulgarian Symphony Orchestra)とジョイントして収録しています。せっかくの機会なので、製作ダイジェストの動画と、収録曲「西伯利亞的風」の動画の二つをご紹介します。

李欣芸 『心情電影院』

西伯利亞的風 / 李欣芸『心情電影院』官方試聽版



■最佳專輯包裝獎
陳星翰;何旭庭;講口萬;余品翰;小狐;毛怪;李夏/Welcome To The Next Level ( 陳星翰 )

ジャケット/パッケージの賞は、羅志祥や蔡依林ともコラボしているラッパー/プロデューサーの陳星翰が受賞。

■最佳演唱錄音專輯獎
桑布伊創作專輯 - 椏幹
(主要錄音人員:孫天致/主要混音人員:孫天致/主要母帶後製人員:Ted Jensen)

■最佳演奏錄音專輯獎
SEDAR:秦四風
(主要錄音人員:李岳松、馬力、須藤 滿、Goh Hotoda、王耀唯、Larry Williams、Gary Grant、Dustin Higgns、Richard Bona、Chris Parks、Brendan Muldowney、James Genus、、秦四風、Scott Henderson、賈軼男、Alain Caron、Julian Miller/主要混音人員:Goh Hotoda、馬力/主要母帶後製人員:Bob Ludwing)


◎特別貢獻獎
《 特別貢獻獎 》

紀露霞(紀秋英)、張雨生

張雨生へのトリビュートの張惠妹のパフォーマンス、見事でした。

◎評審團獎
《 評審團獎 》

生祥樂隊(圍庄)

生祥樂隊、演奏なしでしたね…。林生祥しか来場していなかったのかも。


全体として、今年の金曲獎は「癖のある金曲獎」だった気がします。金曲獎の選考に一癖あるというのはよく言われることで、むしろそれこそが金曲獎らしさといっても過言ではないのですが、今年はその「らしさ」をはっきり感じさせる回だったかもしれません。
この受賞結果が、今後の各アーティストの活動を無視できないレベルで左右することもあるので、いろいろ思わずにはいられませんが、それでもともかく、受賞したかどうかにかかわらず、ぜひ一人ひとりが気になる音楽にめぐりあう機会になれば幸いです!

(6/25 10:30追記)
映画監督の侯季然が、昨晩Facebookで次の言葉をポストしていました。

「如果你喜歡的音樂敗給你沒聽過的,第一件事應該是去聽聽那首你沒聽過的音樂。」

もしあなたの好きな音楽が、あなたが聴いたことがない音楽に負けてしまったのなら、第一にやることは、その聴いたことのない音楽を聴いてみることだ――ということでしょうか。そう、その通りなので、受賞結果にこだわらず、ぜひみなさんもいろいろ聴いてみてください! というわけで、改めてノミネートリストのチェックのエントリをご紹介(笑)。
ノミネートリストのチェック(前半)
ノミネートリストのチェック(後半)

タグ:金曲獎
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2017年06月23日

第28屆金曲獎・ノミネートリストの再チェック(後)

今週末、6月24日(土)は「第28屆金曲獎」の発表日です(公式サイト)。前回のエントリに引き続き、発表前の復習として、ノミネートリストの再チェックをしてみます。今回は後半、個人への賞の続きやインストゥルメンタル音楽などの諸部門です。


【演唱類】(ボーカル部門)……の続き

■最佳編曲人獎(最優秀編曲賞)
洪晟文;任中強/Na emaalrup / 獵人 / Hunter《桑布伊創作專輯 - 椏幹》﹙桑布伊﹚
伍佰&China Blue/蹦孔《釘子花》﹙伍佰﹚
・賢哲/空頭支票《說 艾怡良》﹙艾怡良﹚
盧凱彤/還不夠遠《你的完美有點難懂並不代表世界不能包容》﹙盧凱彤﹚
荒井十一;Derrick Sepnio;Fergus Chow/izuwa 有《vavayan 女人》﹙阿爆(阿仍仍)﹚
陳君豪/是日救星《是日救星》﹙徐佳瑩﹚

作曲賞・作詞賞ともまた微妙に違うラインナップ。元六甲樂團で化學猴子の任中強が桑布伊を編曲している!なんて組み合わせに驚いたりしつつ、ここでは香港の盧凱彤をご紹介。エレンのこの曲、かっこいいです!

盧凱彤《還不夠遠》


■最佳專輯製作人獎(最優秀アルバムプロデューサー賞)
陳主惠/桑布伊創作專輯 - 椏幹﹙桑布伊﹚
方大同;Derrick Sepnio/JTW 西遊記﹙方大同﹚
杜凱;戈非/先生小姐﹙Mr. Miss﹚
五月天/自傳 history of Tomorrow﹙五月天﹚
陳建騏/末路狂花﹙魏如萱﹚
荒井十一/vavayan 女人﹙阿爆(阿仍仍)﹚

ここも激戦の部門。誰になるのでしょう。注目のMr. Miss 先生小姐については後ほど。


■最佳單曲製作人獎(最優秀シングルプロデューサー賞)
陳建騏/年輪說《年輪說》﹙楊丞琳﹚
荒井十一/家家歌 feat.以莉高露/Suming舒米恩《還是想念(Still Missing)》﹙家家;以莉高露;Suming舒米恩﹚
五月天 瑪莎/還是想念《還是想念(Still Missing)》﹙家家﹚
黃建為;陳君豪/離心力 Centrifugal Force《離心力 CENTERIFUGAL FORCE》﹙楊乃文﹚
達卡鬧/Aka Pacici 不要逞強《郭明龍-Longer Story 創作專輯》﹙郭明龍﹚
陳珊妮/人間煙火《日常》﹙田馥甄﹚
陳君豪/是日救星《是日救星》﹙徐佳瑩﹚

陳建騏とともにアルバムプロデューサー賞とダブルでノミネートされているのは、荒井十一(荒井壯一郎)。2015年には莫文蔚のプロデューサーとしてアルバムプロデューサー賞を受賞した彼、今回も昨日のエントリで紹介した林宥嘉や阿爆のプロデュースで活躍していますが、ここでは家家(+以莉高露と舒米恩)のこの曲です。家家の出身である台東・南王部落の祭りの様子でしょうか。

家家《家家歌》 feat. 以莉高露 / Suming舒米恩



■最佳國語男歌手獎(最優秀國語男性シンガー賞)
周杰倫/周杰倫的床邊故事
方大同/JTW 西遊記
郭頂/飛行器的執行週期
盧廣仲/第五張創作專輯 What a Folk !!!!!!
林宥嘉/今日營業中
黃明志/亞洲通車
大支/硬

ここも、誰になるか気になります。盧廣仲はこの部門だけのノミネート。紹介するのは他部門でも多々ノミネートされている方大同。間違いなく今のC-POPの最高水準のクリエイターだと思いますが、いろいろある中から迷った結果、この曲を選んでみました。HBDD!

方大同《很不低調》



■最佳國語女歌手獎(最優秀國語女性シンガー賞)
艾怡良/說 艾怡良
家家/還是想念(Still Missing)
魏如萱/末路狂花
盧凱彤/你的完美有點難懂並不代表世界不能包容
楊乃文/離心力 CENTERIFUGAL FORCE
葛仲珊/皇后區的皇后

ここも激戦の部門。紹介するのはMiss Ko 葛仲珊。アルバムタイトルの「皇后區的皇后」に、「來自紐約皇后區(Queens) 來到台灣成為女力嘻哈的皇后」という意味が込められているように、今回は出身のアメリカ・ニューヨークのクイーンズ区の頃からの自分の人生に言及するナンバーがいろいろ込められています。紹介する曲も、ニューヨーク時代の亡くなった友人に捧げた、クールなナンバーです。

葛仲珊《就改天》



■最佳台語男歌手獎(最優秀台湾語男性シンガー賞)
羅時豐/羅時豐-愛那麼痛 CD+DVD
廖士賢/廖士賢-「門」
伍佰/釘子花
李英宏 aka DJ Didilong/台北直直撞
ョ銘偉/心內話
謝銘祐/舊年

李英宏からコテコテ台語歌謡まで、今年も多彩ですが、ここでは謝銘祐を紹介。アルバム中のこの曲は、レトロっぽいけど微妙な洗練も感じさせ、味わいがあっていい感じです。曲名の「ワルツ」は、日本語の「ワルツ」がそのまま使われています。

謝銘祐《下晡的ワルツ》



■最佳台語女歌手獎(最優秀台湾語女性シンガー賞)
鳳娘/鳳娘-風聲
秀蘭瑪雅/秀蘭瑪雅-唱乎甲己來聽
曹雅雯/思念的歌
黃妃/雙生花
李婭莎/多桑 @ 純萃年代

台語男歌手獎よりもコテコテ度が高い面々です(それにしてもみなさんほんと歌上手です)が、その中で耳に残りそうな、黃妃のこの曲をご紹介。2年連続の受賞なるでしょうか。

黃妃《假鬼假怪》



■最佳客語歌手獎(最優秀客家語シンガー賞)
二本貓/光亮徬徨的閃耀年紀
米莎×地下河/百夜生
曾仲瑋/掌牛哥
陳瑋儒/我爸講海陸,我媽講四縣

3組はベスト客家語アルバム賞と重なっていますが、その中から二本貓 Urban Catをご紹介。結成して1年も経たないうちに3つの賞を受賞するなど、あっという間に注目されるに至った4人組。「城市人聽的鄉村魅力,鄉村人聽的城市浪潮」と形容されるサウンドは、シンプルながら味わいがあり、要注目。プロデュースはSTAYCOOLのStanleyこと陳品先。

二本貓《青青黃黃的》



■最佳原住民語歌手獎(最優秀原住民語シンガー賞)
桑布伊(盧皆興)/桑布伊創作專輯 - 椏幹
徹摩Cemelesai Pasasauv(柳義祥)/真圓 ZEMIYAN
戴曉君(Sauljaljui Gavegave少亞芮.卡夫卡夫)/順著河流走
郭明龍/郭明龍-Longer Story 創作專輯
阿爆(Aljenljeng阿仍仍)/vavayan 女人
馬詠恩(Tulbus Mangququ)與農男樂團/看月亮SADU KATA BUAN

ここもいろいろ興味深いノミネートですが、悩んだ結果、紹介するのは郭明龍。阿美族の歌手の郭明龍、なんと12年ぶりのリリースです。肩の力が抜けていますね〜。というかこのMVなんなんだ(笑)。

郭明龍《Aka Pacici 不要逞強》



■最佳樂團獎(最優秀バンド賞)
FLUX(黃勤鐘;梁恩智;李政コ;李亮瑩)/FLUX 多元觀點
五月天(阿信;怪獸;瑪莎;石頭;冠佑)/自傳 history of Tomorrow
草東沒有派對(林耕佑、・爲筑、楊世暄、劉立)/醜奴兒
GDJYB 雞蛋蒸肉餅(Soft;Soni;Heihei;YY)/vol.2 GDJYB 2359 BEFORE TOMORROW
獅子合唱團(蕭敬騰;力Q;鄒強;阿矩)/LION
吉那罐子(主唱:楊淑喻; 鍵盤、編曲:李康慶; 貝斯手:盧欣民; 吉他手:劉旭明; 鼓手:陳勇成)/桐花放客
董事長樂團(吳永吉,杜文祥,林大鈞,于培武,郭人豪,林俊民)/董事長的少年時代

大御所から注目の若手バンドまで揃い、注目の部門。どのバンドも魅力的で、決めきれず二つ紹介します。一つは、香港の4人組バンド・GDJYB 雞蛋蒸肉餅。彼女たちのクオリティは日本でもじわじわ知られている気がしますが、金曲獎にノミネートされるという展開は予想していませんでした。メッセージも映像も興味深いこのMVを。

GDJYB 雞蛋蒸肉餅《逃亡吧,少年呀!》


もう一つは吉那罐子。かつてフジテレビ「ASIA VERSUS」にも出演したのを覚えている人もいるかもしれません。ボーカルの客家人・吉那の力強い歌声と、ファンキーでノリのよいサウンドの説得力は、ほんと魅力的です。もっと注目されてほしいバンドの一つ。
紹介するのはアルバムのプロモーション動画ですが、とっても短いので、特別に二つ並べてみました。

吉那罐子[桐花放客]專輯發行 版本1

吉那罐子[桐花放客]專輯版本2



■最佳演唱組合獎(最優秀ユニット賞)
問樂團(蔡子雍 Cameron Golinsky 蔡子萱 潘絃融 張維麟 張皓程)/問樂團 Guess What - ONE
動力火車(尤秋興;顏志琳)/20新歌duet精選雙CD
AstroBunny 原子邦妮(查家雯;Nu)/孤單會消失離開不見
Mr. Miss(杜凱;劉戀)/先生小姐
草蜢(蔡一智;蔡一傑;蘇志威)/音ス行者
火星電台(黃少峰;曾宇) /火星電台

多彩さではこの部門が一番かも。動力火車、香港の草蜢、中国の火星電台というキャリアのある面々がノミネートされているのも印象的ですが、力強く華やかなアカペラグループの問樂團、元・櫻桃幫(Cherry Boom)のボーカル查查のユニット原子邦妮も注目です。
でもここは、中国のMr. Miss 先生小姐を紹介せずにはいられません。北京大学出身の男女二人(杜凱と劉戀)によるジャズテイストのユニット。ポップで軽妙で、それでいてエレガントで、大変印象に残りました。MVもユニークで、要注目です。

Mr. Miss 先生小姐《明天的煩惱交給明天》



■最佳新人獎(最優秀新人賞)
FLUX/FLUX 多元觀點
Mr. Miss/先生小姐
草東沒有派對/醜奴兒
郭修ケ/抽象圖 Abstract Painting
Erika/I Am Erika
宮閣/GONG

新人賞は草東沒有派對が強そうな雰囲気ですが、個人的には上で紹介したMr. Miss 先生小姐も推したくなります。でも他のノミネートも十分に注目に値する面々。紹介するのはFLUXです。2015年1月に来日したときから一部メンバーチェンジがありましたが、活動を続けノミネートに至っています。

FLUX《來自1960》



【演奏類】(インストゥルメンタル部門)

■最佳專輯獎(ベストインストゥルメンタルアルバム賞)
心情電影院/李欣芸音樂製作有限公司﹙演奏者:保加利亞國家廣播交響樂團﹚
ALL KINDS OF GOOD﹙演奏者:Martin "Musa" Musaubach﹚
藍。掉﹙演奏者:鍾玉鳳;陳思銘﹚
SEDAR﹙演奏者:秦四風﹚
零柒印象﹙演奏者:托比‧麥﹚

■最佳專輯製作人獎(最優秀インストゥルメンタルアルバムプロデューサー賞)
李欣芸/心情電影院﹙演奏者:保加利亞國家廣播交響樂團﹚
Martin "Musa" Musaubach/ALL KINDS OF GOOD(十一音樂)﹙演奏者:Martin "Musa" Musaubach﹚
鍾適芳/藍。掉﹙演奏者:鍾玉鳳;陳思銘﹚
秦四風/SEDAR﹙演奏者:秦四風﹚
顧忠山/PROPER UP!正﹙演奏者:紅節奏﹚

■最佳作曲人獎
李欣芸/台北行板《心情電影院》﹙演奏者:保加利亞國家廣播交響樂團﹚
Martin "Musa" Musaubach/ALL KINDS OF GOOD《ALL KINDS OF GOOD》﹙演奏者:Martin "Musa" Musaubach﹚
陳思銘/Fade to Blue 藍。掉《藍。掉》﹙演奏者:藍。掉﹚
秦四風/Arboreal Tunnel (feat. Richard Bona)《SEDAR》﹙演奏者:秦四風﹚
曾晄。/Call It Anything《Kind of True》/福爾摩沙任務爵士樂團﹙演奏者:福爾摩沙任務爵士樂團﹚

インストゥルメンタルの諸部門も、注目作品がいっぱいです。インストの部門といえばこの人、李欣芸の華麗な『心情電影院』や、(先日の盧廣仲の来日ライブでバンドに加わっていた)Martin "Musa" Musaubachのアルバムも注目なのですが、個人的に断然インパクトがあったのは、中国のジャズアーティスト・秦四風の《SEDAR》。参加しているのがリチャード・ボナ、ジョン・スコフィールド、スコット・ヘンダーソンなどびっくりするメンバーで、注目せずにはいられません。中国のラッパー・戈銳と、スコット・ヘンダーソンのギターをフィーチャーしたナンバーが、少しだけ動画で視聴できるのでご紹介。戈銳のラップもかなりいいのですが、スコヘンのギターが実にスコヘンらしくて感動! かっこいい!!

秦四風《A.K.S.》 (feat. Scott Henderson & 戈銳)


このアルバム、さらにマーカス・ミラーと元UZEBのAlain Caronの二人のベースを同時に起用した曲まで収録されていて(Alain Caronはフレットレス)、とにかく大変気になっています。


残りの、ジャケット/パッケージや録音の賞については、以下にリストのみ載せておきます。また、特別貢獻獎には亡くなって10年の張雨生が、評審團獎には生祥樂隊が選ばれています。

■最佳專輯包裝獎
陳世川(Gelresai)/桑布伊創作專輯 - 椏幹
羅文岑/圍庄 Village Besieged
陳星翰;何旭庭;講口萬;余品翰;小狐;毛怪;李夏/Welcome To The Next Level
蕭青陽工作室/何年何月再相逢
楊文瑄;聶永真/心情電影院/李欣芸音樂製作有限公司

■最佳演唱錄音專輯獎
桑布伊創作專輯 - 椏幹
(主要錄音人員:孫天致/主要混音人員:孫天致/主要母帶後製人員:Ted Jensen)
JTW 西遊記
(主要錄音人員:Derrick Sepnio;Jeff Li/主要混音人員:Phil Tan;Ken Lewis;Jaycen Joshua;Tony Maserati;Dave Pensado/主要母帶後製人員:Chris Gehringer)
#MWHYB
(主要錄音人員:Brian Paturalski、Ken Lewis、tye、Enik Lin/主要混音人員:Brian Paturalski、Ken Lewis、tye、Enik Lin/主要母帶後製人員:James Cruz)

(主要錄音人員:王永鈞/主要混音人員:林正忠/主要母帶後製人員:Chris Gehringer)
明白
(主要錄音人員:陳志翔、葉育軒、李振權Jim Lee、John Hermanson、林ノ堅(強尼)、陳以霖、李岳松/主要混音人員:樊乃綱、林正忠、李振權Jim Lee/主要母帶後製人員:Michael D.)

■最佳演奏錄音專輯獎
心情電影院/李欣芸音樂製作有限公司
(主要錄音人員:David Santiago;楊敏奇/主要混音人員:楊敏奇;程馗/主要母帶後製人員:楊敏奇;程馗)
幻城電視配樂原聲帶
(主要錄音人員:Frank Cunningham、Antonio Oliart、Chenao Wang、Jorge Velasco/主要混音人員:V.K克、Shinnosuke Miyazawa/主要母帶後製人員:孫仲舒)
SEDAR
(主要錄音人員:李岳松、馬力、須藤 滿、Goh Hotoda、王耀唯、Larry Williams、Gary Grant、Dustin Higgns、Richard Bona、Chris Parks、Brendan Muldowney、James Genus、、秦四風、Scott Henderson、賈軼男、Alain Caron、Julian Miller/主要混音人員:Goh Hotoda、馬力/主要母帶後製人員:Bob Ludwing)
曾晄。 共聲體三重奏−Chromatics色彩學/共聲體樂團
(主要錄音人員:余佳倫/主要混音人員:余佳倫/主要母帶後製人員:Jeff Lipton)
Kind of True/福爾摩沙任務爵士樂團
(主要錄音人員:Tommy Cavalieri/主要混音人員:Tommy Cavalieri/主要母帶後製人員:Tommy Cavalieri)


◎特別貢獻獎
《 特別貢獻獎 》

紀露霞(紀秋英)、張雨生

◎評審團獎
《 評審團獎 》

生祥樂隊(圍庄)


毎年のことですが、この金曲獎、何が受賞するかも気になりつつ、それ以上にノミネートリストの多彩さと、そこからの新しい発見が毎年楽しみです。なんだかもういろいろ終わってしまった気分ですが(笑)、明日の夜を待ちたいと思います!

posted by 研究員B at 23:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第28屆金曲獎・ノミネートリストの再チェック(前)

今週末、2017年6月24日(土)は「第28屆金曲獎」の発表日です(公式サイト)。毎年使っている説明を今年も繰り返すと、この金曲獎、「台湾のグラミー賞」としばしば言われる、台湾で最もメジャーな音楽賞です(同時に、選考に一癖あるともよく言われます)。明日発表されるのは、金曲獎の中の「流行音樂」(ポピュラー音楽)関連の諸部門です。

例年同様に、今回のエントリでは、発表前の復習として、ノミネートリストの再チェックをしてみます。過去の金曲獎については、以下のリンクをご参照: 2016年(ノミネートリスト(前)ノミネートリスト(後)結果)、2015年(ノミネートリスト結果)、2014年(ノミネートリスト結果)、2013年(ノミネートリスト結果)、2012年(ノミネートリスト結果)、2011年(ノミネートリスト結果)、2010年(結果の一部)。

以上、ほぼ例年のコピペです(すみません)。ではさっそく、以下長くなりますがご容赦を。


【演唱類】(ボーカル部門)

■年度專輯獎(ベストアルバム賞)
圍庄 Village Besieged﹙生祥樂隊﹚
醜奴兒﹙草東沒有派對﹚
最佳國語專輯獎入圍作品
最佳台語專輯獎入圍作品
最佳客語專輯獎入圍作品
最佳原住民語專輯獎入圍作品

今年から新設された部門(近い内容の部門は過去にもあり)。昨年までは、「ベスト國語アルバム賞」「ベスト台湾語アルバム賞」などの各部門ごとにベストアルバム賞があるだけでしたが、今回からそれらをまとめた全体でのベストアルバムを選出する賞が設けられました。國語・台語・客語・原住民語の各ベストアルバムのノミネート作品に、生祥樂隊と草東沒有派對のアルバムを加えた24作品から選ばれます。


■年度歌曲獎(ベストソング賞)
告白氣球《周杰倫的床邊故事》﹙周杰倫﹚
年輪說《年輪說》﹙楊丞琳﹚
蹦孔《釘子花》﹙伍佰﹚
我們的總和《說 艾怡良》﹙艾怡良﹚
頑固《自傳 history of Tomorrow》﹙五月天﹚
大風吹《醜奴兒》﹙草東沒有派對﹚
離心力 Centrifugal Force《離心力 CENTERIFUGAL FORCE》﹙楊乃文﹚
天真有邪《今日營業中》﹙林宥嘉﹚

例年にも増して、本当に強力でクオリティの高い作品ばかり。どれが獲るんでしょう? ひとまずここでは、林宥嘉の《天真有邪》を。日本からだと、小松菜奈出演、島田大介が監督というMVが注目されるかもしれませんが、曲も歌もクオリティが高いのが印象的。林宥嘉自身も、プロデューサーの荒井十一(荒井壯一郎)の力量もすごいです。

林宥嘉《天真有邪》



■最佳國語專輯獎(ベスト國語アルバム賞)
JTW 西遊記﹙方大同﹚
飛行器的執行週期﹙郭頂﹚
說 艾怡良﹙艾怡良﹚
自傳 history of Tomorrow﹙五月天﹚
末路狂花﹙魏如萱﹚
萬松嶺﹙許鈞﹚

ここもまた困るほどレベルの高いラインナップ。二つ紹介します。
一つは魏如萱。とんがり感を保持しながらポピュラーな浸透ぶりも達成する、本当に見事なアーティストになったwaa、今作もとても魅力的でした。カラフルなMVです。

魏如萱《‬i‭ ‬will be fine》


もう一つ、許鈞もご紹介。今回の金曲獎は台湾以外からのアーティスト(中国・香港)のノミネートが従来よりもさらに多い気がしますが、この許鈞も中国から。2015年の「中国好歌曲第二季」でベスト8入りしたシンガーソングライターとのことですが、歌も曲も説得力があります。

許鈞《萬松嶺的嬉皮士》



■最佳台語專輯獎(ベスト台湾語アルバム賞)
釘子花﹙伍佰﹚
台北直直撞﹙李英宏 aka DJ Didilong﹚
REBORN﹙滅火器﹚
舊年﹙謝銘祐﹚
台客電力公司同名專輯﹙台客電力公司﹚
董事長的少年時代﹙董事長樂團﹚

今年のこの部門のノミネート、例年以上に多彩で華やか(?)な気がします。昨年夏に代々木公園で行われた台湾フェスタで来日していた台客電力公司が、いきなりノミネートされていてびっくり。人気の李英宏もさっそくノミネートされています。どれを紹介するか迷いましたが、伍佰にしましょう! SKARAOKEを迎えた《釘子花》もいいのですが、悪党伍佰と取締官のョ雅妍が登場するこちらを。メーガンかっこいいです! ゆるさも素晴らしい。

伍佰 & China Blue《愛妳無目地 + 放浪舞者》



■最佳客語專輯獎(ベスト客家語アルバム賞)
光亮徬徨的閃耀年紀﹙二本貓﹚
百夜生﹙米莎×地下河﹚
笑笑仔世界﹙溫尹嫦;羅思容;林生祥﹚
桐花放客﹙楊淑喻; 吉那罐子﹚
我爸講海陸,我媽講四縣﹙陳瑋儒﹚

新発見が楽しみで毎年目が離せない客家語の部門、今年も充実です。文句なしのトップクオリティの二本貓、味わいのある米莎、かつてフジテレビ「ASIA VERSUS」にも登場した吉那罐子と、どれも掛け値なしに要注目。子ども向けの客家語の歌の教材として編集された《笑笑仔世界》も、これもこれで気になるけど、ここでは陳瑋儒を紹介。
陳瑋儒は、高校生のときに既に全国レベルのコンテストで入賞したり、その後公視のドラマ「熱血青春」でテーマソングを担当したりと活躍しかけたものの、ブレイクしきれずいろいろな経験を経て、2011年の客家語のオリジナルソングコンテストで入賞したのを機に、客家語での創作にシフトしていったとのこと。彼の両親は客家人だそうですが、彼自身は子どもの頃から客家語は話せず、後になって学び始めたようです(参照)。
今回ノミネートされたアルバム(2016年)のタイトルは「我爸講海陸,我媽講四縣」。台湾の客家語は、もともとの地理的な由来から複数の種類があるのですが(声調の違いがあるみたいです)、アルバムのタイトルは「父は海陸腔の客家語を話し、母は四縣腔の客家語を話す」というわけで、両親がそれぞれ異なる客家語を話しているということですね。
ここでは、アルバム収録のヴァージョンではないかもしれませんが、このタイトルチューン《我爸講海陸,我媽講四縣》の動画をはりつけておきます(映像は少し前のもので、弟と二人でやっていた青鳥合唱團のものだと思います)。二種類の客家語が続けて歌われる歌詞からは、20代になってから客家語を学び始めた彼の当惑と、でも客家語を学ぶことへの前向きな気持ちが伝わってきます!

陳瑋儒《我爸講海風,我媽講四縣》



■最佳原住民語專輯獎(ベスト原住民語アルバム賞)
桑布伊創作專輯 - 椏幹﹙桑布伊﹚
順著河流走﹙戴曉君﹚
郭明龍-Longer Story 創作專輯﹙郭明龍﹚
vavayan 女人﹙阿爆(阿仍仍)﹚
看月亮SADU KATA BUAN﹙馬詠恩與農男樂團﹚

今年の原住民アルバムも多彩なのですが、ここは阿爆を取り上げましょう。かつて阿爆&Brandyとして2004年に最佳演唱組合獎を受賞した阿爆が、昨年久々にリリースしたソロアルバムは、サウンドの原住民音楽らしさは希薄かもしれないけど、歌詞は全面的にパイワン族の言葉で、歌われている内容は現在の原住民女性の等身大の目線に徹しています。ステレオタイプ的な「伝統的」イメージではなく、原住民以外の人たちと同じ現代台湾社会に生きる原住民の姿を描こうというスタンスは、阿爆自身も出演していた原住民族電視台のコメディードラマ「米高級公寓」を思い出させます。
この《izuwa 有》の歌詞でも、子どもをおんぶして抱っこして農業にいそしんでいた世代の女性とはもう違う、今ではベビーシッターもいるし保育所もある、洗濯機もあるしマクドナルドもある、Facebookをチェックするのに忙しい……と歌われています。

阿爆 (阿仍仍)ABAO《izuwa 有》



■最佳音樂錄影帶獎(ベストミュージックビデオ賞)
拆《張三李四》﹙導演:彭o益;朱啟光;張錫安﹚:張三李四
床邊故事《周杰倫的床邊故事》﹙導演:周杰倫﹚:周杰倫
水星記《飛行器的執行週期》﹙導演:黃婕、﹚:郭頂
獨善其身《日常》﹙導演:比爾賈﹚:田馥甄
頑固《自傳 history of Tomorrow》﹙導演:陳奕仁﹚:五月天
Dust My Shoulders Off《張靚穎英文單曲Dust My Shoulders Off》﹙導演:廖人帥﹚:張靚穎

映像がユニークなMV、引き込まれるドラマを描くMVなど、どれも魅力的なのですが、ここでは昨年多数ノミネートされていた張三李四の《拆》のMVをご紹介。人形劇ですが、庶民の困難を歴史的なスパンをもって描いていて、見事なMVです。終盤には「大埔事件」を思わせる展開も(大埔事件については、以前のエントリで少し取り上げているのでご参考まで)。ただ、ストーリーとしてはなんだか救われない展開で、ちょっとしんどくもあり…。

張三李四《拆》



■最佳作曲人獎(最優秀作曲賞)
郭頂/淒美地《飛行器的執行週期》﹙郭頂﹚
艾怡良/我們的總和《說 艾怡良》﹙艾怡良﹚
五月天 怪獸/後來的我們《自傳 history of Tomorrow》﹙五月天﹚
草東沒有派對/大風吹《醜奴兒》﹙草東沒有派對﹚
魏如萱/你啊你啊《末路狂花》﹙魏如萱﹚
謝銘祐/下晡的ワルツ《舊年》﹙謝銘祐﹚
黃建為/離心力 Centrifugal Force《離心力 CENTERIFUGAL FORCE》﹙楊乃文﹚

佳曲いっぱいで、ここも何が受賞するのか気になりますが、草東沒有派對をご紹介。インディーズシーンではとにかく大変な反響を呼んで人気を集めた彼らですが、金曲獎でもこんなに多くの部門でノミネートされるとはびっくり。華やかとはいいがたいけど響いてくるこのスタイル、ぜひご一聴を。

草東沒有派對《大風吹》



■最佳作詞人獎(最優秀作詞賞)
吳青峰/年輪說《年輪說》﹙楊丞琳﹚
伍佰/蹦孔《釘子花》﹙伍佰﹚
郭頂/淒美地《飛行器的執行週期》﹙郭頂﹚
艾怡良/我們的總和《說 艾怡良》﹙艾怡良﹚
五月天 阿信/成名在望《自傳 history of Tomorrow》﹙五月天﹚
草東沒有派對/爛泥《醜奴兒》﹙草東沒有派對﹚
謝銘祐/彼卡皮箱《舊年》﹙謝銘祐﹚

作曲賞と重なる面々が多いけど、選ばれている曲が違っているのが興味深いです。ここでは、年度歌曲獎にもノミネートされている楊丞琳の《年輪說》をご紹介。吳青峰の歌詞はもちろんですが、レイニーのこの曲、とにかく何から何までクオリティがとっても高くて、実に見事だと聴くたびに思っています。

楊丞琳《年輪說》



残りの部門は、明日改めて! → 後半はこちら

タグ:金曲獎
posted by 研究員B at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月10日

オンライン中国語レッスン体験記・完結編 天天中文に決めたわけ

オンライン中国語レッスン体験ネタ。今まで書いてきた記事は以下の通り。

オンライン中国語レッスン体験記の序 受講動機
オンライン中国語レッスン体験記その1 天天中文
オンライン中国語レッスン体験記その2 CCレッスン
オンライン中国語レッスン体験記その3 BitEx中国語
オンライン中国語レッスン体験記その4 スカイプチャイナ
オンライン中国語レッスン体験記おまけ 気になった教室リスト

今日は、さんざん体験した結果、「天天中文」に決めたわけと、正式入会してみての感想を書く。

まずは天天中文に決めたわけ。講師の質が良かった。無料教材が豊富にあった。予約もまあまあ取りやすかった。週3日プランがあるのが自分の都合にちょうど良かった。こんな感じだろうか。

体験の時は「講師が少ない!予約がとりにくい!」と思っていたのだけど、それは英語のレッスンと比べていたから。昼の時間帯に講師が3〜4人というのは中国語のレッスンだと一般的。その中にお気に入りの講師がいれば問題はない、ということに気づいた。

講師の質が図抜けて良かった「BitEx」も魅力だったのだけど、やっぱり入会金6000円が引っかかった。本当に自分が継続して受講し続けられるのかまだ自信がないし、完全フリートークでやっていけるかも分からない。だから、とりあえずは天天中文を一か月試してみて考えるのでもいいかな、と。

で、正式入会して二週間。どんな感じかと言うと、これがめちゃめちゃ楽しい! 思った以上に楽しい! だって自分がなんとなく疑問に思ってたことを、好きなだけ納得するまで聞ける。そのおかげで、中国語そのものについてだけでなく、中華圏の生活、社会、文化まで、知らなかった知識がどんどん増える。もう単純にそれだけでわくわくする。

最近は、授業の30分前にスカイプを立ち上げてスタンバイ。前回やった内容をノートにまとめて復習している。あとは今日話したい話題に必要な単語を調べたり、作文したり。

会話の能力がこれで上がったのかは分からないけれど、「中国語を話す」「聞く」ことには慣れてきた。「間違えてもいいからたくさん話してみよう」ってなかなか実行しにくい。でも、オンラインレッスンならそれが可能だし、間違えたら直してもらえる。分からなかったら教えてもらえる。チャットボックスですぐに文字を見せてもらえるのも、漢字が分かる日本人には効果的だと思う。

あとは私の場合、「この先生と話したい!」と思えるお気に入り講師が二人ほど見つかったのも大きいと思う。今日は何を話そうかな、何を教えてもらえるかな、と毎回ほんとに楽しみ。そういう相手がいると、学習効果も上がる気がする。

そんなわけで、オンラインレッスン、私自身はかなり面白がってやっている。もし興味を持たれた方がいたら、ぜひ体験レッスンをいくつかの社で試してみてくださいな。

あ、ところで本当に体験レッスンを受ける際は、念のため、オンラインレッスン専用のskypeアカウントを準備した方が安心かも。体験でも本入会した後も多くの先生とコンタクトすることになるので、プライベートのアカウントだとちょっと鬱陶しい。トラブルがあった時にも面倒くさい。あくまで念のためだけど、ここだけはひと手間かける価値はあるかも。


posted by 研究員A at 22:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 語学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

オンライン中国語レッスン体験記おまけ 気になった教室リスト

4社ほどで試してみたオンライン中国語レッスンの体験記。今までの記事はこちら。

オンライン中国語レッスン体験記の序 受講動機
オンライン中国語レッスン体験記その1 天天中文
オンライン中国語レッスン体験記その2 CCレッスン
オンライン中国語レッスン体験記その3 BitEx中国語
オンライン中国語レッスン体験記その4 スカイプチャイナ

今回は、体験をするには至らなかったけど、気になった会社をざっくりご紹介。体験してないのでレッスンの実態とかはわからないけど、ご参考まで。

「台湾華語教学センター」
台湾華語に特化したオンライン中国語レッスン。台湾華語を習える教室は限られているので、オンラインでやってくれているのはかなり画期的。レッスン内容も、一般的な内容から、旅行会話や台湾ドラマ・C-Popを教材に使うものまで色々。至れり尽くせりなのだが、1回50分授業で平日15時〜18時50分はレッスン休止。研究員Aの求める条件に当てはまらず、候補から外す。無料体験ができず、1レッスン1690円とややお高めのなのも足踏みをした理由。でも、どうせなら台湾華語をやりたい!という人にはかなり良い選択肢だと思う。

「Cafetalk」
世界中の先生から多種多様なレッスンを受けることができるマッチングサイト。講師検索画面で「出身国」を「台湾」にすると台湾人の先生が提供しているレッスンが表示される。中国語(台湾華語)のレッスンを提供している先生が多いので、いろいろ選べそう。台湾のことで聞きたいことがあったら、私もここで単発レッスンを受けようと思っている。

「ネトチャイ」
オンライン中国語レッスンを検索すると筆頭に出てくる会社。講師数が多く学費もお手頃なんで気になるが、平日14時〜19時はレッスン休止。なので、研究員Aの求める条件にあてはまらず、検討対象外となる。

「チャイニーズプラザ」
詳しいレッスンレポが届く、というのに興味を持って、無料体験登録をする。が、予約画面を開くと、講師数が少ない。私が受講したい時間帯には新人先生が一人しかおらず、毎回この人に授業を受けるのかーと思ったら気分が萎え、体験せずに終了。夜の時間帯ならもう少し講師数が多いようなのでいいかもしれないが、日中は厳しい。

「ECCウェブレッスン」
ECCが提供するオンラインレッスン。所長(10歳)が「ECCオンラインこども英会話」を受講しているのだが、プログラムがすごくよくできてる。これならきっと大人向け中国語も良いに違いない、と思って調べたら……学費が高い! 高すぎる〜! というわけで、体験もせずに玉砕。会社がお金を出してくれる方とかいいと思うので、試して感想を教えてください〜。

他にもいろいろとあるので、探しているときりがなくなる。でもまあ、自分で「もういいかな」とケリがついたので検索も体験も終了。

オンライン中国語レッスンは同種の英会話レッスンと比べると市場規模が小さく、その分、栄枯盛衰が激しい。ここ数年でなくなってしまった会社も多いようだし、前に評判が良かった教室が講師流失で今一つになっていたりというのもあった。しかも口コミも体験談も少ないからどうやって選んだら良いのか、ちっとも分からない。結局、自分で体験を受けるのが、その会社の雰囲気を知るのに一番良かった。これはたぶん、通学制の教室でも同じことだと思うけど。

というわけで、最終的に私が受講を決めたのは「天天中文」。なぜここにしたか、半月ほど受けてみてどうか、ということを次回は書こうと思います。

posted by 研究員A at 21:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 語学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする