2018年09月05日

9月13日(木)、以莉.高露の来日ライブ!

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おきらく研のSNSでは既に何度か紹介していますが、9月13日(木)に下北沢・北沢タウンホールで、台湾のシンガーソングライター以莉.高露イーリー・カオルーFacebook)の来日ライブが開催されます。いよいよ開催が迫ってきたので、改めてブログで紹介したいと思います。

今回のライブは、「NATIVE MUSIC SHOWCASE」公式サイトFacebooktwitter)と題して行われます。今年4月にJ-WAVEで放送された「RINREI NATIVE MUSIC JOURNEY」(これ、大変いい番組でした)で以莉.高露が紹介されたことがきっかけで、開催されることになったようです。

ライブには、この番組で実際に台湾を旅した元ちとせもゲストで出演して競演するとのこと。アミ族の歌と踊りを一緒に楽しむ企画や、さらには「浅草豆花大王」の豆花や、原住民の粽(アバイ)、台湾グッズなどの販売もあるそうで、会場は豊年祭っぽい雰囲気になるのかもしれません!


●以莉.高露(イーリー・カオルー)

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以莉.高露は台湾の原住民・アミ族出身で、「以莉.高露」という名前もアミ語の名前です。wikipediaによると、生まれたのは花蓮縣鳳林鎮、ただし7歳以降は台北で育ったとのこと。2000年代半ばには音楽活動を始めていたようで、2006年には陳冠宇が率いる「好客愛吃飯」樂團(後の「好客樂隊」)に加入しています(この陳冠宇は客家語の歌手であり、以莉.高露の夫でもあります)。2010年から以莉.高露と陳冠宇は宜蘭縣南澳鄉で有機農業での稲作栽培に取り組むようになり、音楽活動と農業を並行して進めるスタイルを続けることになります。

そうした中、以莉.高露は2011年にファーストアルバム《輕快的生活》をリリース。この作品は金曲獎で一挙3部門で受賞して高く評価され、一気に歌手としての存在感を高めました。2012年には長女を出産、2015年にはセカンドアルバム《美好時刻》をリリース。2015年に台東縣長濱鄉に移り、引き続き音楽活動と農業をともに行っています。2017年には初来日し、フジロックフェスティバルにも出演しました。

以莉.高露の音楽は、伝統的な原住民音楽をベースにしっかりと持ちながら、ジャズやボサノバのテイストもあるなど、ユニークな音楽的洗練を感じさせます。台湾の原住民音楽は多彩な展開をみせていますが、その中でも彼女の音楽は、ルーツミュージックらしさも備えつつ現代的でもあり、それでいて自然との調和も感じさせるという、オリジナリティのあるものです。彼女の歌声も、透明感がありつつも深みのある声で、昨年東京でのライブを聴いたときは、「ゆるやかながら力強く、でも力みはなく穏やかで、そして説得力に満ちた響き」と書きました。ぜひ生で聴いてほしいと思います!

以莉.高露「輕快的生活」


以莉.高露「美好時刻」


以莉.高露自身の考えがよくわかるのは、2017年のこのインタビューです。ぜひご一読を。


●侯志堅、彭書禹、菊田俊介

今回のライブに参加するミュージシャンについても紹介しておきます。

侯志堅 Chris Hou(key: wikipedia)は、実はなかなかのビッグネーム。多くの著名アーティストのプロデュースや作編曲を行い、幅広い音楽活動で知られる人です。中でも映画音楽を多く担当してきたことで知られています。例えば「藍色夏恋」「台北カフェ・ストーリー」「あの頃、君を追いかけた」「コードネームは孫中山」「私の少女時代」などで、近年では「報告老師!怪怪怪怪物!」や映画版「花甲大人轉男孩」も担当しています。

彭書禹 Bruce Peng(gt: Facebook)は、南米の音楽に強いギタリスト。ブラジル音楽のグループ・咻樂風 ChoroFun(Facebook)などでも活動。彼の華麗な七弦ギターのプレイは必聴です!

ゲストで出演予定の菊田俊介Facebook)は、長くシカゴを拠点に活動していたブルースギタリスト、愛称「ブルースの将軍」。シカゴで知り合った台湾人女性との結婚を機に台湾での活動も行うようになり、以莉.高露のアルバムにも参加しています。


●元ちとせ

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今回のライブのスペシャルゲスト、元ちとせについては説明不要かと思いますが…。
元ちとせと台湾原住民音楽の関わりとして思い出されるのは、2011年にNHK BSで放送された「Amazing Voice 驚異の歌声 アジアの島々 アトランタに響いた歌声」という番組です。これは台湾の原住民音楽をとても丁寧に紹介した番組で、元ちとせは藤井フミヤとともにスタジオからコメントする役回りでしたが、原住民の音楽についてセンスを感じさせる発言をしていた記憶があります。奄美の島唄は原住民の音楽とはまた味わいが違うけど、元ちとせに響くものがあったらいいなあと思っていました。

それからかなり時間は経ちましたが、上述のJ-WAVE「RINREI NATIVE MUSIC JOURNEY」で、元ちとせが台湾に足を運んでさまざまな原住民の音楽に直接ふれる姿をみる(聞く)ことができて、個人的にかなりうれしい気持ちになりました(笑)。今回の以莉.高露とのコラボでどんな化学変化がみられるのか、注目です!



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最後に、ライブに向けての以莉・高露からのメッセージを。



以莉・高露の生の声、ぜひ聴いていただきたいです。9/13の夜はぜひ下北沢へ。

【ライブ詳細】
「NATIVE MUSIC SHOWCASE」

●日程:2018年9月13日(木)
●時間:開場18:00/開演19:00
●会場:北沢タウンホール(東京都世田谷区北沢2-8-18)
〈出演〉
以莉・高露(イーリー・カオルー Ilid Kaolo)
Chris Hou(Key)、Bruce Peng(Gt) ゲスト:菊田俊介(Gt)
スペシャルゲスト:元ちとせ
●チケット発売中:LivePocket
●チケット料金:前売 5,000円(税込)/当日 5,500円(税込)
公演に関するお問い合わせ:native_music_showcase@shalala.co.jp


【旅行:食の最新記事】


posted by 研究員B at 21:38 | Comment(0) | 旅行:食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月02日

9/24イベント「「台北で超短期留学!」体験を聞く会」のお知らせ

第10回おきらく研主催イベントのお知らせです。

何度も行っている台湾。中国語の勉強も始めたし、いつか留学してみたいなあ。だけど、仕事は辞めたくないし、辞められないし。そもそも、そんなに長く仕事を休めないし…。

台湾にハマり過ぎて、中国語まで勉強しているあなた。そんな風に思ったことはありませんか?

今回は中国語初心者ながら、仕事の休みを利用して数日だけのド短期台北留学という野望を叶えたtomoさんのお話を伺いたいと思います。tomoさんは、2017年冬にはスポットで通える語学学校に、今年の夏には大学付属語学学校のプログラムに参加。今後も機会があれば他の学校やプログラムに参加したい!と情報収集に余念がありません。

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ええっ、ド短期留学ってそんなにたくさん選択肢があるの? どうやって情報収集したの? 中国語初心者でも大丈夫? 申し込みや手続きはやっぱり中国語? 実際の授業はどんな感じ? 宿題もあるの? 学校に行きながらの滞在って慌ただしくない?などなど、疑問符で頭がいっぱいになったあなた。この機会に経験者のお話を聞いてみませんか?

当日は、超短期留学の情報に加えて、オフタイムの楽しみ方やお勧めスポットなど、tomoさんの台北案内も伺います。興味のある方、ぜひご一緒しましょう!


【おきらく台湾研究所・イベント】
「台北で超短期留学!」体験を聞く会

●ゲスト:tomoさん(Instagramで台湾への愛を日々発信中。2017年冬にTLI、2018年夏に師範大学に超短期留学)
●司会:研究員A(おきらく台湾研究所)

日時 : 2018年9月24日(月・祝)午後2時〜午後4時
    (開場:午後1時30分)
場所 : 東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区神宮前5-53-67)第2会議室
    (アクセス
参加費: 1500円(税込)
定員 : 40名 【2018.9.10追記:申し込み多数のため、10名定員を増やしました! これ以上の追加はありません】

参加ご希望の方は、事前にこくちーずのページからお申込みください。

その他:
〇参加費は当日、会場にてお支払いください。
〇申し込み受付システムの設定の都合上、2名以上でのご参加希望の場合は、お一人ずつ別々にお申し込みください。


ご参加をお待ちしています!

posted by 研究員A at 21:31 | Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月31日

台北の「リトル・フィリピン」

台湾滞在中に訪れた場所。
台北市の中山北路沿いには、「小菲律賓區(リトル・フィリピン)」と呼ばれることもある、フィリピンから来た人たちでにぎわうエリアがあります。民族東路から南に下っていくと、徐々に英語の看板や表示が増えていき、農安街に近づくにつれ、フィリピンの街にいるような雰囲気が感じられるほどになっていきます。

1990年代初めの正式な受け入れ開始から四半世紀を経て、現在の台湾には60万人を超える外国人労働者が働いています。その中でフィリピン人は、インドネシア人・ベトナム人に次いで3番目に多いグループです。台北でインドネシアから来た人たちが集まる場所としては、日曜の台北駅ホールや、台北駅のすぐ東の北平西路、台北駅地下街のY區などがあり、いずれもおきらく研のSNSで紹介したことがあります。ただフィリピンから来た人たちが集まる場所については、まだ特にご紹介してはいなかったと思います。というわけで、今回ようやく取り上げてみようと思います。

中山北路沿いにフィリピン出身者たちが集うようになったのは、「聖多福天主教堂」(聖クリストファー教会;台北市中山北路3段51號)があることがきっかけです。1957年にできたというこの教会、当時は駐留米軍関係者向けだったようですが、その後外国人労働者にも開放して英語でミサを行ったことで、フィリピン人たちが周辺に集うようになりました。その結果、現在のような「小菲律賓區」が形成されたということのようです。

これが「聖多福天主教堂」。

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掲示板の日曜のところには、英語のほかにPILIPINO(菲語:フィリピノ語)のミサのスケジュールも書いてあります。

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この教会から南に進むと、徐々にフィリピンの街のような雰囲気が強まっていくのですが、先回りして中山北路沿いの「小菲律賓區」の一番南の端へ。農安街との交差点にあるのが「金萬萬名店城」というビル(台北市中山北路二段25-52號)です。かつて中山北路三段は、上述した駐留米軍関係者が集まる場であったこともあり、1960年代には舶来品やブランド品の店がたくさんあったそうですが、台湾とアメリカの国交断絶に伴い米軍が去り、そうした店もなくなっていったようです。この「金萬萬名店城」も中山北路が繁栄していた時期にできたらしく、ビルの名称がかつての時代の華やかさを感じさせます。

1990年代に入り、外国人労働者の正式な受け入れが台湾で始まる中で、教会からほど近いこのビルには、フィリピンの人たち向けの飲食店、美容室、ブティック、携帯電話ショップなどが入るようになり、現在ではビル自体がフィリピンの雰囲気を感じさせるぐらいになっています。特に2階の「フィリピン度」は非常に高く、台湾にいるとは思えないほどです。どの店でも、フィリピンの人たち(店員もお客さんも)がみなリラックスした表情をしていたのが非常に印象的でした。

「金萬萬名店城」正面。

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「金萬萬名店城」、1階と2階の間の壁に貼られた店舗名のボード。英語(やタガログ語?)の、アルファベットの店舗名ばかりが並んでいて圧巻。

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「金萬萬名店城」2階で売られていたフィリピン小吃。

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「金萬萬名店城」から北に向かう中山北路沿いの道は、フィリピン関係の店が並んでいます。中でも目立つのが、お客さんがいっぱい入っていた「EEC Elite Express」(台北市中山區中山北路三段39號、公式サイト)。フィリピン人やその他の東南アジアの人たちをターゲットにしたスーパーマーケットです。食料品だけでなく雑貨なども扱っていること、狭い通路とびっしり棚に並んだ商品の様子などは、さながら日本のドン・キホーテのようでした。

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このEEC、もともとは台湾とフィリピンの間の貨物を扱う会社として1990年代はじめに設立されたそうです(店名にそのことが表れています)。今ではそれに限らず、台湾にいるフィリピン人労働者やフィリピンからの移民向けのさまざまな物販も行っていて、新北市や桃園にも支店がたくさんあるようです。スナック菓子、調味料、洗剤、化粧品など多彩な商品が並び、多くのお客さんが集まるこの店、個人的に印象に残ったのはレジの近くにあったフィリピン小吃のコーナー。英語のファーストネームが書かれているのは、もしかしてそれぞれの食べ物を作った人の名前なのでしょうか?

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訪れたのは日曜の午後で、このエリアには休日を過ごすフィリピン出身の人たちがたくさん集まっていました。通り沿いには各種店舗のほか、こんな風に商品を並べて販売する様子も。とにかくこのあたりは英語表記が基本です。

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台湾社会の多様性が感じられる場所は、台北エリアにもいろいろありますが、この「小菲律賓區」もその一つ。もし機会があれば、ぶらりと歩いてみるだけでもぜひ。日曜がお勧めです。

posted by 研究員B at 00:19 | Comment(0) | 旅行:その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月22日

「2018 TAIWAN BEATS 開催記念」記者発表会に行ってきた

8月20日に渋谷WWW Xで開催された、ライブイベント「TAIWAN BEATS」。昨年まで「台ワンダフル (Taiwanderful)」という名前で開催されてきましたが、台湾のアーティストの無料ライブというメインの中身は変わらず、名前や会場などを模様替えして今年も開催されました。

その開催に先立って、ライブ当日の昼に、メディア向けの記者発表会が行われました。いろいろ幸運が重なり、おきらく研も潜入することができたので、やや時間は経ってしまいましたが、その様子をご紹介しようと思います。

会見場には、台北駐日経済文化代表処、文化部影視局、エクシング、クリエイティブマンからそれぞれ登壇されましたが、個人的に注目だったのは、B'tween 相知音樂を代表して登壇した阿凱

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ご存じの方も多いでしょうが、彼はベテランのバンド1976のボーカリストであり、台北のカフェ「海邊的卡夫卡」のオーナーでもあります。実は今回の「TAIWAN BEATS」開催にあたり、この阿凱は「2018日本音樂節總策劃(プロデューサー)」という役割を担っています。かつては閃靈のフレディ(林昶佐)やドリス(葉湘怡)が担っていたこの役割を彼が引き継いだようです。もっとも、少なくともドリスは一切接点がなくなったわけではなさそうで、この日も記者会見場(や渋谷WWW X)で彼女の姿をしばしば見かけました。

その後、今晩の「TAIWAN BEATS」に出演する3組が登壇。盧廣仲(クラウド・ルー)滅火器(Fire EX.)から、楊大正・鄭宇辰・陳敬元の3名、落日飛車(Sunset Rollercoaster)から國國の計5名です。司会の関谷元子さんからの質問、および出席メディアからの質問にそれぞれ答えてくれました。

盧廣仲。ちょっと緊張気味な感じでしたが、(自分の番ではないときに、滅火器のメンバーとひそひそ話をしたりして)ときどき見せる笑顔はいつもの彼の表情でした。台湾語で歌うことや演じることについて、自分自身のルーツを忘れないという思いがあると語っていました。

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滅火器。ちょうど8月6日に広島でライブをしたそうで、反戦というテーマへの思いや台湾と日本の関わりについて、淡々と、でも熱く語ってくれました。この場では言及がありませんでしたが、西日本の水害の現場にも足を運んだそうで、夜のライブ会場には彼らの物販スペースに被災者支援の募金箱が設置されていました。

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落日飛車の國國。今回の登壇者で、彼が一番リラックスしていたかも? 音楽について、流麗な表現の英語で語っていたのが印象的でした。日本に来ると、稼いだお金のすべてを楽器を買うのにつぎ込んでしまうと話していましたが、これは同じようなことをしている台湾のバンド関係者はたくさんいるかもしれません!

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他には、日本で注目しているアーティストをたずねる質問に対し、それぞれ答えていました。この部分の回答については、動画を公開しているページがあるので、こちらの記事をご参照ください。

ちなみに、滅火器の楊大正(Sam)はこの質問に対してどう答えたかというと、オリコンの記事では、「「継続的に日本の音楽は聴いてきているので、これと挙げるのは難しいですが、敢えて言うなら…宮崎駿」と笑わせた」となっています。実はこの部分、台湾メディアの報道によると、サムが言った名前は「宮崎葵」、つまり宮崎あおいでした。だから笑いが起こったのですが、この場で通訳の方は「宮崎駿」と訳していました。そのためオリコンの記事でも、上記動画の字幕でも「宮崎駿」となっています。サムは一体、笑いをとろうとしたのでしょうか、それとも単純に間違えたのでしょうか、本当に宮崎あおいに注目しているのでしょうか?(笑)

最後に一同で撮影。ようやくみんな表情がほぐれてきました。

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この記者会見であわせて発表されたのが、カラオケ「JOYSOUND」の「TAIWAN BEATS」とのコラボキャンペーン。JOYSOUNDで、台湾で人気の楽曲・約100曲のミュージックビデオの配信を3カ月にわたり順次実施するというもの。MVは本人出演の公式のものを使うとのことです。第1弾として、「TAIWAN BEATS」出演の盧廣仲・滅火器・落日飛車のほか、草東沒有派對・小男孩樂團・非人物種による計18曲の配信が始まっています。

これはなかなか面白い企画で、おきらく研のSNSでいち早く紹介したところ、大きな反響がありました。当日JOYSOUNDの方にたずねたところ、選曲は基本的に台湾サイドが行っているそうで、意外な曲がこれから登場してくるかもしれず、注目したいと思います。ちなみに端末はこんな感じです!

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以上で記者会見は終了。
夜のライブ「TAIWAN BEATS」の様子については、当日深夜のおきらく研SNS(以下)をご参照ください。
twitter(1234) / FacebookInstagram

お世話になったみなさま、アーティストおよび関係者のみなさんに感謝!
そして、来年以降も楽しいイベントになることを期待!



posted by 研究員B at 22:17 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月15日

台湾親子留学24日目 とうとう最終日

とうとう台湾滞在最終日。去年も一昨年も、街を歩いて感傷的になったりしたけれど、今年はなぜかそんな余裕がなく。昨日、台湾大学の農產品展示中心で買ってきた「清蛋糕」で朝ごはん。ふわふわのシフォンケーキ。激うま。

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朝ごはんを食べたら、必死に荷造り。過去最大級の荷物量で、最後の最後まで本当にパッキングができるのが分からず。必死になってあれこれ工夫して、なんとか手持ちのバッグにすべて収まる。はー。やはり台北101展望台キャンプで、寝袋を三つ頂いたのが大きかった。今後、このキャンプに参加される皆さま、帰国時の荷物に注意ですよ…。

3週間×3年間お世話になった宿舎を後にして、タクシーに乗ったら台北駅へ。学校とは違う方向なので、通学路を辿って感傷に浸ることもできず。それでも、自分たちの行ったお店をあれこれ見つけ、所長(11歳)はとても楽しそうだった。

そう言えば、「次に台湾に来たら何しようかね?」と聞くと、所長はいつも「公館に来たい」と言う。「おうち」が大好きな所長。この3年、夏を過ごした公館は、所長にとって大切な「おうち」がある街になったようだ。この宿舎に泊まることは、多分もうない。それでもここは所長にとって大切な場所になった。それはとても素敵なことにように思える。

台北駅では初めてインタウンチェックインを利用。荷物を預け、チェックインをすませ、その後ぶらっと街を歩ける時間があるとか最高すぎる。これなら、帰りは桃園利用でもいいんではないかと思えるほど快適。

ただ、空港に行くまでそんなに時間があったわけではないので、台北駅地下街をうろうろ。所長のハートを鷲掴むチープ雑貨のお店がたくさん。楽しい。

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昼ご飯は、地下街のはじっこY區のインドネシア人街で。去年紹介した日曜の台北駅ホールのにぎわいを思うと、休みの日はここにも大勢の人がやってくるのかもしれないけど、平日は静か。それでも、人が次々やってくる。インドネシアから働きに来ている人なのかな? 台湾にもともと住んでいる人なのかな? 私達みたいな旅行客なのかな? いろんな人が交じり合って、みんなでおいしいご飯。楽しい。

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その後、MRTに乗って空港に移動。手荷物関係でちょっとトラブルがあり、空港を右往左往することになったけれど、無事に飛行機に間に合い、今は空の上。いろんなことを思い出しながら、日記を書いている。

サマースクール3年目の今年。何度も書いたように、いろいろと苦戦した。でも所長は来て良かったと言う。特に、中国語が伸びた実感があるみたい。確かに、街を歩いていても聞き取りがかなりできている印象だし、追い詰められればあれこれ言葉をつないで意思を伝えられる。年齢も大きくなったし、台湾で一人で放っておいても「なんとかなる」感じが各段に増した。

でも所長も私も、文化大のサマースクールは今年で卒業だね、とも話している。今までの3年はとても楽しかった。いろんな経験をし、たくさんのことを学べた。でも、所長も大きくなり、求めるもの、目指すところがちょっとだけ変わってきたように思う。この辺については、また別に詳しく書きたいと思う。ただ、「ここで卒業」と思えるところまでチャレンジできたのは、所長にとっても、私にとっても幸せなことだった。

所長はこれでサマースクールに一区切りをつけ、日本で勉強を頑張ると決めた。でもだからと言って、中国語の勉強をあきらめたわけではない。所長が中学生になった年、東京オリンピックが開催される。「所長ちゃん、中国語の通訳ボランティアしたらいいよ!」と関西在住の台湾人パパさんにそそのされ、それもちょっといいかなと思っているみたい。

あと「中学生か高校生になったら、一人でサマースクールに参加してみるのも面白いね」という話も所長としている。今までのように私と一緒ではなく、学生だけで集団生活をするタイプの短期留学。頼る者がいない環境でのチャレンジは、大変だけど、面白い経験になると思う。

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(誠品信義のおもちゃ売り場で、所長がレゴブロックを使って作った作品。レゴを使ってこれ?と軽く衝撃を受けた・笑)

もちろん、この後、所長がどんな選択をするのか、私には分からない。もしかしたら、まったく新しく興味を持つ何かを見つけて、台湾や中国語には見向きもしなくなるかもしれない。

でも、そうなったらそうなったで構わない。所長が何をしても、どこに行っても、3度のサマースクールで経験したこと、手にしたことは、所長を支えてくれるはずだ。そう信じられる何かを得られたことは、所長にとっても、私にとってもギフトだったと思う。

私も所長も、明日から燃え尽き症候群にみたいになってしまわないか心配。でも、明日からも日常は続いていく。そして、日本での日常は台湾での日常にどこかでつながっている。だから、ここではないどこかに思いを馳せながら、明日からも毎日を楽しく、前を向いていこう。

posted by 研究員A at 01:40 | Comment(2) | 台北親子留学2018 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする